5つの絶対的信頼
前文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の押谷由夫氏(現昭和女子大学教授)の講演レジメの中に次の一節がある。
(11月16日稲沢市で開催された愛知県道徳研究大会の資料より)
子どもたちの「未来への意識」を肯定的に 5つの絶対的信頼
(1)生きていれば必ずよいことがある ~生きることへの絶対的信頼
(2)よいことをすれば必ずよいことがある ~善行への絶対的信頼
(3)続けて入れば必ずできるようになる ~継続への絶対的信頼
(4)一生懸命にやれば必ずそれに見合う成果がある ~努力への絶対的信頼
(5)具体的目標をもって一生懸命に取り組めば必ず実現する ~具体的目標への絶対的信頼
「あきらめなければ必ず夢はかなう」というのは、挫折を伴うこともあり手放しに勧めたくない。
ただ「あきらめなければ~」が、(4)の意味であるならば「それに見合う成果」でフォローできると思う。
◆サッカー選手になりたくて一生懸命やれば、たとえサッカー選手になれなくても、それに見合う成果は得られるよ・得られるものは大きいよ。◆
という解釈できれば、挫折してやけになることもないのだ。
それは、小学生は「友達100人できたかな」とたくさんの友達をつくることを勧め、中高では斎藤孝氏が言うように「そんな友達ならなくたっていいじゃないか」と数を競う無意味さを説くように
小学生はとにもかくにも、「明確な夢をもって一生懸命努力する」ことを勧め、中高では「別の力も養えたね・努力は無駄にはならなかったぞ・次の道もあるぞ」と1つの選択枝に固執する必要がないことを説く。
それにしても(5)の、「具体的目標を持って一生懸命に取り組めば」の付帯条件は、なかなか鋭いと思う。
七夕の短冊や初詣のお参りで「○○できますように」と神頼みするだけでは成果は出ない。
具体的目標(具体的な行動)をどう設定するか、ここを教師は支援してやる必要がある。
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