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December 11, 2011

「文学作品の詳細な読解」は改められない!


 平成17年に文部科学省が出した「読解力向上プログラム」の中に、次のような記述がある。
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 学習指導要領国語では、言語の教育としての立場を重視し、特に文学的な文章の詳細な読解に偏りがちであった指導の在り方を改め、自分の考えを持ち論理的に意見を述べる能力、目的や場面などに応じて適切に表現する能力、目的に応じて的確に読み取る能力や読書に親しむ態度を育てることが重視されており、これらはPISA型「読解力」と相通ずるものがある。
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・・・「詳細な読解に偏りがちであった指導の在り方を改め」とはある。
 しかしながら、新学習指導要領では今も

場面の移り変わりに注意しながら,登場人物の性格や気持ちの変化,情景などについて,叙述を基に想像して読むこと。

という目標が残っている。
 人物の性格や気持ちを読むことが、指導目標にある以上、気持ちを読み取る手立てが重宝されるのは自然の成り行きだ。
 「文学的な文章の詳細な読解に偏りがちであった指導」が具体的にどんな指導のことか不明なので、どこをどう改めるのかも不明である。
 この答申を元に、消滅した指導法があるのかどうか・・。

(1)気持ちを問わない
 
 光村図書の指導書「小学校国語 『読むこと』の授業をつくる文学編」の冒頭、椙田萬理子氏の教材研究が書いてある。
 その中に「気持ちを問わない」と題した叙述がある。
 
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 わたしは「気持ち」を問わない努力をしています。
子どもたちが国語嫌いになる理由に「気持ちばかり問う授業をしているからだ」と言われて久しいです。
(中略)
気持ちを直接的に問うことがそのこの豊かさを引き出すことにはならないと思います。
現に気持ちを問うと、子どもは簡単な言葉でしか表現しない場合が多いです。
(中略)
また、人の気持ちは「○○の気持ち」とひと言で言えるほど単純じゃないと思います。
複雑なものです。それなのに、それを端的に表現させようとするというのはどうなんだろうという危惧があります。(中略)
教師は、ともすると気持ちをとらえさせるときに、そんなにすぐ見つからないはずなのに、すぐ見つけさせようとしますね。それはまずいと思うのです。
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・・・端的に気持ちを言わせるのも、詳細に気持ちを言わせるのも、いずれも本文のよさを損なうことになると自分も思う。
 「作者が吟味して表現を現を別の言葉で置き換えるのは冒涜である、というくらいの思慮が必要である。

 
 では「登場人物の性格や気持ちの変化,情景などについて,叙述を基に想像して読むこと。」という目標に正対して、「詳細な読解に陥らない」で、どんな授業展開をすればいいのか、そこをきちんと整理しないといけない。

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