国の総予算207兆円を全面組み替えは?
小沢一郎の件で混乱し、大事なニュースが薄れてしまった。
あまり話題にならなかったが、以下は大事なニュース。
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総予算215兆円に膨張=来年度案を国会提出-政府
2010年1月22日(金)22:03
政府は22日、2010年度予算案を今通常国会に提出した。
一般会計と特別会計を合わせた総予算(重複計上分除く)は09年度当初比4.1%増の215兆0656億円に拡大した。
民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)で、国の総予算(09年度当初207兆円)の全面組み替えにより、予算規模を膨らませることなく財源を確保し、公約は実現できると説明。
しかし、行政刷新会議の事業仕分けなどを通じた無駄削減の取り組みが不調に終わり、10年度総予算は逆に膨らむ結果となった。
10年度予算案の一般会計総額は4.2%増の92兆2992億円、特別会計歳出総額は3.4%増の367兆0738億円。 [時事通信社]
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・・・分かっていたことではあるが、総予算は200兆を超える。
某キャスターは「税収37兆に対し新規国債44兆、これでいいのか」と今年度の一般会計だけを問題視していた。
しかし、「母屋でおかゆ。離れですき焼き」と言われる状況は変わり映えせず、一般会計92兆に対し特別会計歳出総額は367兆。
国債発行額44兆が多いか少ないかは総額の215兆円(367兆)と比較すべきだ。
一般会計も特別会計も増加しているのだから、見直しも削減も事業仕分けも、全く歯が立たなかったということになるだろうか。
一般会計の内訳は一般歳出52,5兆、国債20.6兆、地方交付税17兆とテレビで解説していた。
この一般歳出52.5兆円だけが、あれこれ事業仕分けの対象になり、367兆の特別会計はブラックボックスでは困る。
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10年度予算案を国会提出 国債、埋蔵金頼みで論戦へ
政府は22日、一般会計総額を当初予算で過去最大となる92兆2992億円とする2010年度予算案を国会に提出した。
09年度第2次補正予算案成立後に審議が始まる。野党は、政府がマニフェスト(政権公約)を一部断念したことや、国債と「霞が関の埋蔵金」頼みに終わった問題点を突く構えで、厳しい国会論戦となりそうだ。
10年度予算案は揮発油税などの暫定税率を実質維持するなど、減税を含めて公約予算を約3兆1千億円へ圧縮したが、新規国債発行は最大の約44兆3千億円に膨張。
政府は税外収入約10兆6千億円を確保するため、特別会計の積立金などを取り崩す特例法案も同日の閣議で決めて提出した。
2次補正を審議する衆院では、自民党の大島理森幹事長が代表質問で「持続性のない予算だ。(公約圧縮は)バナナのたたき売りではない」と攻撃。
特別会計を含む「総予算」の組み替えが不発に終わったと批判。菅直人財務相は「年内編成まで時間の制約があり、十分準備できなかった」と釈明、11年度予算編成に向けて特会改革に再挑戦する意向を示している。
2010/01/22 20:11 【共同通信】
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・・・この記事からすれば、「特別会計を含む『総予算』の組み替えが不発」だったということで、組み替えようとしていたことが分かる、
そりゃあそうだ、そもそも「国の総予算207兆円を全面組み替え」は民主党のマニフェストに明記してあるのだから、ポーズだけでも取り組まなくては公約違反だ。
にもかかわらず、特別会計を含んだ総予算についての議論が、あまりなされていない。
「離れのすき焼き」に対するマスコミの追及も甘い。
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