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August 09, 2014

改めて「メデイアリテラシー」の大切さ

 朝日新聞に「従軍慰安婦」の証言を載せた吉田清治。
 以前から世紀のペテン師とも呼ばれていた。
 「3年間で6000人の朝鮮人を強制連行した」という証言は、のちに自分が創作だと認めたはずなのだが、
報道した朝日新聞は20年も放置した。今となっては「捏造記事」であったのだと言われても仕方ない。
 しかし、多くの人は、従軍慰安婦の様々な議論の中で、吉田清治証言の怪しさを分かっていた。
 なかなか認めなかった朝日新聞もどうかと思うが、今まで、吉田証言を信じていたのだとしたら、世間知らずとしか言いようがない。

 さて、同じく朝日新聞が6月に報じた「長崎被爆者の語り部」の話題。
 語り部の老人に「死にぞこない」と言い放った中学生の言動に批判が集中したが、
どうやら別の見方もできるようだ。

http://blog.livedoor.jp/remmikki/archives/4693711.html

http://news.livedoor.com/article/detail/8926866/

 作家の竹田恒泰氏がTwitter上で、被爆の語り部として活動する森口貢(みつぎ)さんへの批判を展開した。
5月27日、森口さんら被爆者が、長崎を訪れた横浜市の公立中学校の生徒らを、爆心地周辺の被爆遺構を案内していたところ、グループから離れて行動していた数人の生徒が「死に損ないのくそじじい」と大声で叫んだという。
7日には、この件で森口さんが学校に抗議していたことが複数のメディアで報じられていた。
竹田氏は10日にTwitterでこの事件に触れ「年寄りに暴言は良くない。」とコメント。
しかし、続けて「だが語り部の森口貢氏は、被爆していないのに被爆者を自称して一時間一万円で生徒に被爆体験を語るふりをし、実際は反日思想を植え付ける話をしていた模様。
平和教育はもうやめたほうがよい」とつづり、森口さんの「語り部」活動を批判した。
その後、竹田氏は「たしかに森口貢氏は、原爆投下11日後に長崎市に入ったため、法的には被爆者とされる。」と投稿し、森口さんが「被爆者」であることは認めたものの、「彼が見てもいない原爆投下の実態について、被爆者として、しかもそれを有償で生徒に語るのはおかしい。
天皇の戦争責任、首相の靖国参拝批判など、一方的な政治思想を押し付ける平和教育ならやめるべき。」と、森口さんの語り部としての活動については批判する姿勢を崩さなかった。
続けて「森口貢氏がやっていることは、平和教育の名を借りた反日教育である。修学旅行で平和教育をすること自体、弊害が生じていることに、そろそろ気づくべきだ」と、森口さんの活動を「反日教育」と断じた。

・・・意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすることが、マスメデイアの役割であろう。
 簡単に個人を糾弾し抹殺する力がある「強権力の保持」を肝に銘じ、常に謙虚な姿勢で取材してほしい。
 その一方で、我々も大新聞報道だからと鵜呑みにする態度を改めなくてはならない。
 大新聞の報道をまんまと鵜呑みにした場合、その責任は自分である。

 宮部みゆきの『ペテロの葬列』を読了した。
 実際に存在した詐欺商法の手口が不気味だった。
 ここでは示さないが、youtubeで、「自己啓発」などと検索すると、ホワイトボードを駆使して雄弁に語る動画などがよく出てくる。
 今なお言葉巧みに人をだます人が多く、また、だまされる人が多い。
 「ペテロの葬列」では「悪の連鎖」が起きる。顧客となって出資した被害者が、新たな出資者を誘い加害者になっていく。だまされた側が今度はだます側に変わっていくことで、被害者がどんどん拡大していく。
 そのような世の中の恐ろしさを感じさせる一冊だった。

 
 「悲韓論」を読んで、国が滅びないためには「だまし討ち」もやむを得ない国があることを知った。
 そのような国を非難するのではなく、平気で嘘をつく国であることに理解して付き合っていく方策を練るしかない。

 我々は、学校教育の現場で
◆「事実と意見」の見分けを教え、
◆「正しい歴史の原因と結果」を教え
◆「嘘の存在・嘘を見ぬくスキル・嘘と付き合うスキル」を教えなければならない。

 「だまされない」ためのスキルは、「実社会を生き抜く」生きるための大事なスキルである。

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