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September 23, 2014

「子どもにさせようと思うことは自分がやらないと絶対にダメです」

 6年の国語(光村)の「カレーライス」に、次のような課題がある。

・心情を想像させる
・気持ちの変化がわかる部分を見つけさせる
・どんな意味があるのか、みんなで話し合わせる
・感想をまとめさせる

 どの教材でも同じだが、物語教材の学習に手引きには心情を想像させる課題が多い。
 しかし、それぞれ、どこまでの分量、どの程度の精度を求めているのか。そこが決まらなければ、「できた・できない」の評価規準も決まらない。

 「とりあえず書かせてみる」
 「子供が書いた文章から評価基準を決める」では、いかにも後付けである。
 「指導者はどこまで求めているのか」、
 「指導者自身は、書いてみたか?」

が課題になる。

 光村の指導書「説明文編」P2には、次のようにある。
================
 子どもにさせようと思うことは自分がやらないと絶対にダメです。(中略)これを作るために、わたしは倍ほど書いています。
 一度ではなかなか自分の満足できるものは書けないと分かります。
 だから子どもにさせるときも、三回目ぐらいで納得いくものが書けるだろうと予測して用意します。
================= 

 教師も、自分の力で書いてみることだ。
      
 そこで、『カレーライス」の中で一番大事な課題である「『甘口』『中辛』にこめられた意味」について、自分もチャレンジしてみた。
 大雑把に考えると、次のようになる。

◆「甘口」は「子ども」、「中辛」は「ちょっと大人」のこと。(30文字弱)

 さすがに、これでは足りないだろう。
 では、どの程度の分量を書いたら満足な解答となるだろうか?

 分析批評の評論文を読むと、文中の言葉を引用した次のような文章が目立つ。

 「○○と書いてある。このことから△△であることが分かる」

 これは宇佐美氏の論文でも同じだ、正確な引用の上に自説を主張することが大事だからだ。
 特に今回は「象徴」の解釈だ。
「○○と書いてある。このことは、△△であることを表している」の構造が最適だろう。

 あえて20字ずつに区切って、原稿用紙換算してみた

◆父は、ひろしはまだ「甘口カレー」を食べ
ていると思っていたが、知らない間に「中辛
カレー」を食べていた。このことは、父の知
らない間にひろしが「子ども」から「大人」
に成長していたことを表している。
 父は、ひろしが中辛カレーを食べる年頃に
なったことを心から喜んでいる。このことは、
父親がわが子の成長を喜ぶ姿を表している。
 ひろしが父に反発していたのは、自分がい
つまでも甘口カレーを食べる子どもだと思わ
れていたからだ。
 ひろしは、今まで父から甘口カレーを作っ
てもらってばかりであったが、自分からカレ
ーを作ると言い出した。しかも、これを機会
に自分がすでに中辛カレーを食べている事実
を父に伝えた。これは、自分はもう子どもで
はないこと、子ども扱いされたくないこと、
父に対等に扱ってほしいという宣言であるこ
とを表している。

・・・19行。
  何度も同じような引用部があって、自分でもくどいと思うが、トレーニング段階なので仕方ない。 「表している」という言い回しが多いので、変えてみる。

◆父は、ひろしはまだ「甘口カレー」を食べ
ていると思っていたが、知らない間に「中辛
カレー」を食べていた。このことから、父の
知らない間にひろしが「子ども」から「大人」
に成長していたことが読み取れる。
 父は、ひろしが中辛カレーを食べる年頃に
なったこと、つまり、わが子の大人への仲間
入りを喜んでいる。
 ひろしは自分がいつまでも甘口カレーを食
べる子どもだと思われて、父に反発していた。
それでも、自分でカレーを作ることができず、
まだまだ子どもであった。
 そこで、ひろしは、自分から父にカレーを
作る機会をとらえ、自分がすでに中辛カレー
を食べている事実を父に伝えた。これは、自
分はもう子ども扱いされたくないこと、父に
対等に扱ってほしいという宣言であることを
表している。

 教師がまず書いてみる、このトレーニングは欠かせない。

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算数の系統的な指導を学ぶ

 珍しく算数の話題。 
 教育出版が出している「教育情報シリーズ」というファイルが学校にある。
 No121は「教師力アップへの道 文章題に強い子どもを育てる」8ページの資料だ。
 これは、とても興味深かった。何か所か引用しながら、コメントを述べる。

◆計算などはできるが文章題(知能や技能、考え方を活用して解決するテキストで示された問題)は苦手である。これは、小・中学校における一般的な傾向である。この状況を少しでも改善し、文章題に強い子どもにするための方策を探る。

・・なるほど。確かに算数の点差が開くのは文章題だ。A問題よりB問題の方が正解率が低いのは、B問題は、計算力+アルファの力が求められるからだ。そこで、私などは、国語の読み取りの力が、文章題を解くのに大きな影響をもつと考えてきたのだが、それは、以下の指摘で否定された。

◆文章題の解決が思うように進められない子どもの原因を「国語の読解力がない」と、いとも簡単に断定する教師が少なくない。これは、ことの本質を曖昧にする判断である。算数・数学科の文章や文章題の表現ほど、美や感情の省略された単純で簡潔なものはない。
国語的な読解ではなく、文章題としての読み取り方を、下記のような事柄について発達段階に即して丁寧に指導していくことが重要である。

・・・ なるほど、算数の文章問題の読み取りの力を、国語の力(論理的思考力)ととらえてきたが、数学的な思考は異質なものだということか。

 続いて、文章題としての読み取り方(「問題の理解」の指導過程)について、次のような学習活動を提示している。

①場面や情景の理解
 どのような場面かを捉えるように意識させる

②求答事項の確認
「何を聞いていますか?」「聞かれていることは何ですか?」

③既知事項の確認
「この問題から分かることは何ですか?」

④条件の理解(確認)
 文章の中に示された条件を見付けさせる。
「全部~するとしたら」「このままどうかするとしたら~」など。

⑤必要な既習事項の想起
 文章題は、そこに記述されている求答事項や既知事項、条件を明らかにしただけで解決できるとは限らない。
(中略)問題文に記述されていない既習事項の活用しなければならない場合が多くなってくる。

留意点
・②→③の順に行う。多くの教師が②よりも③を先行して「この問題から分かることは何ですか?」としているが、これは大きな間違いである。 このことは、一般的に考えて目的が分からないのに準備をすることができないことから容易に理解できる。 求答事項を明らかにするために、この問題から分かることを取り出すのである。

・文章題の文中に、②③④などを記号化して指摘すると効果的である。 

・・・なるほど、なるほど。①②③④のステップ(指導の言葉)は、基本中の基本である、自分が知るだけでなく、もっともっと広げていきたい。ほかにも「既習事項の活用の類型」などが、次のように整理されていて、とてもすっきりした。

①既習事項をそのまま活用する。
②いくつかの既習事項を組み合わせて活用する
③既習事項の発想をそのまま活用する
④既習事項に帰着させる
⑤既習事項から類推する

・・・「特に次の2項目は、常日ごろ気を付けたい指導事項である。意図的に改行して箇条書きで提示する。

◆文章題を分かっていることに言い換えてみる。

①文章題が複雑な構文で表現されているときは、簡単な構文に言い換えてみる。
②条件がいくつもある場合には、1つの場合、2つの場合と単純化してみる。
③小数や分数で表されているために分かりにくければ整数で表してみる。
④関係が見つけにくければ小さな数に置き換えてきまりを見つけやすくする。

◆分かっていると仮定してみる。
解決の見通しが立てにくい場合や、演算決定ができない場合に、未知の部分を分かったものとして□やxなど記号や文字で表すと、解決の手がかりの得られることがある。

・・・さらに、「演算決定ができない場合」には、次のような具体的な手立てを子どもにもたせるようにと解説がある。これも、意図的に改行・改変して箇条書きで提示する。

◆演算決定するためには、次のような具体的な手立てを子どもにもたせる。
①キーワードに注目する。
②言葉の式や公式に当てはめる。
③数直線など図で問題の構造を捉える。
④数値を簡単にしてみる
⑤似た問題を思い出すなど。

・・・問題作りをさせて、意味や構造を具体的に理解させることも大切であるとの指摘もある。 時間に余裕があったら「問題作り」をするというスタンスではなく、最初から、意図的に「問題作り」の取り組み時間を確保しなくてはいけないのだということだ。。
 また、以下の具体的な指摘もありがたかった。算数・数学の系統性に関する深い教材分析が必要だとつくづく感じた。

※整数の四則計算のきまりは、小数や分数にも使えることを類推する。

※平行四辺形の求積は、長方形の求め方に帰着させると求められる。台形は長方形・平行四辺形・三角形の求め方に帰着させると求められる。

※合同な三角形の描き方を類推すれば、拡大図や縮図の作図を考えることができる。

※複合図形の面積も、既習の長方形と正方形に分ければ解ける。この発想を類推すれば、複合体積も直方体と立方体の組み合わせで考える。

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September 20, 2014

横山ドクターに教わったペアレントトレーニングの極意

  横山浩之ドクターの発言をまとめた「TOSS特別支援教育の指導 ML相談小事典」が発刊されたのが、2003年10月。現在7刷だそうである。私にとっても大切な思い出の1つである。
 http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-149011-4
 
 この中で、自分自身、強い関心をもったのが、次のアドバイスだった、

1 増やしたい行動は、ほめる
2 減らしたい行動は、無視する
3 絶対に許せない行動は、止める

 同書の引用の形で、このアドバイスは、いろいろな教育雑誌でも紹介された。
 多くの先生方の役に立ったと思うと、うれしかった。

 とはいえ、このアドバイスが「ペアレントトレーニング(応用行動分析学)」の理論に基づくことを、私は当時知らなかったし、書物の中にも出てこない。
 発刊後、横山ドクターがすすめする「読んで学べるADHDのペアレントトレーニング」を読んだ。
初版は2002年3月。ML小事典の編集作業を始めた頃だが、私が読んだのは、発刊後のことだ。
 この本で、先のドクターのアドバイスがPTなのだと知った。
 さらに、「良い結果を起こし、よい評価(褒め言葉)を得られたら、人はますます、その良い行動を繰り返そうとする」が、応用行動分析学・ABC分析なのだと知った。こちらは、発刊からずいぶん経った頃だ。自分がブログで「応用行動分析学」に触れたのも、2011年12月のことだ。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2011/02/post-14e1.html

 ちなみに、「おひさまクラブ」という栃木の発達障害のサポートグループの「応用行動分析・療育関連」のページに、本書も紹介されている。それが、いつの記載かは不明だが、「応用行動分析」の言葉を含まない本書を、リストに含んでくださっているのだから、ありがたいというしかない。

http://homepage3.nifty.com/ohisama/book-aba.html

 さて、先週、「教師力アップセミナー」が、大口中学校で行われ、久しぶりに横山ドクターにお会いした。
 横山先生からは、新刊をいただいた。

 「マンガでわかる 魔法のほめ方 PT 叱らずに子どもを変える最強メソッド」
 ドクターは、PT理論を広める動きを現在も続けている。
 それにしても、ML小辞典の段階で、もう少し突っ込んでおけばと思うと悔いが残る。

===============
1 増やしたい行動は、ほめる
2 減らしたい行動は、無視する
3 絶対に許せない行動は、止める

この3つを知るだけで、学級経営と生徒指導・特別支援の対応が激変します。
この3つのアドバイスの理論的な裏付けがありましたら教えてください。

===============
などとQを立てれば、PT理論・応用行動分析学についてのドクターの回答が得られたはずだ。

 7刷にもなった書籍だから、もっと早いペースで、PT理論や応用行動分析学についての理解が広がったのではないだろうかと思う。
 今は、その反省を含めて、自分なりにしっかり学び、世に広める努力を続けたい。
Cover
Pt
Drpt


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September 09, 2014

「伝え方が9割」=「教え方が9割」

大切だとわかっているのに、誰も鍛えていない「教え方」◆ 

 そもそも、教え方というのは、鍛えることができるのでしょうか?
学校でも教えてもらったことはないですし、参考書もありません。一方で、明らかに教え方がうまい人とへたな人がいるのは事実です。友達にも、教え方がうまい人と、そうではない人、いますよね?うまい人はどこかで学んだわけでもありません。生きて来た環境により、長い間の経験として身についたのです。経験から身についてきたということが周知のことであるがゆえに、教え方を「学べる」もしくは「鍛えられる」という発想は世の中にはありませんでした。教え方は経験やセンスによるもので、手応えを持って身につけることができないとされてきました。
あらためて。教え方というのは、鍛えることができるのでしょうか?
その質問に、私は胸を張って「イエス」と答えます。自分自身ができたという実体験からと、大学の社会人講座を受講されている方々が、驚くほどの変化をすることを目の当たりにしているからです。
 人生の重要なシーンで正否をわけることなのに、誰も鍛えていない。もしくは「教え方は鍛えられる」ことさえも知らない。一方で気づいた方にはとんでもなく大きなチャンスです。               http://diamond.jp/articles/-/32605?page=3


・・・上記の文章は、「伝え方」の部分を「教え方」に変えてみたものだが、何の違和感もない。
 これは佐々木圭一著の「伝え方が9割」の特集記事の一節である。

 
  2013年第一位は100万部を超えた「聞く力」(阿川佐和子)
      第二位は55万部の「伝え方が9割」(佐々木圭一)
 共通点は、コミュニケーション力


 以前、書店で平積みの「伝え方が9割」のを立ち読みしたときは、それほどのインパクトをもたなかった。
自分の問題意識が低かったのかもしれない。ただの嫉妬だったかもしれない。
しかし、「そうか、これはコミュニケーション力の問題か、世間がコミュニケーションに関心が高いことの表れか」と知って、HPでいろいろ探ってみると、立ち読みでは見えなかった新たな発見があった。
その1つが「伝え方が9割」を「教え方が9割」と変換して読める点だった。
以下に4点の「教える技術」を述べる


◆「教える技術」① ~趣意説明~

================
 これは『伝え方が9割』にも書いた話ですが、あるファストフード店で、フィッシュバーガーを頼んだら、時間がかかると言うんです。
でも、ただ「待ってください」とは言われなかった。「できたてを用意しますので4分間ほどお待ちください」と言われたんですね。これ「できたてを用意しますから、」言われずに、「4分間待ってください」ということだったら、せっかちな僕はお店を出てしまったかもしれない。
見事だと思ったのは、できたてという言葉が入っただけで、それならおいしそうだ、と思わせられちゃったことです。ただ、考えてみたら、待っていたらできたてが出てくるのは、当たり前なんですよね(笑)。これは、まさに伝え方ひとつで起こったことだと思ったんです。
http://diamond.jp/articles/-/38098?page=2
=================

・・・立ち読みで終えてしまったのは「これって『趣意説明の原則』と同じだよな」と納得して終ってしまったからだ。
 「教え方」という視点でこのベストセラー本を括り直してみると、逆に「趣意説明の原則」の効果がよく分かる。


◆「教える技術」② ~AさせたいならB~

===================
 たとえば、「デートしてほしい」とあなたが思ったとします。仮にそう言ったとして、相手がどう思うかを想像するのです。「イエス」となりそうならそのまま思った通り話してしまえばいいです。
 一方で「ノー」になりそうだとします。そのまま口に出したらデートはしてもらえない可能性が高いですよね。
 ここからがあなたに知っていただきたい技術です
 いったんあなたのお願いから離れて、相手の頭の中を想像します。
 何が好きか??
 何がキライか?
 どんな性格か??
 わかりうる相手の基本的な情報を思い出してみましょう。
 例えば、ここで「初めてのものが好き」「食べ物はイタリアンが好物」という情報があったとします。
  (中略)
 相手が「初めてのものが好き」「イタリアンが好き」であるなら、それを満たすコトバをつくります。

 「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」

=====================

・・・立ち読みで終えてしまったのは「これって『AさせたいからB』の『間接性の原理』と同じだよな」と納得してしまったからだ。
 「教え方」という視点でベストセラー本を括り直してみると、逆に「AさせたいならB」の効果がよく分かる。
このベストセラー本を利用して、「教え方は技術である」を広めていけばよいのだ。


◆「教える技術」③ ~選択的に問う~

===============
「イエス」に変える7つの切り口

① 相手の好きなこと  ② 嫌いなことの回避
③ 選択の自由     ④ 認められたい欲
⑤ あなた限定     ⑥ チームワーク化
⑦ 感謝

 直接『デートしてください』と言ってしまうと、相手は行くOR行かない、の大きな決断をしなくてはならない。人間は基本的に決断が苦手なので、少し気になる相手でもいきなりこういわれると思わず断ってしまう。それを『驚くほど旨いパスタの店と石釜フォカッチャの店どちらがいい?』と選択の自由を与えると、相手の負担をなくせる
==================

・・・一部だけ取り出す形になるが「③ 選択の自由」は、「選択させる言葉で問え」という発問の原則に合致する。

①知覚語で問え。
②選択させる言葉で問え。
③発見させる言語で問え。

 向山洋一氏がまとめた発問の3原則も、答えやすくするための相手への配慮であることがよく分かる。


◆「教える技術」④ ~期待させる~

==========
佐々木:「これは先生に聞いてみよう」と思ってもらえるかどうかは、学生の集中力とかやる気の問題じゃないんです。先生自身の問題。本で紹介しましたが、
今日はこの一個だけ覚えといてほしいんですけど。
坪田:はい! なんでしょう!
佐々木: ・・・て言うと、「聞こう!」と思うでしょ。
坪田:はい(笑)。
佐々木:先生たちも授業中にそう言えば、生徒は「じゃあ聞くかな」って思いますよね。これは明らかに技術としてあります。もちろん使っているとは思いますが。こういう技術を、先生という立場の方に知っていただけると、それこそ授業中の学生の目の輝きが変わってくると思います。
                
 http://diamond.jp/articles/-/51504?page=4
============

・・・「この1個だけは覚えておいてほしい」と予告する言い方も、授業を活性化させる大事な技術の1つである。
このような期待を膨らませる言い方の技術の延長線上に、

「どうしようかな~。もったいないから教えるのやめようかな~」

という絶妙な「じらし」の技術がある。

 ベストセラー本の「伝え方の原則」の中に、20年以上前に向山先生の主張された「教え方の原則」がちりばめられている。
 「伝え方」は技術であるように、「教え方」も技術、学んだ者だけが伸びていくのである。

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September 07, 2014

「ありのまま」を受け入れる

◆being  存在することに価値があること
◆having 出した結果でしか価値がないこと
◆doing  行動したことにだけ価値があること

 『伝える力が9割』の佐々木圭一氏と坪田信貴氏の対談記録で、「ほめる」の話題が出てきた。坪田氏は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者である。
 その中の「being・having・doing」 は、印象的な言葉だった。
=====================
 褒め方というよりは、認め方ですね。
 それにはdoing、having、beingっていう大きく三つがあります。
 Doingっていうのは行動。たとえば、「お風呂掃除してくれて偉いね」と、行動を褒める。 でも逆に言えば、「お風呂掃除してないあなたは偉くない」ということになるんです。だから「自分ダメだな」になる。
 Havingとは、いわば、自分が持ってること、所属してること。
「学年で1位なんてすごいね」これも、そうじゃなかったらダメだ、です。
 でも、本来みんな、being、存在を認めているものなんです。

http://diamond.jp/articles/-/51508?page=3
========================

・・・同様の話が、検索でヒットした。

===============
 これは塾講師の坪田信貴先生が仰っていたのですが、多くの親は、DoingやHavingで褒めるそうです。
 例えば、お風呂を掃除したら(=Do)褒める、
 テストで100点取ったら(=Have)褒める。
 ここまでは誰でも褒めるんです。
 でも、無事、家に帰ってきてそこにいてくれる(=Be)こと、 「ただいま」と言ってくれることに対して褒める人は少ないんだそうです。
 でも、HavingもDoingも褒める必要はなくて、とにかくBeingを褒めればいいんです。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140805-00000005-pseven-soci&pos=3
==============

・・・「being」は、今年はやりの言葉で言えば、「ありのまま」である。 「ありのまま」を、ただ受け入れればよいのだという。

 「いてくれるだけで素晴らしい」と言えば、例えば、「誕生日のお祝い」がこれにあたる。
誕生のお祝いを原点にすれば、何をしなくても、何ができなくても受容し、励まし、感謝してあげることができる。

  「行動」や「所有」(成績や業績、富や名声)の有無で評価されてばかりでは、自信を喪失する子もいる。
  だからこそ、「いてくれるだけでよい」と認め、子どもたちの自尊感情を高めさせていきたい。
 「ありのまま」の受容の多くが親の関わりであるが、担任ができることも多いはずだ。
 「HavingもDoingも褒める必要はなくて、とにかくBeingを褒めればいい」という発想を肝に銘じておきたい。

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