国家事業は「不採算」でも必要な場合がある
【事業仕分け】最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨
というニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091113/stt0911131914010-n1.htm
政府の行政刷新会議の13日の仕分け作業は、次世代スーパーコンピューターの開発予算に事実上の「ノー」を突きつけた。議論の方向性を決定づけたのは「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。結局、「科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ、文科省幹部は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てた。
総額約700億円の国費が必要とある。
この金額が高いか安いか・無駄か有意義かは、何を基準に決定していくのだろう。
そもそも文化や教育事業は採算性が問えるのだろうか。
最初から採算が合うと分かっている事業なら民間がやればいい。
採算が合わない事業だから国が予算をつける意味があるのではないか。
若手研究者育成のための「特別研究員事業」も事業仕分けで「削減」の評決を受けメスを入れられることになった。
トップクラスの若手研究者に対する奨励金事業が必要なのは、頭脳の海外流出に歯止めかかからないからだ。
たとえば、樹研工業は世界最小の歯車を作る。
この成果に対して「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)という言葉は当たらない。
もちろん「そんなに小さな歯車に需要があるか」という批判も当たらない。
ウイキペデイアにも書いてある。
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プラスチックの精密加工に優れ、世界最小となる100万分の1g、直径0.149mmの歯車を製作し、ギネスブックに載った。
歯車のこれまでの世界最小は同社の10万分の1gだった。
需要はなく販売実績はゼロだが、同社の技術力を裏付ける宣伝材料となっている。
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「世界一」は技術力の裏付けであり、最強の宣伝材料になる。
民間会社だって「健全な赤字部門」が必要だと言う。
先行投資=価値ある赤字 である。
「価値ある赤字」かどうかの判断は個人的な感覚で左右されてはならない!
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