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September 09, 2014

「伝え方が9割」=「教え方が9割」

大切だとわかっているのに、誰も鍛えていない「教え方」◆ 

 そもそも、教え方というのは、鍛えることができるのでしょうか?
学校でも教えてもらったことはないですし、参考書もありません。一方で、明らかに教え方がうまい人とへたな人がいるのは事実です。友達にも、教え方がうまい人と、そうではない人、いますよね?うまい人はどこかで学んだわけでもありません。生きて来た環境により、長い間の経験として身についたのです。経験から身についてきたということが周知のことであるがゆえに、教え方を「学べる」もしくは「鍛えられる」という発想は世の中にはありませんでした。教え方は経験やセンスによるもので、手応えを持って身につけることができないとされてきました。
あらためて。教え方というのは、鍛えることができるのでしょうか?
その質問に、私は胸を張って「イエス」と答えます。自分自身ができたという実体験からと、大学の社会人講座を受講されている方々が、驚くほどの変化をすることを目の当たりにしているからです。
 人生の重要なシーンで正否をわけることなのに、誰も鍛えていない。もしくは「教え方は鍛えられる」ことさえも知らない。一方で気づいた方にはとんでもなく大きなチャンスです。               http://diamond.jp/articles/-/32605?page=3


・・・上記の文章は、「伝え方」の部分を「教え方」に変えてみたものだが、何の違和感もない。
 これは佐々木圭一著の「伝え方が9割」の特集記事の一節である。

 
  2013年第一位は100万部を超えた「聞く力」(阿川佐和子)
      第二位は55万部の「伝え方が9割」(佐々木圭一)
 共通点は、コミュニケーション力


 以前、書店で平積みの「伝え方が9割」のを立ち読みしたときは、それほどのインパクトをもたなかった。
自分の問題意識が低かったのかもしれない。ただの嫉妬だったかもしれない。
しかし、「そうか、これはコミュニケーション力の問題か、世間がコミュニケーションに関心が高いことの表れか」と知って、HPでいろいろ探ってみると、立ち読みでは見えなかった新たな発見があった。
その1つが「伝え方が9割」を「教え方が9割」と変換して読める点だった。
以下に4点の「教える技術」を述べる


◆「教える技術」① ~趣意説明~

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 これは『伝え方が9割』にも書いた話ですが、あるファストフード店で、フィッシュバーガーを頼んだら、時間がかかると言うんです。
でも、ただ「待ってください」とは言われなかった。「できたてを用意しますので4分間ほどお待ちください」と言われたんですね。これ「できたてを用意しますから、」言われずに、「4分間待ってください」ということだったら、せっかちな僕はお店を出てしまったかもしれない。
見事だと思ったのは、できたてという言葉が入っただけで、それならおいしそうだ、と思わせられちゃったことです。ただ、考えてみたら、待っていたらできたてが出てくるのは、当たり前なんですよね(笑)。これは、まさに伝え方ひとつで起こったことだと思ったんです。
http://diamond.jp/articles/-/38098?page=2
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・・・立ち読みで終えてしまったのは「これって『趣意説明の原則』と同じだよな」と納得して終ってしまったからだ。
 「教え方」という視点でこのベストセラー本を括り直してみると、逆に「趣意説明の原則」の効果がよく分かる。


◆「教える技術」② ~AさせたいならB~

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 たとえば、「デートしてほしい」とあなたが思ったとします。仮にそう言ったとして、相手がどう思うかを想像するのです。「イエス」となりそうならそのまま思った通り話してしまえばいいです。
 一方で「ノー」になりそうだとします。そのまま口に出したらデートはしてもらえない可能性が高いですよね。
 ここからがあなたに知っていただきたい技術です
 いったんあなたのお願いから離れて、相手の頭の中を想像します。
 何が好きか??
 何がキライか?
 どんな性格か??
 わかりうる相手の基本的な情報を思い出してみましょう。
 例えば、ここで「初めてのものが好き」「食べ物はイタリアンが好物」という情報があったとします。
  (中略)
 相手が「初めてのものが好き」「イタリアンが好き」であるなら、それを満たすコトバをつくります。

 「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」

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・・・立ち読みで終えてしまったのは「これって『AさせたいからB』の『間接性の原理』と同じだよな」と納得してしまったからだ。
 「教え方」という視点でベストセラー本を括り直してみると、逆に「AさせたいならB」の効果がよく分かる。
このベストセラー本を利用して、「教え方は技術である」を広めていけばよいのだ。


◆「教える技術」③ ~選択的に問う~

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「イエス」に変える7つの切り口

① 相手の好きなこと  ② 嫌いなことの回避
③ 選択の自由     ④ 認められたい欲
⑤ あなた限定     ⑥ チームワーク化
⑦ 感謝

 直接『デートしてください』と言ってしまうと、相手は行くOR行かない、の大きな決断をしなくてはならない。人間は基本的に決断が苦手なので、少し気になる相手でもいきなりこういわれると思わず断ってしまう。それを『驚くほど旨いパスタの店と石釜フォカッチャの店どちらがいい?』と選択の自由を与えると、相手の負担をなくせる
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・・・一部だけ取り出す形になるが「③ 選択の自由」は、「選択させる言葉で問え」という発問の原則に合致する。

①知覚語で問え。
②選択させる言葉で問え。
③発見させる言語で問え。

 向山洋一氏がまとめた発問の3原則も、答えやすくするための相手への配慮であることがよく分かる。


◆「教える技術」④ ~期待させる~

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佐々木:「これは先生に聞いてみよう」と思ってもらえるかどうかは、学生の集中力とかやる気の問題じゃないんです。先生自身の問題。本で紹介しましたが、
今日はこの一個だけ覚えといてほしいんですけど。
坪田:はい! なんでしょう!
佐々木: ・・・て言うと、「聞こう!」と思うでしょ。
坪田:はい(笑)。
佐々木:先生たちも授業中にそう言えば、生徒は「じゃあ聞くかな」って思いますよね。これは明らかに技術としてあります。もちろん使っているとは思いますが。こういう技術を、先生という立場の方に知っていただけると、それこそ授業中の学生の目の輝きが変わってくると思います。
                
 http://diamond.jp/articles/-/51504?page=4
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・・・「この1個だけは覚えておいてほしい」と予告する言い方も、授業を活性化させる大事な技術の1つである。
このような期待を膨らませる言い方の技術の延長線上に、

「どうしようかな~。もったいないから教えるのやめようかな~」

という絶妙な「じらし」の技術がある。

 ベストセラー本の「伝え方の原則」の中に、20年以上前に向山先生の主張された「教え方の原則」がちりばめられている。
 「伝え方」は技術であるように、「教え方」も技術、学んだ者だけが伸びていくのである。

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