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March 27, 2011

ありがとう! サッカー界から震災地への熱いメッセージ

世界からの熱いメッセージ
Botiga226459

 3月13日のセビージャ対バルセロナでは、両クラブの選手たちが、「頑張れ、日本! 僕らは君と共にいる。」と記された横断幕を掲げた

http://number.bunshun.jp/articles/-/97299
 
 被災地の方々だけの問題でなく、日本人の問題としてしっかり受け止めたい。
 Utida
 内田篤人氏のメッセージも、まさに「今自分に何ができるか」を考えての行動だと思う。
 一人ひとりが自分にできることを考えて行動に移したら大きなうねりになると思う。

 まさに「心は誰にも見えないけれど、心配りは見える」のだから。

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ありがとう 野山主将! ~力強い選手宣誓~


Osk201103230086
2011年春の甲子園。
創志学園、野山主将の選手宣誓は、実に力のあるものだった。

言葉の持つ重みを実感するすばらしい宣誓だった。
監督からは1000回練習しろと言われたとのこと。
目線をそらさずあれだけの文章を言い切るには、本当にたくさんの練習があってのことだと思う。
あれほどの宣誓が言い切れる力量を持ちたいとつくづく思う。

ありがとう、野山主将!


http://www.youtube.com/watch?v=FI2BFNwT0c0
 宣誓。
 私たちは16年前、阪神・淡路大震災の年に生まれました。
 今、東日本大震災で、多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。
 被災地では、全ての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。
 人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えることができると信じています。
 私たちに、今、できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。
 「がんばろう!日本」
 生かされている命に感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。
             


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March 17, 2011

事実の報道か、扇情的な報道か~「最悪レベル7」の読み方~

 福島原発、最悪「レベル7」も 米シンクタンク指摘
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011031601000077.html

【ワシントン共同】世界の核関連活動を監視する米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は15日、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故について「状況は相当悪化した」との見解を発表、事故・トラブルの8段階の国際評価尺度で上から2番目の「レベル6」に近く、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じ最も深刻な「レベル7」に達する可能性もあると指摘した。

は、かなり悪意のある記事だ。
 確かにそのような発言があったのは事実なのだろう。
 しかし、「レベル7」のような制御不能な状況だと断定し、そのような情報を流布するなら、それなりの裏づけや覚悟が必要である。

 同じニュースソースに対し、日本経済新聞の見出しは

 「レベル6接近、7の可能性も」

とある。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3E4E2E2888DE3E4E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

 日本経済新聞の記事の見出しなら

「現在の状況はレベル6に達していない」

ことは明確だ。
 「レベル7」と思わせるか「レベル6にも達していない」と伝えるか。
 この差は大きい。
 とにかく冷静な報道が望まれる。

 テレビ番組は、なかなか証拠が残らないので言いにくいのだが、どこかの番組で、放射能の被曝を防ぐために
①外出するなとか
2ぬれタオルを口に当てろとか
③外から帰ったらシャワーを浴びろとか
④衣服をビニルでくるめとか

たくさんの注意事項を解説したら、同席した専門家が

 「今はそのような対応はまったく必要ない」

と否定していた。

 要するに最悪の事態を想定した過剰な解説がまかり通っているのだ。

 お前の意見は原発の近くに住んでいない人の勝手な言い分だとの批判もあるだろう。
 しかし、そのような不安の拡大で原発近くへの物資の輸送が滞ったり、買占めが起こったり、救助が後回しにされたりしては大変だ。

 最悪の事態を想定した報道も「過ぎたるは及ばざるが如し」である。

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震災から学ぶことでエールを送りたい

震災の悲惨さを伝えるニュースを見るのはつらい。
ただ、一方でこのような状況の中で日本人のたくましさ・心の豊かさを感じるエピソードもソードもたくさんあって、心がなごむ。
 たとえば、次のサイトは震災後にツイッター上でつぶやかれた「心に残るエピソード」集である。
http://prayforjapan.jp/tweet.html

次のニュースは「日本中のモラルに世界が驚く」と題したツイッターの集約記事。
http://news.livedoor.com/article/detail/5410078/

どちらも、おもわず目頭が熱くなるような温かいエピソード満載だ。
そのようなエピソードを知ってからニュースを見ると、
確かに停電で混乱するはずの駅でもすごい数の人が2時間・3時間整然と待っている姿がすごいと思えてくる。
どんな時でも譲り合い助け合い励ましあえる日本人でありたいと思う。

まもなく1週間が経過し、雪がちらつく厳しい寒さ。

停電で食料も毛布も衣服も足りず不安な毎日を過ごす人たちに、いつ「限界」がきてもおかしくない。
いつまでも冷静で整然とした行動を求めるにも無理がある。

少しでも早く復旧することを心から祈ります。

勤務校でもペットボトルの水を集めることになりました!

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March 14, 2011

今自分にできること~大震災を目にして~

 自分の回りでは地震の被害がなかっただけに、連日のニュースには心が痛みます。
 今、自分にできることは、

①・悲惨な映像をしっかり目に焼き付けて、後生に伝えていくこと
②・子供たちに、今の自分の平和な暮らしに感謝するよう伝えること
③・自分の周りに起こる不運が、いかにちっぽえなものであるかを感じて、前向きに生きること
④・ただただ、被災者のご無事と復興を祈ること

ぐらいでしょうか。 

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March 06, 2011

大学入試カンニング問題は根が深い

京都大学のネットによるカンニング行為ニュースは、一個人の仕業ということで収束しそうだが、根が深い。

①今回発覚したのは、ネットで広く解答を求めたからである。
 もし、メールで家庭教師に問い合わせるだけなら発覚しなかったことになる。
 あるいは、解答のメモ書きや、ネット辞書の利用なら発覚しなかったことになる。
 携帯電話の使用がわからなかったのだから、電子辞書の利用でもばれなかったかもしれない。

②ふだんのネットによるコピペ・盗用があまりに行われすぎている。
 入試以外のカンニング行為はどうなのだろうか。

③何でも人に頼る傾向はネットの普及で増加している。
 確かに自分も重宝している。
 ただ、先日も、小学生「海の命」の作品解釈で問い合わせをしてきているが、安易に即答したら、その子はしたり顔で授業中発言したかもしれない。

④ネット時代の意識改革のポイントは調べれば他人の意見や事実はいくらでも入手できること。肝心なにはその情報をどう処理し、どう解釈するかだ。ネットで調べればわかるようなことはそもそも問わないことだ。

⑤どうやら犯行は単独で問題文をただただ手打ちしただけのようだ。
 それにしては、犯人がわかるまでのメデイアは、
 学校の近くに情報収集する無線機を配置した車があったとか
 メガネに仕込んだ盗撮カメラの使用とか
 スキャナを使って第三者が文字修正したとか
 複数犯による巧妙な手口であるとか、好き勝手に予想していた。
 例えば、次のようなニュース記事。


携帯電話から投稿されており、監視された試験会場内で、ネットに接続した上、問題文を入力するのは困難という。
このため、府警と警視庁は実際に受験した者とは別に投稿者がいる複数関与を視野に捜査。
会場外にいる人物が、受験者から何らかの方法で問題内容の伝達を受け、投稿した可能性があるとみている。 

 なんだ、ただの単独犯、しかも手入力じゃん。
 いかにマスコミの犯行の予測が大げさで馬鹿げていたことか。
 マスコミの邪推のおろかさをしっかり、教訓にしようと思う。

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「発達障害の二次障害への理解と支援」の講演

 椙山女学園大学で 国立国際医療研究センター国府大病院の齋藤万比古氏の講演を聴いた。
 
何カ所か印象に残った。

①二次性障害をもたない発達障害はきわめて早期に解決できた場合。
 4歳を過ぎて受診したら、ほとんどは二次性が問題になっている。
 人は傷つきながら育ってゆく。傷つきの反復によって生ずる「構え・防衛」が二次障害として表出する。
 誰もが傷つき、誰もが二次性(竹田注:後天的な人格形成と同じ意味だと思う)をもつ。
 能力は傷つくことの代償として生まれることもある(竹田注:マイナス面をカバーするために特定の能力が磨かれる)
 二次障害は必然的に形成した機能であって、なくすことは難しい。
 二次障害・二次性併存障害を抱えて来院した人たちのコアの部分に何があるのかを見いださないといけない
 (竹田注:コアの部分にADHDやPDDのような発達障害があるかどうかを見いださないといけない)

②「ADHDの反社会性の進行・内在化障害の進行」
  ADHDの多くの子は反抗挑戦性障害→行為障害→反社会性パーソナリテイ障害へ、
  あるいは
  受動攻撃的反抗→不安障害・気分障害→パーソナリテイ障害(境界性・回避性・依存性・受動攻撃性)
 とつながっていく事例が多い(齋藤氏は「転げ落ちる」という表現をした)
  ADHD+分離不安、ADHD+社会不安障害が人格障害につながる。
 そのような事態を回避するには家庭・学校・社会で適切な対処をしていくしかない。
  「自尊感情を支えていかないといけない。
  「ADHDの子を叱って放置してはいけない」

③自信の損失を回避することが、反社会性や内在化障害の進行を食い止める大切なポイントになる。
 反抗している子は
 A:不安も大きい
 B:相手を試している。
 [
 「反抗」することで本当に自分を救ってくれる存在かどうかを試している。
 反抗は「必死な叫び」であり「自信のなさ」であり「不満のあらわれ」である。
 この「反抗という『試し』」を超えると、素行障害につながってしまう。
 (竹田注:要するに「反抗」しているうちは、まだ手の打ちようがあるということだ。
 
④「反抗を減らすスキル」として「ペアレントトレーニング」を挙げられる。
 いかの子どもの反抗に攪乱されないか。
 よいことをしたらほめられる・悪いことをしたらほめられない
 これは教室における行動管理と同じである。

⑤ADHDの子は、人にほめられ認められようとしているのだという認識が大切である。

(「セルフエステイーム」「教えてほめる」「エラーレスラーニング」のキーワードを改めて意識できた)

講演では時間切れで話がなかったが、資料の次の箇所も印象的だった。

⑥支援の目標
 発達障害の治療のゴールは症状が完全によくなることではない。
 治療・支援により不適応状態が好転することを通じて、障害の特性を長所も短所も含めた『自分らしさ』として折り合えるようになることであり
このgood-enoughな情緒状態の優勢な時間が維持されるということであり、それらを通じて『これが本当の自分』という肯定的な自己像を獲得し、職業的対人関係的な適応を果たすことにある。

⑦ちなみに椙山女学園の臨床心理相談室は子どもの発達の相談窓口にもなっている。
 パンフには相談料が初回面接3000円、継続面接2000円と明記されている。
 これなら保護者に紹介しやすいと思う。

⑧ICDー10という障害の分類も、「たしなみ」として熟知しておこうと思った。

ICD-10 とは?
International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)は世界保健機関(WHO)が作成した分類であり、ICD (国際疾病分類)と略します。その最新版が、1990年の第43回世界保健総会において採択された ICD-10 です。

 ここでは、このうち第V章(F)「精神及び行動の障害」を示します。
--------------------------------------------------------------------------------
症状性を含む器質性精神障害
F1 精神作用物質使用による精神および行動の障害
F2 精神分裂病,分裂病型障害および妄想性障害
F3 気分(感情)障害
F4 神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害
F5 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群
F6 成人の人格および行動の障害
F7 精神遅滞
F8 心理的発達の障害
F9 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害
F99 特定不能の精神障害

また、F8 心理的発達の障害  の中身は職業柄、知っておきたいと思った。

F80 会話および言語の特異的発達障害
F80.0 特異的会話構音障害
F80.1 表出性言語障害
F80.2 受容性言語障害
F80.3 てんかんにともなう獲得性[後天性]失語[症](ランドウ-クレフナー症候群)
F80.8 他の会話および言語の発達障害
F80.9 会話および言語の発達障害,特定不能のもの

F81 学力[学習能力]の特異的発達障害
F81.0 特異的読字障害
F81.1 特異的綴字[書字]障害
F81.2 特異的算数能力障害[算数能力の特異的障害]
F81.3 学力[学習能力]の混合性障害
F81.8 他の学力[学習能力]の発達障害
F81.9 学力[学習能力]の発達障害,特定不能のもの

F82 運動機能の特異的発達障害
F83 混合性特異的発達障害
F84 広汎性発達障害
F84.0 小児自閉症[自閉症]
F84.1 非定型自閉症
F84.2 レット症候群
F84.3 他の小児期崩壊性障害
F84.4 精神遅滞および常同運動に関連した過動性障害
F84.5 アスペルガー症候群
F84.8 他の広汎性発達障害
F84.9 広汎性発達障害,特定不能のもの

F88 他の心理的発達の障害
F89 特定不能の心理的発達の障害

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