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August 20, 2014

あらすじを書かせるにのも、手順がある

 ある研究会の講演(というか模擬授業)に参加した。
 「大造じいさんとガン」を黙読した後、

「あらすじを書いてください」

という指示があった。

 条件が付くかと思って待っていたが、無条件だった。
 無限定に書かせてわざと混乱させているのかと思ったが、そういう意図でもなかった。

◆文字数の指定がない。
◆文の数にも指定がない。

 このような荒い指示では、子どもが混乱する。
 このような荒い指示では、できない子に寄り添えない。
 自分は「はじめ・なか・おわり」の3文とした。自分が粗筋を書かせるなら、最低でもそのくらいの指定をする。
 講師の先生が指名発表させたある先生は一文だった。
 講師の先生の内心には、評価基準があるのだろう。
 しかし、それが明示されないと、書く側は混乱する。
 しかも、最後までどんな粗筋が望ましいのかは示されなかったので、自分の粗筋が適正かどうかの自己評価もできなかった。

◆文字数を示す
◆入れるべきキーワードをみんなで検討し、指定する。

という手順があるから、向山型の要約指導なら、誰もが同じような要約文を書ける。
 それは、どうしたら苦手な子にも書かせられるかを配慮した工夫である。
 このような配慮こそが「授業のユニバーサルデザイン」である。 

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