「かさ」を表す自分の言葉
前回のブログ「科学的思考~」と前々回のブログ「リットル」を重ねた報告をする。
350mlと500mlのペットボトルを提示して「どっちがたくさん水が入る?」と聞く。
全員が500mlを選ぶ。視覚的に明らかだ。
「どうしてそう思ったか、わけが言える人?」
これは大人でも難しい。
自分でも何と答えていいか分からないまま尋ねてみた。
「こっち(500ml)の方が大きいから」
という意見が出た。
なるほど。確かに「大きい」だな。
次に500mlと1Lのペットボトルを比べる。
全員が1Lを選ぶ。これも視覚的に明らかだ。
「どうしてそう思ったか、わけが言える人?」
これは、どう答えるだろうか。
さっきより手が上がっている。
「こっち(1L)の方が大きいから」
「長い」
「長くて大きい」
「太い」
「長くて大きくて太い」
などが出た。
なるほど、「長くて大きい」というダブルも「長くて大きくて太い」にトリプルも、子どもなりによく考えた証拠だ。
子どもなりに、「どう表現したらいいか」について知恵を絞ることが大事なのだ、と前回のブログで学んだ。
「大きい」も「長い」も「太い」も、厳密には、不的確な表現かもしれない。
でも、何とか、この場に合う表現を探そうとする行為が大切なのだと思う。
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