これでは6年生は政治の勉強ができない。
6年生の3学期は、公民の分野である。
したがって、時事ニュースから学ぶことが多い。
「政治にも関心を持ちましょう」というこの時期、1月24日に通常国会(衆議院予算委員会)が開催された。
内閣改造後、民主党政権の正念場となる今回の国会は、小沢氏の金銭問題や与謝野氏の離党問題もあるが、民主党が政権奪取した際のマニフェストの進捗状態が問われる大事な国会である。当然、テレビ・新聞も連日経過を報告してくれるものと思っていた。
ただ、帰宅後の9時10時11時のニュースでも翌朝のニュースでも国会の扱いは地味である。たとえば、中日新聞のHPを見ても、1・24の国会開催後の紙面記事は2つしかない。
•子ども手当満額断念も 衆院予算委で首相(2月2日 朝刊)
•消費増税論議へ決意 通常国会開会、首相「熟議」訴え(1月24日 夕刊)
•年金開始の年齢上げも 与謝野氏言及(1月22日 朝刊)
今回の国会に関連した記事は、下記のサイトに網羅されている。
http://allatanys.jp/B002/20110125THK00295.html
それにしても、新聞テレビの報道の中での国会審議のウエイトは極めて低く、相撲や斉藤祐樹フィーバーの数分の1にも満たない感がある(実証できない)。
大相撲や斉藤祐樹に目を奪われている場合ではない。
わざわざ、そちらに目をそらすのがマスコミの意図なのか、と勘繰りたくなるほどだ。
一方で「大事な政策問題を政局にしてはいけない」と叫ぶマスコミが、いざ国会開催にになったら事業仕分けほどにも話題にしないのは「結局、政局しか関心がない。政局にならないとニュースにしない」と判断しているようにしか思えない。
そして、それは「国民は政策に興味はなく、政局にしか興味がない」ということかもしれない。
◆国の財政の問題よりも大相撲の八百長問題が大事か。
◆国会中継よりも斉藤祐樹の中継が大事か。
教育に携わる者として、そのような報道の異常さにもっと声を上げなければならない。
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