岡野雅行氏から元気をもらおう!
世界一の町工場、岡野工業株式会社社長の岡野雅行については、以前も書いた。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2006/09/post_3186.html
(「俺がつくる」)解説者の財部誠一氏は、岡野氏が中小企業の新しいビジネスモデルを創造したのだと言う。
解説の中で財部氏が次のように書いている。
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やれデフレだ、中国だと、悪い話ばかりを並べ立て、日本経済がいかにダメであるかを一生懸命に語る学者や評論家たちと岡野さんでは、住んでいる世界が違います。(中略)
しかし、日本経済の将来をいくら悲嘆しても、また景気の現状をいくら嘆いてみても、そこから何も生まれません。
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前にも書いたように、環境問題と同じで「フリーター」のような非正規社員の問題ー日本の経済問題ーを悲観しているだけでは教育にならない。
そういう意味では岡野社長の話は、悲観論からの脱却である。
・・・2006年に書いたブログだが、今も状況は同じだ。嘆くだけでは何も生まれない。
岡野氏は一方的に注文を受け入れるだけの工場では使い捨てになることを感じ、「攻め」に転じた。
自分にしかできない製品を開発し、こちらの条件をつき付ける。嫌ならこちらから契約を切る。
起業精神・新商品の開発の気概こそが自分に付加価値をつける。
次の箇所は、その意味で、今の社会に通じるものだ。
「農耕民族」は、人と同じでいいし、人がやったことを真似していれば間違いはない。
一方、「狩猟民族」は人の後から行っても獲物は残っていないから、自分で狩場を開拓していくしかない。
新ためて岡野氏の著作のタイトルを列挙して、元気をもらおう!
◆俺が、つくる!-世界一の職人岡野雅行(中経出版、2003年1月)
◆あしたの発想学-いかにして痛くない注射針はできたのか!?(リヨン社、2003年7月)
◆技術で生きる!-1人1億円売り上げる経営(ビジネス社、2003年12月)
◆町工場こそ日本の宝-他人のやらないことをやるから儲かる!(PHP研究所、2005年8月)
◆岡野雅行 人のやらないことをやれ!-世界一の技術を誇る下町の金型プレス職人、その経営哲学と生き方指南(ぱる出版、2006年3月)
◆世界一の職人が教える仕事がおもしろくなる発想法-結果が出ない人はいない(青春出版社、2006年8月)
◆あしたの発想学-従来の延長ではなく既存を壊すことが新しい発想のスタートだ!(リヨン社、2006年9月)
◆学校の勉強だけではメシは食えない!-世界一の職人が教える「世渡り力」「仕事」「成功」の発想(こう書房、2007年11月、ISBN 9784769609568)
◆メシが食いたければ好きなことをやれ!(こう書房、2008年9月)
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