教員免許更新制は改善して継続を!
教員免許更新制度をテーマにした日本教育技術学会愛知大会が終了した。
本日11月8日の地元中日新聞の取材記事。
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免許更新制廃止に反対
日本教育技術学会アピール
東浦町で全国大会
小、中、高校の教員が中心になってつくる日本教育技術学会の第23回大会が七日、東浦町のあいち健康プラザで開かれた。今年は免許更新制をテーマにし、全国から約六百人が参加した。
本大会では、指導法などを話し合う分科会や特別講演があったほか、免許更新を受けた教師が感想を報告。「免許更新へどう対応するか」と題したシンポジウムも開かれた。
同学会の向山洋一会長は大会後に記者会見し、免許更新制について「廃止に反対する。効果を検証して実のある講習に見直すべきだ。」とアピールした。
向山会長は、実際に免許更新した教員らには不満が多かったことを挙げつつも、「現状では教育の組織的な再構築の場がない。発達障害児への指導方法など定期的に学ぶ必要がある」と話し、制度を改善して継続すべきだと指摘した。
同学会は教育現場の実践を批判、修正していく教員らの団体で一九八七年に創設された。
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知り合いでスキーの指導員の資格をもった方がいる。
資格をがとれたからと言って、講習を受けなくてもいいわけではない。
むしろ逆。
新しい技術・新しい指導法を教えるためには、自分自身も毎年のように講習会に参加すると言う。
「指導する以上、こちらもきちんと最新の講習を受けるのは当たり前。そうでなければ指導できない」
・・・これが、世の中の常識なのではないだろうか。自動車の運転免許だって更新がある(医師や弁護士は?)
「面倒だから免許更新制はなくしたい」という意見ではなく「このような形で教師の技量向上を確保する。だから文科省が指定する免許更新の講座などいらない」という代案が必要である。
600人近い参加者は「免許更新」の講座にカウントされるわけではないが、身銭を切って今回の学会に参加された。
更新制度の講座のポイントとして認可されるセミナーが柔軟に多様に選択できたら申し分ない、というのが個人的な実感である。
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