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August 21, 2011

災害教訓の継承~来るべき東海・東南海・南海地震同時発生~

愛知県民なら「東海地震」についての心構えは多少なりともある。

では、「東海地震と東南海・南海地震同時発生説」についてはどうだろう。

愛知県の高浜市社会福祉協議会が、東海地震のサイトを公開している。
http://www.takahama-shakyo.or.jp/saigai/saigai/zisin.html

 対策が進められている「東海地震」、その東海地震とともに、紀伊半島から四国にかけての広い範囲で東南海・南海地震と呼ばれる二つの大地震が発生する可能性があるとも言われています。
これらの地震も東海地震のように一定の周期で起きると言われており、東南海地震は熊野灘、南海地震は室戸岬・足摺岬が震源域に想定されています。
東南海地震は過去にも愛知県に大きな被害をもたらしたことがありました。
最後に起きたのは1944年(昭和19年)の昭和東南海地震、南海地震が起きたのは1946年(昭和21年)の昭和南海地震です。
過去には、東海地震といっしょに東南海・南海地震が起きています。
今後とも地震に関する情報に注意してください。

【注意1】
東海地震だけでなく東南海地震・南海地震とセットにした大規模な地震に対して注意していかないといけない。

 東海・東南海・南海連動型地震というウイキのページもあり、次のデータが示されていた。

1944年12月7日 昭和東南海地震:M7.9、静岡・愛知・三重などで合わせて死・不明1223、住家全壊17599、半壊36520、流失3129。津波のため尾鷲が壊滅した。このほか、長野県諏訪盆地でも住家全壊12などの被害があった。津波が各地に来襲し、波高は熊野灘沿岸で 6 - 8 m 、遠州灘沿岸で 1 - 2 m 。紀伊半島東岸で 30 - 40 cm 地盤が沈下した。最大波高は尾鷲市賀田地区で記録された9m。戦時中のため詳細不明。ニューヨークタイムズは「地球が6時間にわたって揺れ、世界中の観測所が、「破壊的」と表現した」と、大々的に報じた。
1946年12月21日 昭和南海地震:M8.0、被害は中部以西の日本各地にわたり、死1330、家屋全壊11591、半壊23487、流失1451、焼失2598。津波が静岡県より九州にいたる海岸に来襲し、高知・三重・徳島沿岸で 4 - 6 m に達した。室戸・紀伊半島は南上がりの傾動を示し、室戸で 1.27 m 、潮岬で 0.7 m 上昇、須崎・甲浦で約 1 m 沈下。高知付近で田園15km2が海面下に没した。

以前自分が聞いたのは戦時中の地震だから、1944年の地震(昭和東南海地震)である。

「東南海地震」のウイキには、次のようにある。

1944年(昭和19年)12月7日に午後1時36分から、紀伊半島東部の熊野灘、三重県尾鷲市沖約 20 km (北緯33度8分、東経136度6分)を中心とする震源で発生した巨大地震。
「昭和東南海地震」または「1944年東南海地震」と呼ばれることがある。
また当初は遠州灘地震と呼ばれていたが、東海地域の軍需工場が壊滅的な打撃を受けたことを隠すため、「東南海地震」に変更したとする説がある。

さて、1944年の地震(昭和東南海地震)に関する資料としては、

内閣府の中央防災会議による報告書、に関する専門調査会報告書 平成19年3月
1944 東南海地震・1945 三河地震

が、当時の資料ではないが一級格になるだろう。

http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/kyoukun/rep/1944-tounankaiJISHIN/index.html

 PDFで閲覧できる巻頭言では、戦時下で国内での報道が制限されたことに触れながら、またニューヨークタイムズ等の報道記事を丁寧に翻訳して提示している。
「今回の地震は過去40年で最大の地震の1つ」ともある。
また、第6章は「戦時下での地震」
 東南海地震及び三河地震による被害は甚大で、軍需生産力にも大きく影響したため、地震に関する資料は極秘とされ、戦時報道管制の下、被害に関する報道は厳しく規制された。

【注意2】
これほどの大規模な地震が起きたのに、戦時下ということで報道がほとんどなされなかった。
当時の報道が少なかったため、現在もこの地震に関する情報が継承がされていない。
この地域の住人が70年前に大地震があったことを知らせないのは、ほとんど犯罪行為に近い。
被害状況を伝承しし、警告を続けていくことは、災害教育を担う教師の使命である。


データの出所が分からないと、不安をあおるだけで危険だが今後の予想として、

東海・東南海・南海連動型地震が発生した場合の被害予想(3連動型)

(最も被害が大きいと考えられている早朝5時に発生した場合・中央防災会議資料による)
建物全壊棟数:約51万3000 - 56万8600棟(阪神・淡路大震災 約24万9000棟)
死者数:約2万2000 - 2万8300人(同 6432人)
経済被害:約53 - 81兆円(同 約13兆円) 

静岡県、愛知県などで最大震度7を観測すると思われる。
豊橋市、浜松市などで震度7、名古屋市、四日市市で震度6強 - 6弱を観測するなど、都市部でも非常に強いゆれを観測する。
また、北は茨城県、南は鹿児島県まで、広い範囲で津波が観測され、愛知県、静岡県には平均して4 - 5m、高知県など四国太平洋側には平均して10 - 12m、最大で30m近い波が観測される(10階建てのビルに相当する高さである)。

とある。
 東海・東南海・南海連動型地震が起きた時、名古屋での予想震度は7である。
 「知らなかった」では、すまないな。

なお、東南海地震の37日後に誘発される形で三河地震が起きたため、この報告書はセットで扱っている。
幸い、今回の東日本大震災の後、大きな余震による被害は生じなかったが、1年2年は余震に要注意なのである。

【注意3】
震度7の地震がいつ起こるかわからない。
地震の備えは万端でありたい。

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