堀田龍也先生のご指導
春日井市立出川小学校の公開授業研究に、堀田龍也先生が今年も助言者として参加される。
今年度1回目の研修会が7月2日に、行われた。
指導助言の最後の言葉が印象的だった。
①「教える」場面での教師の話し過ぎ
②「考えさせる」場面でのつっこみ不足
③広い視野での教材研究
①「教える場面」で、
・教師がしゃべりすぎない。
・やたら説明しない。
・「入れ食い」みたいに、子どもから出た正解に飛びつかない。
というような意味合いだ。
「教師の一方的な説明で教えた気になるな」と自分にも、いつも言い聞かせているが、まだまだだ。
「教えた」と「伝えた」は、まさに別次元なのである。
②「考えさせる」場面で、
・「本当にそうかな」
・「それだけかな」
・「○○の場合はどうなんだろう」
と問うのが「つっこみ」。
きちんと立ち止まり、安易に次へ進まないための、「つっこみ」の基本が「良質な発問」である。
(「ゆさぶり」も、「つっこみ」の1つだ。)
最近、活動型の授業が優先され、「発問の吟味」がされなくなった。
今回の公開授業も、「めあて」はあるが、主発問で盛り上がる授業は見られなかった。
「わかった」と「わかったつもり」は別次元である。
質のよい発問が、子どもの思考を活性化させることを肝に銘じたい。
③広い視野での教材研究は、
この教科で、
この単元で、
この1時間の授業で、
何を学ばせたいかを明確にせよ、というような意味でもある。
各教科の6年間・9年間の系統性を自覚して、授業に臨んでいるかが、問われている。
さて、この「広い視野での教材研究」が不足していると
①のように、教師が説明で教え込もうとしてしまう。
②のように、「ここぞ」という場面での突っ込みが不足してしまう。
やはり、大事なのは「授業準備」である。
授業準備が足りないと、、説明で押し切ろうとする。
教具の工夫もなく、鋭い発問(つっこみ)で、思考に迫ることもない。
教科書1冊、チョーク1本の授業で押し切ろうとする。
教師の授業準備が雑になり、子どもも我慢ができなくなれば、荒れは目に見えている。
そのような授業にならないよう、日々、研さんに努めたい。
「教育」カテゴリの記事
- 行動を価値づけする(2024.09.12)
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
Comments