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October 27, 2014

「水素革命」元年

 トヨタ自動車は11月18日、世界初となる市販燃料電池車(FCV)をデビューさせる。
 その発表を前に、2014年は水素元年になるかという気合いの入った特集を組んだ「週刊ダイアモンド」。

2014年10月25日号
「トヨタを本気にさせた水素革命の真実」

◆年内にも、トヨタが水素で動く燃料電池車を発売する。4月のエネルギー基本計画には水素の2文字が盛り込まれ、産業界や自治体が商機をつかもうと水素に群がっている。果たして、水素は次世代エネルギーの主役になり得るのか。水素革命“前夜”の動きを追った。

http://dw.diamond.ne.jp/list/magazine?isd=2014-10-25
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 さまざまな書籍もあるが、とりあえずなくならないうちに週刊誌をキープした。

 燃料電池車の普及のためには、燃料である水素をどう準備するかが、大きな課題になる。水素は爆発の危険もあるので、設備投資に費用がかかるし、認可も厳しい。
 全国各地に水素ステーションを設置しない限り、燃料電池車は普及しないが、走ってもいない車のために、誰が先行投資するか。
 燃料電池車と水素ステーションは「卵が先か、ニワトリが先か」と言われるゆえんある。

 さて、昨日、寝坊しなければ見るようにしているTBSの「がっちりマンデー」を見て驚いた。
 番組フェイスブックに次のようにある。写真も番組フェイスブックより。

◆写真をご覧の方はもうお気づきでしょう。なんと車を走らせちゃう粉があるんです!◯◯の粉を利用することで実現したこの技術!まだ実用には至っていませんが、将来的にはかなりビッグなビジネスになるかもです!取材先は東京理科大学だったんですが、大学っていいですね。
https://www.facebook.com/gacchiri

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 この○○の中には、「水素(水素化ホウ素ナトリウム)」が入る。水素の気体を自動車に充填するのではなく、自動車の中で化学反応で水素を発生させて燃料にしようという技術である。
 これなら、自給自足型の自動車なので、水素ステーションの設置を待たずに燃料自動車を走らせることができる。
 これぞ「夢のエコカー・究極のエコカー」である。

「東京理科大学 水素」で検索すると記事がヒットした。

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 本学教員の「燃料電池電気自動車」に関する研究成果を日刊工業新聞などが紹介  2013/01/28

本学教員の「燃料電池電気自動車」に関する研究成果を日刊工業新聞などが紹介しました。
本学理工学部電気電子情報工学科星伸一准教授らの研究チームは、水素を豊富に含む「水素化ホウ素ナトリウム」を燃料として、燃料電池車(FCV)を開発し、試験走行に成功しました。試験走行に用いられたのは粉末状の水素化ホウ素ナトリウムを加水分解して、水素を発生し燃料電池で発電するという方法で、粉状の水素化ホウ素ナトリウムを使い走行したのは初めての事です。
 千葉県野田市の同大野田キャンパス内で1キロメートル弱の試験走行を実施、理論的には水素化ホウ素ナトリウム20キログラムで500キロメートルの走行が可能です。
水素化ホウ素ナトリウムは常温で固体の物質で、気体の水素より扱いが容易で、加水分解時の発熱を利用できれば、ガソリンと同程度のエネルギー密度を持ちます。加水分解では水素以外に二酸化ホウ素ナトリウムが副生成物として発生し、触媒に付着して反応が進まなくなるという問題がありまたが、今回、遠心分離の機構を導入してこの問題を解決しました。FCVをめぐっては、各自動車メーカーが開発を進めています。現在、燃料を貯蔵する部品として高圧水素タンクを自動車に搭載する方法が主流でしたが、軽自動車への適用は困難とされています。水素化ホウ素ナトリウムを燃料にすれば、軽自動車にも適用できます。しかし、実用化には副生成物の回収のほか、副生成物を水素化して燃料に戻すためのエネルギー効率の改善が課題となります。

詳細は各紙をご覧ください。

■掲載紙
『日刊工業新聞』2013年1月28日付
『日経産業新聞』2013年1月30日付
『朝日新聞』2013年3月27日付
http://www.tus.ac.jp/news/news.php?20130128104515
http://www.tus.ac.jp/tlo/new/pdf/130122.pdf
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 今回の「週刊ダイアモンド」の特集を見直してみたが、この件の関連記述はなかった。
 大学として紹介されているのは、
・九州大学の次世代燃料電池産学連携研究センター
・山梨大学の燃料電池ナノ材料研究センター
だけだった。

 というわけで、当たり前だけど、特集雑誌1冊でカバーできる情報は極めてわずかである。

 「水素革命」について、今後もアンテナを高くしていきたいと思っていたら、本日も中日新聞に特集記事があった。

 トヨタのお膝元なので、これからも話題が続くに違いない。

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October 19, 2014

太陽光発電だけでは、日本の電力危機を救えない

 再生エネルギーの買取り中断のニュースが話題になっている。
 たとえば産経新聞9月29日のコラム記事より抜粋。

◆再生エネによる発電設備は、一昨年7月の制度開始から今年3月末までに、約900万キロワット分の稼働が始まった。このうち9割超を太陽光発電が占める。とくに九州は土地が比較的安く、日照時間が長いこともあり、九電に太陽光発電の買い取り申請が集中した。
 だが、太陽光は天候や昼夜の発電量の差が大きく、安定性に欠ける。これを大量に受け入れると、周波数が乱れて電気の質が下がったり、停電が起きたりする恐れもあるという。
http://www.sankei.com/column/news/140929/clm1409290002-n1.html
 

 東京新聞9月30日夕刊のネット記事からも抜粋 
◆太陽光や風力による発電は昼夜や天候によって発電量が大きく変わる。発電量が一時的に需要を上回る可能性がある一方、雨天や風のない日には急激に減る。このため電力が余った場合は、ほかの電力会社に流したり、蓄電池に充電して夜間に送電したりするなど、電力を安定させるための調整が必要になる。しかし、送電網の整備や蓄電池の開発などの対応が遅れている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014093002000269.html


 このような報道を受けて、「供給量を上回るなら、もう原発も要らないじゃないか」という意見がある。
 すでに「原発10基分の電気が確保できてる」という意見もテレビで耳にした。
 しかも、全国一斉に快晴となる日がありえない以上、原発10基分の電力が確保できるのは1年に一瞬もないはずだ。
 太陽光発電は、必要な時に必要な電力量を確保しようにも、まさにお天気次第である。
 もちろん、誰でも分かるように、太陽光は夜の発電量がゼロである。
 10月17日の東京新聞の記事にも「すべて受け入れると最大で~夏のピーク時の電力を上回る」とあるが、このベストな出力が本当に出せるのだろうか。

◆九州電は、経産省が認定した太陽光発電の設備をすべて受け入れると出力が最大で一千八百万キロワットになる計算になり、夏のピーク時の電力を上回るほか需要の低い春や秋に必要な電力(約八百万キロワット)の二倍になる。
 九州電によると、昼間に余った電力でポンプを動かしダムに水をためて夜間に水力発電する「揚水発電」を利用するなどしても、余った電力を逃がせず送電が不安定になり、大規模な停電が起きる可能性があるという。このため九州電は各社より六日早い九月二十四日に中断を発表した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014101702000136.html

 
・・・昼間の余った電力が、どの程度、揚力発電に利用できるのかは定かでない。
 蓄電池の開発が進まない限り、これ以上「太陽光発電」の受け入れは難しい。
 0..1秒の停電があっても莫大な損失が起こる。日本の工業生産は、不安定な電力供給事情の元では成り立たない。

 ちなみに、「再生エネ受け入れ量試算へ 原発再稼働を盛り込む恐れ」という10月17日の見出しは作為的である。

◆「原発が稼働するので再生エネは受け入れられない」といった電力会社側に都合のいい試算が示される可能性がある。
◆国と電力会社は原発について、昼夜を問わず常に一定の出力で稼働する「ベースロード電源」と位置付けており、稼働を見込めば再生エネを受け入れる余地は狭まる。電力会社側は「再生エネを受け入れると、送電網に多くの電気が流れすぎ、トラブルが起きる恐れがある」と主張できる。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014101702000141.html

 「発電量が一時的に需要を上回る可能性がある一方、雨天や風のない日には急激に減る」事実は間違いないのだから、太陽光発電のみ進めようとした政策誘導に問題がある。
 しかし、だからといって、「太陽光発電は不安定だから、原発がどうしても必要」とは言わない。安定供給は火力発電でも可能なはずだ。
 まずは、太陽光エネルギーだけでは不十分だという事実を合意して、次のエネルギー政策を進める(見届ける)べきなのだ。

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October 12, 2014

ノーベル平和賞受賞 マララ・ユスフザイさん

 パキスタンで女子が教育を受ける権利を訴えているマララ・ユスフザイさんが、ノーベル平和賞を受賞した。
 17歳の若さで受賞したことも驚きだったが、その若さで活動してきた事の偉大さを読み直すにつけて改めて畏敬の念を抱いた。
 武装勢力に頭を撃たれてなおひるまなかった姿、凛とした国連本部での演説に、今さらながら感激した。
「すべての子どもに教育を受ける権利の実現を」という訴えは、今の日本の子どもたちにとっては当たり前すぎて、現実味がない。
 だからこそ、今の自分たちの恵まれた環境に感謝するとともに、広い世界の社会情勢に関心を持って生きてほしい。

 さて、昨年の国連本部でのアピールのラストは特に見事であった。

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親愛なる少年少女のみなさん、私たちは今もなお何百万人もの人たちが貧困、不当な扱い、そして無学に苦しめられていることを忘れてはいけません。
何百万人もの子どもたちが学校に行っていないことを忘れてはいけません。
少女たち、少年たちが明るい、平和な未来を待ち望んでいることを忘れてはいけません。
無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。
本を手に取り、ペンを握りましょう。
それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです。
1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。
教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)。
ありがとうございました。
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http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/12/malala_speech_n_3588163.html

1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。
教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)。

 この気魄を、教育に携わる自分も持ち続けたい。
 また、16歳の日本の子どもたちにも、これほどの演説ができるような言語教育を目指してきたい。

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October 05, 2014

つなぎ言葉の習得が、論理的思考の基盤になる

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  4年生の国語の教科書(光村)の巻末に、つなぎ言葉の一覧表のようなページがある。
 シンプルだが、すごく便利な早見表だと思う。
 文科省発行の「言語活動の充実に関する指導事例集【小学校版】」。
 第3章の「言語活動を充実させる指導と事例」の(1)に「児童の発達の段階に応じた指導の充実」の記述がある。
「つなぎ言葉」に関連する項目のみ抜粋すると・・

【低学年】
○判断と理由の関係を明確にして表現する。
○時系列(例えば,まず,次に,そして,など)で表現できる。

【中学年】
○判断と根拠,結果と原因の関係を明確にして表現する。
○条件文( 例えば,「もし,○○○ならば,△△△である)で表現する。

【高学年】
○演繹法や帰納法などの論理を用いて表現する。
○規則性やきまりなどを用いて表現する。

・・・演繹法や帰納法を導く言葉は自分でもよく分からない。
 ただ、この一覧くらいの言葉が駆使できれば、かなりの表現ができる。
 「表現ができる」ということは、「思考を鍛えられる」ということでもある。
 ポスターにして貼っておきたいページである。

※27年度の教科書には、この図がありません!


 さて、高杉尚孝氏の「論理接続詞マップ」というのをウエブで見かけた。
 学校文法の接続詞の分類とは異なるが、カテゴリーがとても面白い。
 番号等を付けて表示します。

○順接付加
①追加: また、かつ、さらに、加えて、のみならず、限らず、~は無論のこと、 ~の上、あわせて、しかも、特に、ましてや
②対比: 他方、一方、方や、同時に、以降、以来
③解説: つまり、要するに、具体的には、例えば、実は、そもそも、ちなみに、このように、要約すると、まとめると、すなわち、いいかえると、
④条件:もし、仮に、~ならば、~すれば、~でなければ、~を踏まえると、~のかぎりにおいて、尚、
⑤選択:あるいは、または、むしろ、もしくは、それとも

○順接論証
①理由:なぜなら、というのは、その理由は、原因は、そのわけは、~からだ
②帰結:従って、故に、であるからして、結果、これを受けて、~のため、~なので、~をきっかけに、~すると
③手段:することで、することにより
④目的:~するため、~するには、~させるには、そのためには

○逆接
①反転:~しかし、しかしながら、~あるものの、にもかかわらず
②制限:ただし、もっとも、とはいうものの、反面
③譲歩:もちろん、無論、たしかに、
④転換:ところで、さて、それでは

http://blog.goo.ne.jp/keisukeita/e/76461e02cd15fe3ebf681c6867ad9b73


 高杉氏の講座資料PDFも参考になる。
http://market.bbt757.com/data/pdf/ls1314227526.pdf

 ロジカルシンキングは、学校教育関連でなく、ビジネス関連で書籍・HPはたくさんある。

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October 04, 2014

なぜ今、「本多勝一」に迫るのか?

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 中日新聞2014年10月3日の夕刊「あの人に迫る」の特集で本多勝一氏を扱っている。
 「週刊金曜日」千号を記念してのインタビュー、聞き手は吉岡逸夫と明記してある。

 記事の中から、本多氏の紹介部分を抜粋すると

◆ジャーナリズムに文化人類学的視点を導入し、「殺される側の論理」を提唱するなど、日本の戦後ジャーナリズムに強いインパクトを与えてきた本多勝一氏
◆(朝日新聞)東京本社に異動後、極限の民族3部作を発表。68年から編集委員。ベトナム戦争や米国、中国での日本軍のルポで知られるとともに、コラム「貧困なる精神」はさまざまま月刊誌や週刊誌で連載が続き、現在までに52冊発行されている。
◆本多勝一氏の文章と言えば、私にとって戦後ジャーナリズムの教科書のようなものだった。多くの著書を読ませてもらったので、良くも悪くもさまざまに影響を受けた。

 私も新卒時代、「殺される側の論理」「殺す側の論理」「日本語の作文技術」などを読んだ。
 本多氏の書物にある論争の影響で言語感覚を磨いたという実感がある。

 しかし、本多勝一氏が「南京30万人大虐殺」という形で日本の汚名を拡散した大罪は大きい。
 「30万人大虐殺」の数の誇張が問題ではないという論調もあり、中日新聞は河村たかし名古屋市長の意見を執拗に批判したから、そのスタンスは分かっている。

 だからといって、誇張した数を鵜呑みにして、根拠なき「30万人あるいは40万人大虐殺」を受け入れる筋合いはない。

http://kenjya.org/nankinkyogen.html

◆朝日新聞の本多勝一記者の著書「中国の旅」まで「南京大虐殺」は戦後全く相手にされなかったのは、陥落後の南京の実情を熟知した記者が多数メディアの中堅として残っていたからにほかならない。朝日にしても南京に記者たちを90人以上派遣していた。こうした生き証人たちは歳月の流れとともに徐々に減り、昭和46年当時、南京の実情に通じた記者は少なくなっていたのである。     《阿羅健一 正論2008/1月号》

http://takedanet.com/2014/01/post_679e.html

◆たとえば、「南京虐殺」という日中問題は、もともと戦争は1937年暮れから38年初頭にあり、それ以後、日中間で問題になることはなかった。しかし、1981年に朝日新聞出版がだした本多勝一の著書が創造したものだ。それを読んだ日本人が「南京で虐殺があった」と思ったことによって、始まった事件だから、日中問題というより、日本の中の反日日本人の問題、つまり日日問題である。 (武田邦彦氏のブログより)

・・・この時期に本多氏を取り上げたのだから、慰安婦問題に続いて南京虐殺問題の追求インタビューかと思ったら、まったく違っていた。「従軍慰安婦の検証報道」についての朝日新聞の態度は聞いてるが、「南京大虐殺」には触れずじまいであった。
 しかし、世間的には、本多氏は9月25日号の「週刊新潮」で南京大虐殺の写真捏造を認めた、時の人である。

http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-1813.html

■「南京大虐殺」派の象徴的な人物で国際的にも著名な元朝日新聞のスター記者だった本多勝一氏が、アイリス・チャンの『レイプ・オブ・チャイナ』や反日左翼が「南京大虐殺」の象徴と使っていた、あの橋の上を中国人老若男女が歩いていた写真を捏造写真と認めたコメントを、今日発売の『週刊新潮』のグラビアページに寄せています。
これは、「南京大虐殺」派の象徴的な人物のコメントとして歴史的な意味があり、「南京大虐殺派」にとっても歴史的な事件なのです。

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8435
■「日本軍が南京で30万人虐殺した」という嘘をでっち上げた張本人である本多勝一氏が、この度、南京事件に関する写真の誤用を初めて認めた。
今回、本多氏が誤用を認めたのは、同氏の著書『中国の日本軍』に掲載された、日本兵と中国人が写った写真。
この写真は1937年11月10日号の「アサヒグラフ」では「我が兵士に護られて野良仕事より部落へかへる日の丸部落の女子供の群」と説明されていた。
しかし、1972年に発刊された同書では、「婦女子を狩り集めて連れて行く日本兵たち。強姦や輪姦は7、8歳の幼女から、70歳を超えた老女にまで及んだ」と解説されていた。
この矛盾点を追及したところ、本多氏は、「『中国の日本軍』の写真説明は、同書の凡例に明記してあるとおり、全て中国側の調査・証言に基づくものです。(中略)『アサヒグラフ』に別のキャプションで掲載されているとの指摘は、俺の記憶では初めてです。確かに『誤用』のようです」と、文書で回答したという。「週刊新潮」9月25日号が報じた。
本多氏は、中国側の証言のみを取材し、内容を十分に検証しないまま、「南京大虐殺」に関する著作を出版していたことが、改めて明らかになったといえる。

・・・このようなネット記事が出回っているのだから、この時期に、本多氏のインタビュー記事を掲載するのに、本人の関与する南京大虐殺に触れないで、何が「あの人に迫る」なのか。
 まさか、従軍慰安婦報道に続いて、南京虐殺報道に飛び火する前に、本多氏の業績を称えておこうとでもいうことか。
 この手の問題は「右翼・左翼」などと思想的な対立にまきこまれそうで触れずにきたのだが、もう黙っていられなくなってきた。
 「自分はこう思っているよ」と胸を張って誰に対しても言いきれる強さをもとうと思う。


※ただ本多氏は、今回誤用を認めたことで、「南京事件自体が否定されることにはならない」と述べている。
 これは、朝日新聞の「慰安婦問題」のコメントと同じだ。
 自分の過剰な報道(誤報や捏造を含む)による国際的な信用失墜の行為について、相変わらず無頓着なのである。

※繰り返すが、本多氏の「日本語の作文技術」は、とても役に立った。

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October 03, 2014

感想文の到達目標・必達目標

2年生の説明文「どうぶつえんのじゅうい」(光村)の学習の手引きに示された感想文は、およそ200文字である。

◆ぼくは、にほんざるがはちみつといっしょにくすりをのんだところを読んで、本当にほっとしました。
 それは、ぼくも、くすりをのむのがにがてだからです。あまいくすりもあるけれど、かたくて、のみにくいものもあります。
おかあさんが、「のまないと、なおらないよ」と言うので、がまんしてのみます。
 にほんざるは、くすりをのむのは早くげんきになるためだと分かっているのかな。それを知りたいと思いました。


 大人の作文だろうが、コンパクトな感想文である。文にして6文。
 さて、2年生で、どれぐらいの子供がこの程度の感想文を書けるだろうか。
また、どれぐらいの子に、この程度の感想文を書かせることを目指せばよいだろうか。
 2年生で5割・・・というのは難しいだろう。
 4年生なら、これぐらい書かせたいが、それも6割、7割が難しいか。
 
 2年で2割・3年で3割・4年で4割・5年で5割・6年で6割なら、必達目標(最低基準)となるだろうか。
 それも、最低基準としては難しいだろうか。
 
 子どもに作文の力をつけさせたいと願うなら、具体的に、どの程度の作文を求めているのかを示して議論したい。
 たとえば、上記の作文は、何年生の子供に、何割の到達基準で求めることが可能か、そのように議論したい。

 ちなみに、4年生の「ごんぎつね」2場面のつぶやきも、およそ200文字である。文にして7文。

◆兵十のおっかあは、とこについていて、うなぎが食べたいと言ったにちがいない。それで、兵十が、はりきりあみを持ち出したんだ。ところが、わしがいたずらをしてうなぎを取ってきてしまった。だから、兵十は、おっかあにうなぎを食べさせることができなかった。そのまま、おっかあは死んじゃったにちがいない。
ああ、うなぎが食べたい、うなぎがたべたいと思いながら死んだんだろう。ちょっ、あんないたずらしなけりゃよかった。

 国語B問題への対応のためにも、ちょっとした課題で200文字程度の文章が苦もなく書く力をつけさせたい。
 なお、200文字という基準もよいが、1文が20から30文字になるなら、「7文ぐらいの文章」という目安でもよいと自分は考えている。

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