キムタクのセリフはPISA対応だった!
国語の授業研究をしていて、ふと、キムタク主演のドラマ「CHANGE」の一場面を思い出した。
当時、自分の周りでは、ちょっと話題になったセリフだったが、いかがだったでしょうか?。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1417307774
木村
「以前僕は小学校の教師をやっていたんです。
去年は五年生を受け持っていたんですけど、とにかくよく喧嘩するんですよ。
でも、中には陰湿なものとかがあって、そこからいじめに繋がっちゃったりもするんですけど……。
そういう問題があったときには僕は子供たちにこういう風に言ってました。
『考えよう』って。
『クラスメートなんだから、気に入らない事とか納得できない事とかあったら、自分の言いたい事はちゃんと相手に言って、相手の言うことはちゃんと聞いて、それでお互いにとことん考えよう』って。
『そうすれば……』」
平泉
「分かり合える。」
木村
「いえ、相手と自分は違うんだということに気付くんです。
同じ人間だと思っているから、ちょっと否定されただけでむかついたり、誰かが一人別行動取ったら『何だあいつ』って。
そっから喧嘩とかいじめが始まるんです。でも、同じ人間なんていないじゃないですか。
みんな考え方も事情も違う人間ですよね。
だから、僕は子供たちに自分と相手は違うんだっていうことを理解してほしかったんです。
その上で、じゃあどういう言葉を使えば、自分の気持ちが相手に伝わるのか、どうすれば相手を説得できるのか、そこを考えろって言ってきました。
外交も同じだと思うんですよ。
先程ビンガムさんがおっしゃった通り、僕たちは同盟国です。
でも、やっぱり違うんですよ。日本とアメリカは。
だからビンガムさんが思っていることとか、言いたい事があったら、全部言ってください。
僕もそうしますから。日米構造協議は今年で終わったわけじゃないですよね。
だから、これからもっともっと、とことん話し合いましょうよ。そうすれば、お互いが納得できる答えがきっと見つかると思うんです。」
・・・これは「互いに分かりあうための話し合い・結論を1つに絞るための話し合い」ではなく「互いの意見の違いに気づき、違いを受容するための話し合い」に意義があることを示唆している。
「いえ、相手と自分は違うんだということに気付くんです」
この「いえ」で引き出された「違いに気付く」という部分が、この回のクライマックスだったかもしれない。
「話し合えば分かりあえるのではない。話し合えば違いに気付くのだ」
という発想は、多くの視聴者には意外だったと思う。
何年も前のドラマの一節だが、印象に残っているのは、これも「PISA型だな」と感じたからだ。
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