防災教育が子どもたちの命を救った
岩手県釜石市の小中学校の避難の様子をまとめた産経新聞と雑誌WEDGEの記事がある。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110413/iwt11041315120001-n1.htm
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1312?page=1
産経新聞の言う「避難3原則」守り抜いた岩手県釜石の奇跡 防災教育で児童生徒無事」
WEDGEの言う「小中学校の生存率99.8%」
その秘密をしっかりと検証し、自分たちの地域の防災教育に生かしておかねばならない。
子ども向けの授業を想定してまとめてみる。
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海岸からわずか約1キロの鵜住居小学校では地震直後、いつもの訓練どおり校舎3階に児童が集まりました。
ところが、隣の釜石東中学校では生徒が校庭に駆け出しています。大きな津波がくると判断したからです。
これを見た児童たちは日頃の中学校との合同訓練を思い出して校庭に駆け出しました(校内放送は停電のため使えなくなっていました)。
そして児童・生徒ら約600人は、指定避難場所である高台のグループホームまで避難しました。
裏側の崖が崩れ危険を感じたので、さらに約500メートル高台の介護福祉施設を目指しました。
背後からは轟音が聞こえ、防潮堤にぶつかる津波の白い波しぶきが見えます。
中学生たちは小学生の手を引いたり、幼稚園から逃げてきた幼児が乗るベビーカーを押したりしながら、みんなて走ったそうです。
津波は小中学校をのみ込み、小学校の3階には流されてきた自動車が突き刺さりました。
津波はグループホームをのみこみ、介護福祉施設の約100メートル手前で止まりました。
避難開始から10分足らずの出来事だったそうです。
まさに間一髪で小学生全員が津波に巻き込まれるところだったのです。
釜石市ではかねてより防災教育に力を入れ、「避難3原則」を教えてきました。
(1)想定にとらわれない
(2)状況下において最善をつくす
(3)率先避難者になる。
・・・今回の大津波で児童が校舎3階から校庭に駆け出して高台に向かったこと、中学生が率先避難者となって小学生や幼児をリードしたことなどすべてが「避難3原則」にあてはまります。
ハザードマップを信じ、避難訓練通りに行動すれば安全だとは限りません。
電気が止まれば、電話も緊急メールも使えなくなります。
テレビで被害状況を確かめることもできません。
その場の状況を自分たちで判断して「自分の命は自分で守る」ように行動できることが大事ですね。
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Comments
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Posted by: abc123.com | January 18, 2014 07:34 PM