「いじめ」報道は、傍観者の心を傷つけることがある。
◆あれほどのいじめなのにどうして止められなかったのか
◆知っていたのにどうして親や先生に言わなかったのか
◆自分が動いたら、自殺しなくてすんだかもしれない
そのように自分を責める子がたくさんいると思う。
「だから 悪い」のお話ではないが、確かに傍観するのは悪い。
しかし、傍観者も報復が怖かったのかもしれない。
傍観者を責めるのは酷だ。
マスコミ報道には、そのような視点の配慮が欠けている。
隠ぺい体質の教育委員会を擁護するつもりはないが、マスコミに対し教育委員会は「これ以上学校を責めれば、いじめを止められなかった在校生の心も傷つくのでやめてほしい」といった声明を出してほしい。
かつて、恐喝事件で大々的にある中学校が話題になったことがある。
その学校の子どもたちも、部活動の大会があれば、学校名の入ったユニフォームを着てのぞむ。
大きな文字で学校名がプリントされているユニフォーム。
その学校名が、悪い意味で広まったとしても、ユニフォームから名前を消すことはできない。
審判の何人かの先生で、「ふつうの子がかわいそうだよな」という話をした。
今年の、大津の中学校も、それぞれの部活動の大会で辛い思いをしているのではないだろうか。
教師の不祥事も警察の不祥事も、ほんの一部の人間のせいで、全体が白い目で見られる。
それは大人なら我慢できる。
しかし、そのような試練を中学生に課すのは酷である。
学校名が報道されることで、多くの生徒が悲しみ、嫌な思いをすることを報道する側はどう考えているのか。
マスコミが第3の権力と言われるのは、権力者に向けて刃を向けるからだ。
教育委員会や学校組織を糾弾するのはかまわないが、その反響や批判が中学生に及ぶなら、もっともっと慎重な対応が必要だったのではないだろうか。
正義面をして過剰報道する態度は、「いじめ」と同じ発想に思えてしかたない。
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Comments
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Posted by: شركة رش مبيدات بالرياض | May 31, 2014 04:11 AM
Je suis venue sur ton blog par hasard et puis je ne le regrette nullement !!
Posted by: http://Www.Iamsport.org/pg/blog/giantprosperity49 | June 01, 2014 05:02 AM