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October 04, 2014

なぜ今、「本多勝一」に迫るのか?

Honda

 中日新聞2014年10月3日の夕刊「あの人に迫る」の特集で本多勝一氏を扱っている。
 「週刊金曜日」千号を記念してのインタビュー、聞き手は吉岡逸夫と明記してある。

 記事の中から、本多氏の紹介部分を抜粋すると

◆ジャーナリズムに文化人類学的視点を導入し、「殺される側の論理」を提唱するなど、日本の戦後ジャーナリズムに強いインパクトを与えてきた本多勝一氏
◆(朝日新聞)東京本社に異動後、極限の民族3部作を発表。68年から編集委員。ベトナム戦争や米国、中国での日本軍のルポで知られるとともに、コラム「貧困なる精神」はさまざまま月刊誌や週刊誌で連載が続き、現在までに52冊発行されている。
◆本多勝一氏の文章と言えば、私にとって戦後ジャーナリズムの教科書のようなものだった。多くの著書を読ませてもらったので、良くも悪くもさまざまに影響を受けた。

 私も新卒時代、「殺される側の論理」「殺す側の論理」「日本語の作文技術」などを読んだ。
 本多氏の書物にある論争の影響で言語感覚を磨いたという実感がある。

 しかし、本多勝一氏が「南京30万人大虐殺」という形で日本の汚名を拡散した大罪は大きい。
 「30万人大虐殺」の数の誇張が問題ではないという論調もあり、中日新聞は河村たかし名古屋市長の意見を執拗に批判したから、そのスタンスは分かっている。

 だからといって、誇張した数を鵜呑みにして、根拠なき「30万人あるいは40万人大虐殺」を受け入れる筋合いはない。

http://kenjya.org/nankinkyogen.html

◆朝日新聞の本多勝一記者の著書「中国の旅」まで「南京大虐殺」は戦後全く相手にされなかったのは、陥落後の南京の実情を熟知した記者が多数メディアの中堅として残っていたからにほかならない。朝日にしても南京に記者たちを90人以上派遣していた。こうした生き証人たちは歳月の流れとともに徐々に減り、昭和46年当時、南京の実情に通じた記者は少なくなっていたのである。     《阿羅健一 正論2008/1月号》

http://takedanet.com/2014/01/post_679e.html

◆たとえば、「南京虐殺」という日中問題は、もともと戦争は1937年暮れから38年初頭にあり、それ以後、日中間で問題になることはなかった。しかし、1981年に朝日新聞出版がだした本多勝一の著書が創造したものだ。それを読んだ日本人が「南京で虐殺があった」と思ったことによって、始まった事件だから、日中問題というより、日本の中の反日日本人の問題、つまり日日問題である。 (武田邦彦氏のブログより)

・・・この時期に本多氏を取り上げたのだから、慰安婦問題に続いて南京虐殺問題の追求インタビューかと思ったら、まったく違っていた。「従軍慰安婦の検証報道」についての朝日新聞の態度は聞いてるが、「南京大虐殺」には触れずじまいであった。
 しかし、世間的には、本多氏は9月25日号の「週刊新潮」で南京大虐殺の写真捏造を認めた、時の人である。

http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-1813.html

■「南京大虐殺」派の象徴的な人物で国際的にも著名な元朝日新聞のスター記者だった本多勝一氏が、アイリス・チャンの『レイプ・オブ・チャイナ』や反日左翼が「南京大虐殺」の象徴と使っていた、あの橋の上を中国人老若男女が歩いていた写真を捏造写真と認めたコメントを、今日発売の『週刊新潮』のグラビアページに寄せています。
これは、「南京大虐殺」派の象徴的な人物のコメントとして歴史的な意味があり、「南京大虐殺派」にとっても歴史的な事件なのです。

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8435
■「日本軍が南京で30万人虐殺した」という嘘をでっち上げた張本人である本多勝一氏が、この度、南京事件に関する写真の誤用を初めて認めた。
今回、本多氏が誤用を認めたのは、同氏の著書『中国の日本軍』に掲載された、日本兵と中国人が写った写真。
この写真は1937年11月10日号の「アサヒグラフ」では「我が兵士に護られて野良仕事より部落へかへる日の丸部落の女子供の群」と説明されていた。
しかし、1972年に発刊された同書では、「婦女子を狩り集めて連れて行く日本兵たち。強姦や輪姦は7、8歳の幼女から、70歳を超えた老女にまで及んだ」と解説されていた。
この矛盾点を追及したところ、本多氏は、「『中国の日本軍』の写真説明は、同書の凡例に明記してあるとおり、全て中国側の調査・証言に基づくものです。(中略)『アサヒグラフ』に別のキャプションで掲載されているとの指摘は、俺の記憶では初めてです。確かに『誤用』のようです」と、文書で回答したという。「週刊新潮」9月25日号が報じた。
本多氏は、中国側の証言のみを取材し、内容を十分に検証しないまま、「南京大虐殺」に関する著作を出版していたことが、改めて明らかになったといえる。

・・・このようなネット記事が出回っているのだから、この時期に、本多氏のインタビュー記事を掲載するのに、本人の関与する南京大虐殺に触れないで、何が「あの人に迫る」なのか。
 まさか、従軍慰安婦報道に続いて、南京虐殺報道に飛び火する前に、本多氏の業績を称えておこうとでもいうことか。
 この手の問題は「右翼・左翼」などと思想的な対立にまきこまれそうで触れずにきたのだが、もう黙っていられなくなってきた。
 「自分はこう思っているよ」と胸を張って誰に対しても言いきれる強さをもとうと思う。


※ただ本多氏は、今回誤用を認めたことで、「南京事件自体が否定されることにはならない」と述べている。
 これは、朝日新聞の「慰安婦問題」のコメントと同じだ。
 自分の過剰な報道(誤報や捏造を含む)による国際的な信用失墜の行為について、相変わらず無頓着なのである。

※繰り返すが、本多氏の「日本語の作文技術」は、とても役に立った。

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