朝、息子を駅まで送る車中で音声だけ聞いていた。
日本テレビの「ウエークアップ!」
~000から発電!日本が誇るハイテク新エネルギー~
http://www.ytv.co.jp/wakeup/special-report/sr_set.html?date=20110618&number=1
メタンハイドレードは知っていたが、「超臨界CO2タービン」は初耳だった。HPは番組内容が文字化されていて大助かり!
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従来の「蒸気タービン」では、水を沸騰させて水蒸気の力でタービンを動かす。タービンに使われた水蒸気は、およそ50℃まで下がっており、この熱は、そのまま放出される。
一方、超臨界CO2の場合も、蒸気によってタービンを動かすところまで同じだが…。
最大のメリットは、タービンに使われた後の超臨界CO2が400℃と温度が高いまま保たれていること。
そのため、この熱を再びタービンを回すための原動力として利用することができる。
これにより、超臨界CO2タービンでは、少ない燃料でより効率のいい発電が可能になるのだ。
(エネルギー総合工学研究所 蓮池宏部長)
「蒸気タービンの発電よりも、1割から2割効率がよくなるだろう、と。
…そんな大きくないと思われるかもしれないが、発電の世界では1%、2%、あるいは0.5%のところで効率の競争をしているわけなので画期的なことだと思います」」
このことは今後、どんな意味を持つのか。
(エネルギー総合工学研究所 蓮池宏部長)
「蒸気タービンは産業革命のときに発明され、
今まで何百年と使われている技術ですが、蒸気タービンにとって代わる可能性のあるシステムだと思います」
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・・・・すごそうな話題だ。
午後のエネルギーシンポジウムから帰宅後、「超臨界Co2タービン」で検索してみる。
http://www.iae.or.jp/news/pdf/PressRelease_S-CO2GasTurbine.pdf
平成23 年5 月19 日
財団法人エネルギー総合工学研究所
熱技術開発株式会社
(財)エネルギー総合工学研究所*、熱技術開発(株)**、東京工業大学、
東京大学の研究グループは、超臨界CO2 を用いたガスタービン発電システムを開発し、小規模装置において発電出力を取り出すことに成功しました。(*理事長:白圡良一、**社長:高松忠彦)
超臨界CO2 ガスタービンは、超臨界状態のCO2 を80~200 気圧程度、35~600℃程度の範囲で圧縮、加熱、膨張、冷却を行う閉サイクルのガスタービンです。外部加熱方式のため、石炭、石油、天然ガスの他、副生ガス、残渣油、廃棄物、バイオマスといったあらゆる燃料が使え、排熱や太陽熱のように燃料以外の熱源も利用することができます。
従来技術である蒸気タービン発電に比べ、1,000kW~10 万kW 程度の中小型機において本システムの方が1~2 割ほど高い発電効率が期待できます。また、システムがコンパクトになるので設備費も安くなる見込みです。東日本大震災により存在が見直されている工場の自家発電や、バイオマス発電、太陽熱発電などに最適な発電システムです。
・・・・「電気新聞」のHPにも、掲載されていた。
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/energy/20110520_02.html
2011/05/20
エネルギー総合工学研究所などの研究グループは19日、超臨界の二酸化炭素(CO2)でタービンを回す発電システムを開発したと発表した。工場廃熱や再生可能エネルギーなどさまざまな熱源を使う自家発電設備に適用でき、従来の蒸気タービンに比べ1~2割ほど高い効率と大幅な小型化が実現できる。今回世界で初めて約200ワットの電気出力を継続的に取り出すことに成功しており、10年代後半に1千~2千キロワットの規模で実用化をめざす。
・・・エネルギー問題を解決するには「これがベスト」と1つに絞るのはリスクが高い。
「安全性」
「安定性」
「経済性」
を配慮して、さまざまな方法を取り入れるベストミックスが必要だ。
もちろん実現化までの年数も重要なポイントになる。
「原発見直し」の流れにのって、さまざまな方法が注目されるようになった。
どの方法も、それなりに成果を上げてほしいと願うばかりだ。
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