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April 21, 2011

「原発が必要か」の議論

 「揚水発電」をカウントすれば原発なしでも夏の電力間に合う

という週刊ポストの記事は大きな問題を提起している。

 週刊ポスト2011年4月29日号

http://www.news-postseven.com/archives/20110418_17850.html

 以下に、一部引用する。

◆◆◆
 記録的猛暑だった昨年の電力消費量のピークは7月23日の5999万kW。東電の需給見通しによると、今年のピーク時電力はそれより低い「5500万kW程度」と予測されるものの、供給力が850万kWも不足する計算になる。政府や東電が「このままでは真夏の大停電が起こる」と喧伝するのは、この数字を根拠にしている。

ところが、資料を詳細に分析すると、7月の供給力には盛り込まれていない“隠された電力”がある。「揚水発電」の出力が計算されていないのだ。

「揚水発電」は、夜間の余剰電力を利用して下貯水池から上貯水池にポンプで水を汲み上げ、日中の電力消費の多い時間帯に水力発電をする仕組み。発電時間は上貯水池の水が空になるまでの数時間だが、首都圏の夏の最大電力は午後2時を中心とした5~6時間である。揚水発電の役割は、まさにピーク時の電力を補うための非常用電源といえる。今のような停電危機にこそ有効に活用すべき設備なのである。

(中略)

 そこで、東電の7月末の4650万kWに加え、揚水発電の1050万kWをフル稼働させると計算すると、7月末に使える東電の供給力は5700万kWになる。これならばピーク需要を賄うことが可能なのだ。

他にも、7月末までの稼働予定に入っていない鹿島共同火力発電所1号機(17.5万kW)、常磐共同火力発電所9号機(30万kW)などの復旧が進んでおり、供給力がもっと増える可能性も出てきている。

また、長期停止中の横須賀火力発電所も、8基中4基は稼働させる予定だが、残りの4基も早期に再開できるという指摘がある。

5500万kWというピーク時電力も毎日続くわけではない。1年のうち数日であり、東電の夏場の平日の平均最大電力は4800万kW(需給見通し)とされている。揚水発電を合わせた供給力なら900万kWも余裕がある。
◆◆◆

・・・そもそも真夏のピーク時以外は電力に余裕があり、「電力が足りません」というPRも、瞬間的な最大消費電力に対応するための数値であることは、よく分かっていた。
 むろんC02問題もあったので、火力発電に依拠するのも問題があった。ダムは環境破壊という指摘があって水力発電にも限界があったから、「エネルギーミックス」というリスク分散の発想で、バランス良く原子力も利用されていた(と思っていた)。

 原子力なくても真夏の最大電力も確保できるなら「まあ、いいか」と今は思う。
 今回のような事故処理には膨大なコストがかかるし,たとえ,廃炉にしても使用済み燃料は熱を帯びていて安全な保管が必要となると、原子力の総エネルギーコストは相当なものだと考えざるをえないからだ。
 「そうは言っても原子力は必要だ」という立場であったが、固定観念をはずして現実を直視できるよう、情報を収集していきたい。

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