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January 20, 2009

ケネデイ大統領の所信演説

オバマ氏の就任演説がどうなるかといったニュースの中で改めて耳にした。
ケネデイ大統領の就任演説に次のフレーズである。

◆国が諸君のために、何ができるかを尋ねてはなりません。
諸君が国のために、何ができるかを考えてください。
世界の友達よ、アメリカが諸君のために何をしてくれるかではなく、人類の自由のため我々が何ができるかを考えようではありませんか。◆

http://hw001.gate01.com/katokt/inaugral09.htm#_Toc517502084
によれば、次のようになる。

そして、わが同胞のアメリカ人よ、あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか。
わが同胞の世界の市民よ、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、われわれと共に人類の自由のために何ができるかを問おうではないか。◆

 このような社会情勢だから、とにかく否定的に物事を見たくなる。
 政治が悪い・世の中が悪い・人々のモラルがなっていない・環境問題が深刻だ・・・・
などと嘆くことが多い。
 しかし、なげくだけなら誰でもできる。
 肝心なのは、自分が何をするか、である。

 「あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか」
・・・このケネデイ大統領の言葉を改めて自分に問い、自分のできること・やらねばならないことを全うしようと思う それにしても、オバマ氏の就任演説も楽しみである。

追加
1月20日の中日新聞「中日春秋」に、フランスの作家ロマンロランの言葉が紹介されていた。
これも名言だ。

「英雄とは自分のできることをした人だ。
ところが凡人はそのできることをしないで、できもしないことを望んでいる」

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January 13, 2009

「派遣切り」の問題が問いかける日本人の気質

 フリーター・ニート・正社員の問題は何度も書いてきた。

 「派遣労働者の絶望」について書いたのは昨年6月。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2008/06/post_1d8f.html

 「ワーキング・プア」の問題を書いたのは2006年9月。2年前だ。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2006/09/post_6ecd.html

 「貧困層比率」の問題を書いたのも2006年9月
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2006/09/post_4bb0.html

 若者の正社員化が進まないことをを嘆いたのは2006年11月。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2006/11/post_8c7e.html

 派遣労働の規制が緩和された労働法改正があった時、すでに今のような派遣切りの事態は想定できたのだ。
 厚生労働省だって白書の中で問題視していたのである。
 「フリーター25万人常用雇用化プランの推進」ということで、平成19年度に予算額として218億円を計上している。

http://www.kantei.go.jp/jp/saityarenzi/images/kobetusien/1_1.pdf
・年長フリーターの常用就職支援40億円
・就職意識の度合に対応した効果的な就職支援45億円
・実践的な能力開発の実施133億円


 もちろん、このような事態を招いた政治の無策も企業の非道も批判されるべきだが、
■本気でこの問題に向き合ってこなかった日本人
■大変な騒ぎになるまで問題を棚上げにしてきた日本人
の生き方や考え方が問われているように思う。

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January 04, 2009

岡野雅行氏から元気をもらおう!

 世界一の町工場、岡野工業株式会社社長の岡野雅行については、以前も書いた。

http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2006/09/post_3186.html
 (「俺がつくる」)解説者の財部誠一氏は、岡野氏が中小企業の新しいビジネスモデルを創造したのだと言う。
 解説の中で財部氏が次のように書いている。
====================
やれデフレだ、中国だと、悪い話ばかりを並べ立て、日本経済がいかにダメであるかを一生懸命に語る学者や評論家たちと岡野さんでは、住んでいる世界が違います。(中略)
しかし、日本経済の将来をいくら悲嘆しても、また景気の現状をいくら嘆いてみても、そこから何も生まれません。
=====================
 前にも書いたように、環境問題と同じで「フリーター」のような非正規社員の問題ー日本の経済問題ーを悲観しているだけでは教育にならない。
 そういう意味では岡野社長の話は、悲観論からの脱却である。

・・・2006年に書いたブログだが、今も状況は同じだ。嘆くだけでは何も生まれない。
 岡野氏は一方的に注文を受け入れるだけの工場では使い捨てになることを感じ、「攻め」に転じた。
 自分にしかできない製品を開発し、こちらの条件をつき付ける。嫌ならこちらから契約を切る。
 起業精神・新商品の開発の気概こそが自分に付加価値をつける。
 次の箇所は、その意味で、今の社会に通じるものだ。

「農耕民族」は、人と同じでいいし、人がやったことを真似していれば間違いはない。
 一方、「狩猟民族」は人の後から行っても獲物は残っていないから、自分で狩場を開拓していくしかない。

 新ためて岡野氏の著作のタイトルを列挙して、元気をもらおう!

◆俺が、つくる!-世界一の職人岡野雅行(中経出版、2003年1月)
◆あしたの発想学-いかにして痛くない注射針はできたのか!?(リヨン社、2003年7月)
◆技術で生きる!-1人1億円売り上げる経営(ビジネス社、2003年12月)
◆町工場こそ日本の宝-他人のやらないことをやるから儲かる!(PHP研究所、2005年8月)
◆岡野雅行 人のやらないことをやれ!-世界一の技術を誇る下町の金型プレス職人、その経営哲学と生き方指南(ぱる出版、2006年3月)
◆世界一の職人が教える仕事がおもしろくなる発想法-結果が出ない人はいない(青春出版社、2006年8月)
◆あしたの発想学-従来の延長ではなく既存を壊すことが新しい発想のスタートだ!(リヨン社、2006年9月)
◆学校の勉強だけではメシは食えない!-世界一の職人が教える「世渡り力」「仕事」「成功」の発想(こう書房、2007年11月、ISBN 9784769609568)
◆メシが食いたければ好きなことをやれ!(こう書房、2008年9月)

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January 03, 2009

新年の天皇陛下のお言葉をどう受け止めるのか

Photo
今年の元日の天皇陛下のお言葉の一部が気になったので、いくつかのニュースを集めてみた。
共同通信社のニュース。
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/kyodo-2009010201000040/1.htm
「厳しい経済情勢の中にあって、苦労多く新年を迎えている人々が多いのではないかと案じていますが、この年が国民にとり少しでも良い年になるよう願っています」などと述べられた。

産経新聞のニュース。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/sankei-m20090103024/1.htm
陛下は「厳しい経済情勢の中にあって、苦労多く新年を迎えている人々が多いのではないかと案じていますが、
この年が国民にとり少しでも良い年になるよう願っています」とお言葉を述べられた。

毎日新聞のニュース。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/mainichi-2009010100e004/1.htmまた、昨秋からの世界的な金融危機に関し「多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます」と気遣い、「国民の英知を結集し、人々の絆(きずな)を大切にしてお互いに助け合うことによって、
この困難を乗り越えることを願っています」と期待を込めた。

 「お言葉を述べられた」は客観的な表現。
 「期待を込めた」は、やや主観的な表現。
 
 それにしても、である。
 年末の派遣切りのようなニュースが相次ぐ中での「人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています」は、「期待」と表現できるのだろうか。
 いかに人々が絆を無視して人権を踏みにじられているか、厳しい寒さの中で職と住居を奪われ苦しんでいるか、そのことについて真剣に対策を取らねばならない、とだというメッセージだと考えたら、「批判・皮肉・苦言」に聞こえる。天皇陛下の「静かな怒り」ととらえなければならない場面なのに・・と思わずにいられない。
  
 

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January 01, 2009

鉄鋼の父 本多光太郎

Einstein_3
愛知県の中学校一年の道徳副読本『明るい人生』の中に「鉄の人 本多光太郎」の話がある。
 岡崎市出身の彼が作り出したK・S鋼と新K・S鋼は次のように記されている。
===================
  永久磁石とよばれる「K・S鋼」は、一度磁性をもつと、今までの金属の三、 四倍もの期間、磁性を失わないという 新しい金属だった。この発明によって、モーターやスピーカーなど、世界の電気機械が目覚ましい発展をとげること ができた。昭和八年には、十倍の磁性を持つ「新K・S鋼」を発明し、「鉄の本多」の名は広く世界に知れわたった。
=====================
本多光太郎は第一次世界大戦で磁石鋼の輸入がストップした国家の危機を救い、世界レベルの工業発展に尽くした先人の代表格である。
 生徒の心に強い憧れを抱かせ、現在の技術立国ニッポンにつなげるためにも、光太郎の業績の偉大さをもう少しアピールしたい。
 例えば、次の説明を加える。
===================
 1916年、本多光太郎らによって、これまでの磁石鋼の代わりとなるKS鋼が開発されました。
 当時の高性能磁石の三倍以上の力を持つ永久磁石です(KS鋼というのは、多額の寄付を受けた住友吉左衛門の名前から付けられました)。磁石に対する技術が低いと思われていた日本がKS鋼を開発したことは、欧米諸国に大きな衝撃を与えました。
 また、1933年にはKS鋼の四倍近い保磁力をもつ新K・S磁石鋼を発明しました。これは世界的な偉業で、
 その後の我が国の工業発展に大きな役割を果たしました。
  本多光太郎は、鉄鋼の世界的権威者としてその名を知られ、鉄鋼の父「Steel Father」と呼ばれています。
 ===================
 簡単に書いてあるが、KS鋼を発明した1916年から新KS鋼を発明した1933年までの間は17年。
 17年も研究を続けた姿勢は13歳の中学1年生には印象強く残る。
 
 また光太郎が代表的な日本の発明家の一人であることを付け加える。
 光太郎を含む日本の十大発明家は、昭和六十年、歴史的な発明者の中から選定された。

①豊田佐吉の木製人力織機・自動織機 
②御木本幸吉の養殖真珠
③高峰譲吉のジアスターゼとアドレナリン  
④池田菊苗のグルタミン酸ソーダ
⑤鈴木梅太郎のビタミンB1の分離
⑥杉本京太の邦文タイプライター
⑦本多光太郎のKS鋼 
⑧八木秀次の八木アンテナ
⑨丹羽保次郎の写真電送装置
⑩三島徳七のMK磁石鋼

 私が個人的に印象に残ったのは、アインシュタインとの写真である。
※ 理化学研究所HPより
http://www.riken.go.jp/r-world/riken/history/index.html

 アインシュタインはノーベル物理学賞を受賞した1922年に日本を訪れた。KS鋼を発明した6年後だ。
 ちなみに、日本が大好きだったアインシュタイン博士は、こう話している(注3)。
==================
 ○近代日本の発展ほど世界を驚かせたものはない
 ○日本人ほど純粋な心を持つ人はどこにもいない。
 ○この国を愛し、尊敬すべきである。
===================
 世界を代表するアインシュタインが憧れた日本のよさを、これからも受け継いでいきたい。
※注 『日本賛辞の至言三三撰』  波田野毅 ごま書房

※参考 マグネットワールドHP  http://www.26magnet.co.jp/index.html

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宮西達也氏の思い

 学校の図書館で宮西達也さんの絵本をのぞく。
 たとえば『きみはほんとうにステキだね』
 何度読んでも、思わず涙が出てしまう。
 何というステキなストーリーなのか、というのは単純すぎるのだろうか。
 『泣いた赤鬼』と同じ。そもそも、私は「自己犠牲」のストーリーに弱いのだ。

 自宅には「宮西達也展」のパンフがある。
 2007年8月29日から9月17日。財団法人ちゅうでん教育振興財団(中部電力)の主催で、会場名古屋市の電気文化会館。私は行っていないが、妻と次男が行っている、
 パンフの「ごあいさつ」には次のように書かれている。
===================
今回ご紹介する宮西達也氏は、一貫して家族をテーマに創作し続けている絵本作家です。『にゃーご』や『テイラノサウルスシリーズ』に見られるように、宮西氏の描く主人公は嫌われていたり、恐れられていたりと、一筋縄ではいかない姿で登場します。しかし、彼らは弱者との出会いと優しさによって、自分の持つ力の意味と、本当の強さに気がついていきます。
現代社会において忘れがちな、しかし受け継がれていくべき普遍的な正義と愛情がそこには描かれています。子どもたちが物語の本当の意味を知るのはまだ先かもしれません。しかし、いつか無償の愛を与える存在に出会い、自分が与えられてきた愛の深さに気づくとき、もう1度絵本を手に取っていただけたらと思います。(後略)
========================
 なるほど、作者の書物をトータルで眺め、その共通性に焦点をあてると、このようなテーマが見えてくるということか。
 宮西さんの作品に見られる特徴を見事に言い表している。
 でも、ここはやっぱりご本人の言葉で確かめたいところ。
 これが、ちゃんと載っている。
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大事なものは

僕の絵本には、乱暴者のキャラクターが多いんです。テイラノサウルス、おおかみ、にゃーご、みんな、弱い連中を食ってしまおうと狙っています。見るからに恐ろしいやつらです。
なぜ、こうした悪役を出しているかというと、僕は第一に人は見かけではないと考えているからです。今僕たちは、あまりにも目に見えるものに捉われすぎています。ですから、見かけはどんなに恐いものでも、
やさしさ、思いやりによって変われるということを伝えていきたいと思っています。大切なのは力ではない。大事なものは何だろうということから出発しています。目に見えないもの、あたたかいものが、ぽっと灯ればいい。
テイラノサウルスシリーズの最新作『わたしはあなたをあいしています』は、言葉の通じない世界の話です。
テイラノサウルスはこう言います。
「ことばが つうじなくても こころが つうじあうことのほうが、どんなに ステキで たいせつだってこと、おまえたちに おしえて もらったよ・・・ありがとう」
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 なるほど、やはり作者の思いは数ある著作の共通性から見いだすことの大切さがよく分かる。
 また作中の台詞の中から、作者のメッセージを見いだすことの大切さもよく分かる。

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