スピード社の水着とプラシーボ効果
スピード社製の水着を着た選手が次々と日本記録を樹立した。
http://sports.nifty.com/cs/headline/details/ec-mn-mainichi-2008060700m050/1.htm
「みんながぽんぽんと日本記録を出すのを見て『私も絶対に出そう』と思ったという中村礼子さんのコメントがあった通り、この水着ならいい記録が出そう、という暗示効果も当然あったと思う。
それが「プラシーボ効果」だ。
=http://www8.plala.or.jp/psychology/topic/placebo.htm
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新薬を開発すると、それが本当に効き目があるかということをテストします。
その時に使うのが、プラシーボ(プラセボ・偽薬)です。
有効成分が含まれる薬を投与するグループと、有効成分がまったく入っていない偽の薬を投与するグループをつくり、経過を見ます。
このとき、どちらのグループにも効き目がある薬だと言っておきます。
なぜ、このようなテストをするかというと、薬の効き目は人の心理的作用に左右されることがあるからです。
多くの場合、偽薬を投与された人の数%に症状の改善が見られます。
まったく有効成分が入っていないにもかかわらず、効果が出てしまうのです。
2つのグループの効果の出かたの差が大きければ、その新薬は効果的なものであることになりますが、
差があまり大きいといえない場合には、効果が期待できないということになります。
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いずれにしろ「スピード社の水着を着ると記録が出る」という事実と風評があるのだから、それを利用しない手はない。着用するしないは選手の自由だが、着用の禁止はありえないと思う。
それは逆のプラシーボ効果(他社の水着は記録が出ないかもしれない)が作用するからだ。
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