客観報道~期間従業員採用~
9月のニュースだが、トヨタ自動車が期間従業員の採用を復活させたとのニュースがあった。
1年4か月ぶり 来月から800人規模 トヨタ自動車は8日、10月から期間従業員の採用を約800人規模で再開すると発表した。期間従業員の採用は昨年6月以来約1年4か月ぶりだ。対象となるのは、過去1年間に契約を打ち切った期間従業員6000人。10月以降ハイブリッド車「プリウス」を生産する堤工場など愛知県内の工場に勤務する。雇用期間は来年1~3月までとし、生産状況に応じて延長するかどうかを決める。 昨年3月に9000人いた期間従業員は生産台数の低迷で今年7月末には1500人に減った。しかし、ハイブリッド車を中心に販売が回復しつつあることから、今年7月から堤工場で休日出勤を再開するなど、現場では人手不足になり始めていた。 大手自動車メーカーで期間従業員の採用を再開するのは、三菱自動車と日野自動車に続き3社目となる。(2009年9月8日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/enterprises/jinji/20090908-OYT8T00746.htm
トヨタ:期間従業員1600人に 応募者多数で倍増トヨタ自動車は30日、10月から採用を再開する期間従業員の人数を、当初予定の2倍の1600人にすると発表した。1年4カ月ぶりとなる採用再開を発表した9月8日時点では800人の予定だったが、希望者が予想以上に多かったため、1カ月足らずで計画変更した。
期間従業員の採用は、エコカー減税など政府の支援策で売れ行きが好調なプリウスなどのハイブリッド車(HV)を中心とした低燃費車の増産に対応するためで、過去1年以内に契約が満了した経験者が対象。追加募集することになる約800人は11月までに順次採用し、プリウスを生産する堤工場(愛知県豊田市)など愛知県内の工場に配置する。契約期間は4~6カ月で、生産状況などを見ながら更新も検討する。
トヨタの1日当たりの国内生産台数は、在庫調整のため減産していた今年2~4月の約8000台から9月末には約1万5000台に回復している。【米川直己】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20091001k0000m020070000c.html
・・・いくつかのニュース記事を探したのだが、「すごい」と思った。
どの記事もきわめて客観的な事実の紹介にとどめ、いつになく私見・私情が入っていないのだ。
読売新聞は、この期間工採用復活のニュースをどう考えているのだろう。
毎日新聞は、期間工採用が倍増したことをどう考えているのだろう。
このあたりが読み取れない記述なのだ。それはニュースとしては基本なのだが、期間工採用のニュースは、よいことなのか・悪いことなのか、が見えてこないのだ。
「よくない」という立場の論点は、たとえば
1)結局は、正規労働者の採用ではない
2)来年3月までの採用でしかない(半年後に、また仕事がなくなる)
3)トヨタは昨年夏のピーク時に約1万人いた期間従業員を約1500人にまで削減した。
8500人削減しておいて、やっと800人・1500人である。
派遣切りやら非正規雇用といった、これまでさんざん問題になったことに一切不問にして相も変わらず受注が増えたから期間工を半年間募集し、雇用の「調整弁」にしているのだ。今度は半年後は更新なくても文句を言わないように、という意志すら感じてしまう。
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Posted by: Read This Before You Buy At AMAZON | January 13, 2014 04:27 PM