« October 2009 | Main | December 2009 »

November 23, 2009

ハリウッド映画を支える日本人CGデザイナー

18日、帰宅中の車の中で「クローズアップ現代」を音声だけ聞いていました。
================
11月18日(水)放送
“衝撃”のVFX
~ハリウッドを席巻する日本人~
 ニューヨークの街が大洪水で水没する…。亡きオードリー・ヘプバーンが、現代に甦ってセリフをしゃべる…。
そうした"あり得ない"映像を「リアル」な迫力で見せるのがVFX(ヴィジュアル・エフェクト=視覚効果)。
この秋公開されるハリウッド映画「2012」は最先端の技術を駆使し、およそ1500カットがVFXで作られた"VFX大作"。
地球滅亡の危機を描いたこの映画には、ビル群の崩壊、大地震、洪水等々あらゆる「パニック」が登場。
「リアルを超えたリアル」な衝撃が観客を圧倒する。
もはやハリウッドはVFX無しにはあり得ない、とさえいわれる状況のもと、VFX制作各社は、名門大学に学んだ超一流の理系の学者や、NASAの職員までをも獲得し、よりリアルな映像を求めてしのぎを削る。
番組では「2012」VFXチームのリーダーの1人で、去年、映像制作者として日本人で初めて、アカデミーの科学技術賞を受けた坂口亮氏に密着。一人の日本人技術者の成功物語を通じて、ハリウッドVFXの最前線を見つめる。
(NO.2819)
==================
 
・・・このあらすじだけではわかりにくいです。
 記憶だけを頼りに書くと次のようになります。

大学を休学してアニメーションの専門学校に入り勉強に取り組んだ坂口さん。
十分な知識もないまま渡米し、下働きを続けます。
誰もなしえなかった「水の動き」のCG化を目指した坂口さんは、流体力学の勉強が必要だと感じました。
しかし、大学の文書は理解できないので、高校の教科書参考書・中学校の参考書にさかのぼり、3年間基礎から学びます。
 同じ番組を見ていた先生の話によると、この時、小学校の受験参考書「自由自在」まで並んでいたとか。
 残念ながら、坂口さんが仕上げた巨大な滝の映像は見られませんでした。
 でも、この映像の成功で、坂口さんは第一人者として認められていきます。
 現在、ハリウッドの映画を支える日本人のVFXデザイナーはかなりの数に上るそうです。
 すごいですね。

http://www.su.cit.nihon-u.ac.jp/lab/furuichi/index.php/component/content/article/9-furuichi/67-cg.html
には、次のように紹介されています。
=====================
昨年のアカデミー賞 Science and Technology部門を受賞した坂口亮氏は,慶應義塾大学の環境情報学部でCGや映像制作等を専攻していた3年生の時,デジタルドメイン社で1年間のインターンシップを体験し,卒業後はそのままデジタルドメイン社に就職した方だ。
坂口氏は流体シミュレーションが専門で,Load of the RingやThe Day After Tomorrow等に出てくる洪水等のCG技術が評価されてアカデミー賞を受賞した。
工学的に流体シミュレーションを行うと,いかに実世界で起こる現象とマッチしているかを再現できたか否かが,その手法の妥当性判断基準となる場合が多い。
しかし,坂口氏の妥当性判断基準は「監督の指示したリアル性」であるとのこと。
すなわち,監督が水流をこのコーナで曲げろと言えば,そのように振る舞うような流体をモデリングするということ。
これはまさしく,モデリング&シミュレーションにおける妥当性確認方法として専門家の判断による,に当てはまる妥当性確認方法である。
坂口氏に関しては,CG-ARTS協会のHPで詳しく紹介されている。
=======================

http://www.cgarts.or.jp/frontline/vol23/index.html

のHPは、僕の記憶を補足し、また、それ以上の情報を提供してくれました。
=======================
坂口氏は1978年生まれ。
慶応義塾大学の環境情報学部でCGや映像制作を学んでいた。
大学3年のときに、デジタルドメイン社へのインターンの制度を持った新しい専門学校が開校することを知る。
これはハリウッドでの映像制作への近道にあたると思い、大学を一時休学してインターン取得に集中。
その後、デジタルドメインで1年間インターンをして帰国。
帰国後は慶応大学に戻って再び映像制作やCGを学び、卒業と同時にデジタルドメイン社に就職した。
幼いころからずっと、映画や映像制作に興味があった坂口氏だが、
大学在学中にLightWaveというソフトを知り、もしかしたら自宅で「フィフス・エレメント」のような映画が作れるのかもしれないと思ったのが、CGを始めた直接のきっかけだったという。
そして、小さい頃から仕事の環境は自分の性格に合うアメリカと決めていた。
◆◆
学生のころから、ハリウッドの映像のクオリティは、博士号をもった人たちが独自のソフトウェアを開発して成し遂げているという印象を持っていたという坂口氏だが、流体シミュレーションというテーマに取り組むことになった直接のきっかけは、映画「ディ-プインパクト」のメイキングを本で読んだことだった。
そこには、流体力学の学者がILMでソフトウェア開発をして他では成し遂げられない映像を作り出したということが書かれており、ハリウッドで最先端の映像を作るには流体力学を用いたソフトウェアを書けるようにならないといけないということを実感したのだそうだ。
流体シミュレーションの魅力を、坂口氏は次のように語っている。
「映像を作る以上は、他の誰もつくりだせない映像をつくれるようになりたいと思っていました。
その当時、流体を用いて作る映像には、まだまだ新しい開発が必要であり、それができる様になれば業界で初の映像が作れるというところに魅力を感じたと思います」
しかし、それから受賞にいたるまでには、坂口氏なりの影の努力の積み重ねがあったようだ。
流体力学、アカデミー科学技術賞と聞くと、さぞかし理系の分野が得意なのかと思われがちだが、同氏は決して理系が得意であったわけではなく、大学時代も数学からは遠ざかっていたという。
ところが、流体シミュレーションのテキストや最新の論文の内容を正確に理解するためには、数学的知識が不可欠だ。
そこで、デジタルドメイン社に入社したのちに、中学校の数学の本からよみ返して数学を学びなおして、流体力学や流体シミュレーションの理論を習得したのだという。
もともと理系が得意な人の受賞とは違い、自分の苦手分野での受賞であったということが、同氏にとっては大きな意味をもっていたようだ。
=====================
 すごいですよね。
 好きなCGのために得意でもなかった数学を中学から学び直す姿勢。
 「誰も作れない映像をつくれるようになりたい」という気迫が夢を実現させたんですね。

| | Comments (34) | TrackBack (1)

「デフレ認定」の次は、「デフレ対策」を!

 政府が「デフレ認定」をした。
 ジーンズの価格低下競争・ランチメニューの値下げ合戦など、明らかなデフレ傾向があった。

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/yomiuri-20091120-01487/1.htm

 大事なポイントは次の記述だと思う。
 
物価が下がれば消費者にとってはうれしいが、企業の利益は減少し、給料カットや失業として跳ね返る。その影響による消費の減少で物価がさらに下がれば、デフレと不況が連鎖するデフレスパイラルにつながる。

 奥さんが喜んで低価格商品を選べば選ぶほど、お父さんの会社の利益は上がらない、ということになる。
 17日の中日新聞夕刊の「社会時評」でも高村薫氏が「価格破壊と言えば聞こえはよいが、完全なデフレであり」と述べていた。
 980円ジーンズや3万円の液晶テレビを歓迎ムードで紹介している場合ではないのだ。

 問題は、「合成の誤謬」と言われる。
 ネット検索するとたくさんひっかかる用語だ。

◆合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、かならずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。

 低価格競争が望ましくないと思いながらも、そこから企業が抜け出せないのは「囚人のジレンマ」による。

◆囚人のジレンマ(しゅうじん - 、Prisoners' Dilemma)は、ゲーム理論や経済学において、個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況の例としてよく挙げられる問題。非ゼロ和ゲームの代表例でもある。この問題自体はモデル的であるが、実社会でもこれと似たような状況(値下げ競争、環境保護など)は頻繁に出現する。
現実世界でも囚人のジレンマないしそれに類似した例を見つける事ができる。例えば核開発では、A国とB国が両方とも核開発を止めれば平和が維持できるにもかかわらず、相手国が裏切って核開発をはじめる恐怖に耐え切れず、双方とも核開発をはじめてしまう(恐怖の均衡)。また価格破壊競争でも、A社とB社が両方とも値下げを止めれば利益を維持できるにもかかわらず、相手企業が値下げにより利益を奪う恐怖に耐え切れず、双方で値下げ合戦をして共倒れしてしまう。このように囚人のジレンマは政治・経済の解析にかかせない。

 「物価が下がるなんてうれしいことだ」とばかり言っていられないのが、デフレの問題の根源だ。
 しかし、個人の力では何ともならない。
 実際に給料が下がってボーナスが減っているのだから自衛策として消費を減らす行為は止められない。「消費しろ、高い物を買え」という方が無理だ。

 こういう時だからこそ、明快な経済対策が必要になる。
 雇用を創出し、消費を喚起するデフレ政策・・・実際はどうなのだろう。
 先のニュース記事には、次のようにある。

 政府は、今年度2次補正予算と来年度当初予算を、雇用、環境、子どもへの対策を重点に編成するという。
 ただ、財政は厳しい。国債を大増発すれば金利が急上昇しかねない。大盤振る舞いを避け、需要拡大に即効性のある事業に絞った予算配分が必要となろう。
 政府内には「住宅版エコポイント」などの新たなアイデアもあるという。子ども手当などの政権公約にとらわれず、効果的な対策に知恵を絞ってもらいたい。

 今後のニュースに注目したい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 21, 2009

「りんご」の商品企画 3つのエピソード

Kiseki
かつてNHK「プロフェッショナル」で紹介された木村さんの「奇跡のリンゴ」。
 完全無農薬を実現した付加価値の高いリンゴ。
 茂木さんのクオリア日記に詳しい。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/11/post_35ec.html

================
 木村さんのリンゴは、濃い味がする。
 甘いとかすっぱいを超えた、リンゴの味がする。
 不思議なことに、切って置いていても、
色が変わらない。
 そして、腐らない。良い香りを保ったまま、
ドライフルーツのようになっていく。
=================
 無農薬の着想の発端は自然に育つドングリ。
 無農薬で育てたリンゴは従来のリンゴとが全く別物なのだとか。
 品質がよければ、高くても売れる。
 それにしても、無農薬リンゴの実現まで7年。
 すごいのは、木村さんのあくなき努力の姿である。

 もう1つリンゴの話は先週のTBSの「がっちりマンデー」で紹介された片山リンゴ
http://www.katayamaringo.co.jp/

 番組内容の紹介は次のブログに詳しい。
http://gacchiri.della-nagoya.jp/

◆日本では売れない小さめのリンゴはヨーロッパへ輸出。
◆日本では売れない大きめのリンゴは縁起物として人気がある中国へ輸出。

 これで年商が5億6億になるのだそうだ。
 むろんリンゴの品質は大きさで変わるわけはないから、味は保証付き。
 それでも、日本ではただ同然になってしまうサイズ違いのリンゴが日本の10倍もの価格で売れるのだから、これはすごい。
 番組では言ってなかったけど、リンゴは日数がもつから長期輸送=輸出には向いているのだと思う。
 また番組では言ってなかったけど、会社HPで紹介されているリンゴジュースもサイズ違いや痛んだリンゴをうまく利用しているのだと思う。
 「アイデアがすごい」という結論はイージーで、社長自らが世界中を回って調査した事実こそが「すごい」。

 海外で売れ残るサイズの小さな婦人靴は日本では重宝がられるそうだし、海外から輸入した女性下着のサイズが合わないからというニーズに合わせて日本の女性下着メーカー躍進したのだとか。
 マーケットリサーチの大切さを感じさせるエピソードだ。

 ちなみに、リンゴといえば「落ちないりんご」というヒット商品(アイデア商品)もある。
http://www.jomon.ne.jp/~ochinai/ochinai.htm
==================
 平成3年9月28日台風19号が青森県を襲いました。
 前代未聞の猛烈な風が吹き、建物等に甚大な被害が出ました。
 収穫期を間近に控えたりんごもほぼ壊滅状態となりました。
 その中において僅かではありましたが、風速53.9mの強風に耐えたりんごがあったのです。
 このりんごを受験生の合格祈願の縁起物にと云うアイデアが全国的に評判になりました。
===================

◆発想のお勉強
◆心の持ちよう(プラス思考)のお勉強 
◆経済(起業)のお勉強
◆たえざる努力のお勉強

・・・どれもありうる。最後は授業する先生のアプローチ次第だと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 14, 2009

国家事業は「不採算」でも必要な場合がある

【事業仕分け】最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨
というニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091113/stt0911131914010-n1.htm

 政府の行政刷新会議の13日の仕分け作業は、次世代スーパーコンピューターの開発予算に事実上の「ノー」を突きつけた。議論の方向性を決定づけたのは「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。結局、「科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ、文科省幹部は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てた。

 総額約700億円の国費が必要とある。
 この金額が高いか安いか・無駄か有意義かは、何を基準に決定していくのだろう。

 そもそも文化や教育事業は採算性が問えるのだろうか。
 最初から採算が合うと分かっている事業なら民間がやればいい。
 採算が合わない事業だから国が予算をつける意味があるのではないか。

 若手研究者育成のための「特別研究員事業」も事業仕分けで「削減」の評決を受けメスを入れられることになった。
 トップクラスの若手研究者に対する奨励金事業が必要なのは、頭脳の海外流出に歯止めかかからないからだ。

 たとえば、樹研工業は世界最小の歯車を作る。
 この成果に対して「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)という言葉は当たらない。
 もちろん「そんなに小さな歯車に需要があるか」という批判も当たらない。
ウイキペデイアにも書いてある。
==========================
 プラスチックの精密加工に優れ、世界最小となる100万分の1g、直径0.149mmの歯車を製作し、ギネスブックに載った。
 歯車のこれまでの世界最小は同社の10万分の1gだった。
 需要はなく販売実績はゼロだが、同社の技術力を裏付ける宣伝材料となっている。
===========================
 「世界一」は技術力の裏付けであり、最強の宣伝材料になる。
  民間会社だって「健全な赤字部門」が必要だと言う。
  先行投資=価値ある赤字 である。
  「価値ある赤字」かどうかの判断は個人的な感覚で左右されてはならない!

| | Comments (0) | TrackBack (1)

「事業仕分け」を喜んでばかりいられない

 民主党の「事業仕分け」のてきぱきとしたやりとりにエールを送る人が多い。
 ばっさりメスをふるう姿は快感でもある。
 ただし、現象をそのまま鵜呑みにしてはいけない。
 「事業仕分け」は民主党がすふぉいのではなく、財務官僚がすごいのだという主張もある。

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-53817/1.htm

 鳴り物入り「事業仕分け」 仕切っているのは財務官僚?
     2009年11月12日(木)20時45分配信 J-CASTニュース

政府が行っている事業や制度の必要性を判断する「事業仕分け」が2日目に突入し、「廃止」「見直し」「地方に移管」といった方針が、続々と打ち出されている。ただし、政府の事業のうち、仕分けの対象になったのは、ほんの一部。対象が決まるまでには財務省が大きく関与しているとされ、この時点で、すでに「決着」がついているとの見方もある。

・・・ニュースを見ていても、財務省が厳しい注文をつけており、財務省の知恵を借りながら、あらかじめセレクトした事業を廃止する出来レースの感は強い。

◇その事業が使っている税金の多さに対する批判(費用対効果)
◇その事業を仕切っている団体に天下った元官僚の給与に対する批判
◇このような事業が、従来、平然と行われてきたことに対する批判

などがある。
 それにしても、この「事業仕分け」の作業。ゴールが気になる。

 確かに「200億円削減」などといった判定は小気味いい。
 しかし、民主党はマニフェスト実現のために「3兆」を必要としている。
 中日新聞13日朝刊にも「3兆円圧縮は遠く」とある。
 この3兆円。 何かと批判の多い「子ども手当」や「高速道路無料」「高校無料化」に使われるのだとしたら、それこそ「大きな無駄」となるのかもしれないではないか。
 民主党のマニフェストも、第3者による「事業仕分け」の場で審議すべきで、何の検証も議論もなくマニフェスト実施のために使われるのなら、「無駄」を削って「新たな無駄」に金を流すだけということになる。

 そう思うと、事業仕分けの痛快さは、一方的であり、強引であり、身びいきな恣意的な判定であるように思えてならない。
 

| | Comments (14) | TrackBack (0)

November 12, 2009

過熱報道は、マスコミの自殺行為

殺人事件の容疑者が逮捕されたことは確かに1つのニュースではある。
しかし、各ニュース番組のトップで10分以上も特集を組むほどの価値があるか、というと疑問である。
それは他のニュースと比べて極めてバランスを欠いているからだ。
自分の疑問・怒りは、ある意味で常識的なラインのようで自信を持ったのが、次の記事。

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-53703/1.htm

市橋容疑者東京への「怒号移送」 マスコミ「狂騒曲」の一部始終
2009年11月11日(水)19時23分配信 J-CASTニュース

市橋達也容疑者(30)が大阪市内で逮捕され、身柄は捜査本部のある千葉県警行徳署まで移送された。報道陣も異例の体制を敷き、新幹線には多くの報道陣が同乗し、車内からは、少なくとも3社が生中継した。
(中略)
少なくとも日本テレビ、テレビ朝日、TBSの3局が、新幹線が高速走行するなか、多目的室脇のデッキから生中継を行ったほか、NHKも「ニュースウォッチ9」の中で新幹線車内の様子を伝えた。
(中略)
この2時間ほどを見ると、市橋容疑者の写真を取ることができた以外は、「混乱した」だけで、新しく判明した事実は皆無だとも言える。
(中略)
今回の「狂騒曲」をめぐっては、一部の市民メディアなどから、早速「(過熱報道を指す)メディアスクラム」だとの声もあがっている。


・・・9時のNHKのニュース、10時の報道ステーション、11時のZEROとNEWS23と、どれも、このネタが続く。
内容は「逮捕」以外に特にない。ただ大阪から東京に身柄が移動しただけのこと。
 もういいじゃない、市橋容疑者が逮捕されたんでしょ、分かったから次のニュースやって、というのが実感だった。視聴者がそれほどしつこく知りたい内容ではない。

 まあ、このような過熱報道は、芸能人の麻薬事件でも繰り返されてきた。
 おまけに、このところ結婚詐欺の「女」の事件が、容疑者の名前も顔写真も出さず、殺された被害者の顔だけが大々的に報じられるという不思議な状況が繰り返されている。
 「女」という呼称も繰り返されると異様だし、ボカシの入った顔写真などは全く意味が分からない。

 新型インフルのワクチン・事業仕分け・首相の不明朗な資金の問題など、ニュース材料は事欠かない。
そのような政治経済の問題の報道を封じているのか、視聴者を義弄しているのか、と思えてしまう。

 「くだらないニュースは見ない」と、自分で自衛しないといけない。
 そのような視聴者を増やす過熱報道=くだらないニュースは、マスコミの自殺行為などだが、そのようなくだらないニュースをセンセーショナルにあおる方が、逆に視聴率が取れるのが、今の現状なのかもしれない。
 政治の腐敗は、議員を選ぶ有権者に責任があるように
 報道の腐敗は、番組を選ぶ視聴者に責任があるということだ。

| | Comments (23) | TrackBack (0)

November 09, 2009

今さら知った マイケルジャクソン Heal The World

マイケルの遺作映画を見て、気になった楽曲

Heal The World

マイケルの澄んだ声とやさしいメロデイ
やっとタイトルがわかったので検索してみて、あらためて(というか今更ながら)すごいと思った。

http://dogaeigo.blog118.fc2.com/blog-entry-113.html

【【【【 歌 詞 】】】】

        
 すごい。
 これほどの詩を全世界に発信することの大きさ。
 どれほどの人がこの世界に心を打たれたことだろう。
 歌(メロデイ)は世界共通で、メロデイが心に訴えかける力はすごい。
 そこに、歌詞が入る。この歌詞の重さ・すばらしさ。
 だから歌はすごい。
 歌の影響力はすごい。
 いつまでも心に残り、時に人生をも変えてしまう詩とメロデイのすごさ。
 幼いころ歌った歌が、自然にスラスラ口ずさめてしまうことのすごさ。

 歌の世界の影響力について、もっともっと勉強してみたい。
 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

マイケルはすごい! リハーサル映像に感動!

 マイケルジャクソンの遺作映画。This is it

http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/

 ライブ映像でなくリハーサル映像であるところがよかった。
 本番のライブの前に、これほどのストイックで入念な準備があったのかと思うと空恐ろしくさえ感じた。
 完全主義者マイケルの細かな指示。
 よりよいライブにするためのあくなき改善。
 即興で音楽や振付を変えようとするマイケルと、その難題に応えようとするスタッフ。

 ある場面でマイケルが少し声を荒げて修正を訴える。
 その時マイケルは
==================
怒っているんじゃないよ。これは愛なんだ
====================
というような事を言った。
 マイケルの言うとおりだ。
 いいライブを創り上げるのに妥協はいらないし遠慮もいらない。
 そんな場面で、言いたいことを口にしない方がおかしいのだ。

 そのことを職場での仕事や自分のサークル運営に重ねて「自分は全く駄目だったな」と思った。
 目的完遂のための苦言なら、なんら遠慮することもないのに、ついためらってしまう。
 この遠慮は本末転倒の行為だ。
 そう思うと、いかに自分の遠慮が無意味であるどころか、かえって有害であったかが分かる。
 
 しかし、一方で、こうも思う。
 この時、マイケルは実際に怒っていたのかもしれない。
 でも、いくらよいパフォーマンスにしたいからといって、スタッフの気持ちを踏みにじってはいけない。
 ストレートに思いをぶつけても反感を買っては意味がない。
 ふと相手のことを考えて
「怒ってるわけではない」と口にすることで雰囲気を和らげようとしたのではないか。
 だから「おこっているわけじゃないよ」というには、1つのエクスキューズではないのか、と。

 言うべきことは言う。
 でも、フォローはする。
 勝手な解釈だが、マイケルのすごさを感じた。
 楽曲については詳しくないし、ダンスについても詳しくないのだが、観終わった直後に「もう1度観たい」と感じた映画(映像)だった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 08, 2009

教員免許更新制は改善して継続を!

 教員免許更新制度をテーマにした日本教育技術学会愛知大会が終了した。

本日11月8日の地元中日新聞の取材記事。
=====================
免許更新制廃止に反対
 日本教育技術学会アピール
 東浦町で全国大会

 小、中、高校の教員が中心になってつくる日本教育技術学会の第23回大会が七日、東浦町のあいち健康プラザで開かれた。今年は免許更新制をテーマにし、全国から約六百人が参加した。
 本大会では、指導法などを話し合う分科会や特別講演があったほか、免許更新を受けた教師が感想を報告。「免許更新へどう対応するか」と題したシンポジウムも開かれた。
 同学会の向山洋一会長は大会後に記者会見し、免許更新制について「廃止に反対する。効果を検証して実のある講習に見直すべきだ。」とアピールした。
 向山会長は、実際に免許更新した教員らには不満が多かったことを挙げつつも、「現状では教育の組織的な再構築の場がない。発達障害児への指導方法など定期的に学ぶ必要がある」と話し、制度を改善して継続すべきだと指摘した。
 同学会は教育現場の実践を批判、修正していく教員らの団体で一九八七年に創設された。
======================

 知り合いでスキーの指導員の資格をもった方がいる。
 資格をがとれたからと言って、講習を受けなくてもいいわけではない。
 むしろ逆。
 新しい技術・新しい指導法を教えるためには、自分自身も毎年のように講習会に参加すると言う。

 「指導する以上、こちらもきちんと最新の講習を受けるのは当たり前。そうでなければ指導できない」

・・・これが、世の中の常識なのではないだろうか。自動車の運転免許だって更新がある(医師や弁護士は?)
 「面倒だから免許更新制はなくしたい」という意見ではなく「このような形で教師の技量向上を確保する。だから文科省が指定する免許更新の講座などいらない」という代案が必要である。

 600人近い参加者は「免許更新」の講座にカウントされるわけではないが、身銭を切って今回の学会に参加された。
 更新制度の講座のポイントとして認可されるセミナーが柔軟に多様に選択できたら申し分ない、というのが個人的な実感である。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 05, 2009

日本教育技術学会 愛知大会 当日参加できます

 民主党のかねてからの方針通り、教員免許更新制度は廃止の方向のようです。
 私は,講習の義務が課せられるほどに教師の力量が世間から疑われ、講習を義務としなければ、日々安穏として学ぼうとしない教師が多いと思われていたのだと感じています。
 免許更新制度廃止のニュースが報じられています。
 このような状況の中,11月6日(土),
 愛知県大府市で 「第23回 日本教育技術学会 愛知大会」が開催されます。
 テーマは,ずばり,「身銭を切る免許更新制-現場が受けたい講習とは-」

http://www7a.biglobe.ne.jp/~polar/gakkai23aichi.html

 本学会は,免許更新制度の長所を生かすことを主張していくつもりです。
 教員免許更新制度に対する本学会長向山洋一氏のスタンスが『現代教育科学』(明治図書)6月号に掲載されています。11月2日の産経新聞連載「快刀乱麻」にもコメントがあります。

◆私は、基本的にこの制度に賛成である。それは、教師の中には「英会話の授業は持ちたくない」「パソコンの授業などできない」と公言してはばからないヴェテランがかなり存在するからだ。それのみか、高学年は絶対担任したくない」「発達障害の子を持ちたくない」と言って、ゴリ押しする状況が各地で見られるからだ。
 学級崩壊したクラスをヴェテランが逃げまわり、「新卒教師」「新任教師」にまわされている状況も広く存在する。むずかしいクラスを新卒が担任して自殺まで至ってしまった例も、一つや二つではない。
 どれも「教師の技量が追いついていけない」からであり、改革が必要とされているのである。(後略)◆

 免許更新制度には、不備もあります。
 この制度を運用する文部科学省や、講座の大半を請け負う大学に対する批判や要望もするべきだと思います。
 しかし、一方で「不勉強な教師・学ばない教師」になってはいけないし、そのような教師に迎合しようとは思いません。費用も時間もかかりますが「なくしてほしい・なくせばいい」というわけにはいきません。免許更新制度を機に、教師にとって本当に役に立つ研修制度の在り方が議論されることを願っています。
 それは「やらされて学ぶ」ものである必要はなく、本来は「自主的な学び」でも構わないのだと思います。
 学会長の向山洋一は、かつてNHKの「おもしろゼミナール」の問題作成も担当し、現在は教育団体TOSSの代表です。

TOSSとは?
http://www.tos-land.net/?action_paging=help&content=abouttoss

TOSSインターネットランドは現場教師がボランテイアですぐれた授業アイデアをWEBで紹介しているサイトです。
http://www.tos-land.net/

 「TOSS全国1000会場一斉セミナー」は,その名の通り,毎年全国各地で一定期間に教師向けの自主的な講座を2000円程度の参加費(資料代)で開催しているもので,講座担当者も現場教師です
 今年度のセミナーでは静岡県の会場に当時の文部科学大臣塩谷立氏が参加,山口県の会場には安倍元総理が参加され,「自ら研修に励む先生方に敬意を表します」とコメントされました。
http://homepage2.nifty.com/87onuki/tossday/2009/index.html

 私の参加する教育サークル「TOSS春日井」も春日井市教委の後援をいただき,自主的な講座を6年,開催しています。
http://homepage2.nifty.com/take-t/tossday2009.html

 全国各地でTOSSのセミナーは数多く開かれており、たくさんの教師が休日に自費参加しています。
 その気さえあれば強制されなくたって自主的な参加でも教師の技量は高められます。
そのような機会をとらえ、身銭を切って研修している教師の存在もぜひ知っていただきたいと思っています。
 免許更新制に断固反対の立場の教師がいる半面、講座の内容を身のあるものにして継続していくべきだと願う教師もいるのです。

 大会本番、間近となりました。
 入金作業はすでに終了しています。
 当日受付・当日入金で結構です。
 都合がつくようでしたら,ぜひ大府「あいち健康プラザ」にお越しください。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« October 2009 | Main | December 2009 »