小母方氏の騒動で「反実仮想」の重要さを知る
小保方氏の騒動で「第三者による再現」の大切さが何度も言われたことは、先に書いた。
もう1つ、STAP細胞の擁護側から言われた言葉がある。
◆存在を前提にしない説明できない事象がある。◆
「STAP細胞が存在しないと説明できない事象がある。
したがってSTAP細胞はが存在する」
という論理は、子どもの思考の型として、ぜひ身に付けさせた反実仮想の表現だ。
「もしBであるならば、△になるはずだが、そうなってない。
したがって、Bではなく、Aということが言える」
討論や評論文で、このような表現が出てくることを目指してきた。
Aを主張するために、B(否定A)を否定する論法だ。
「反実仮想」を調べてみると、上記の型は出てこなかった。
「反実仮想」ては、事実とは反することを仮想(仮定)するの意味で
①もし~ならば~なのに。
②あのとき~すべきだった。
③~すれば、~できたのに。
などがあるが、評論文で書かせたい後半部
「~△になるはずだが、そうなってない。
したがって、Bではなく、Aということが言える」までは、なかなか出てこない。
論証の決め手となる話形として指導してきたい。
【追記】
今回のSTAP細胞が存在するかどうかの問題
http://nosumi.exblog.jp/20586616
によれば、
「STAP現象(←STAP細胞とは言っていない)を前提にしないと容易に説明できないデータがある。
となっている。
そして、STAP現象でなくても説明できると批判している。
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