つなぎ言葉の習得が、論理的思考の基盤になる
4年生の国語の教科書(光村)の巻末に、つなぎ言葉の一覧表のようなページがある。
シンプルだが、すごく便利な早見表だと思う。
文科省発行の「言語活動の充実に関する指導事例集【小学校版】」。
第3章の「言語活動を充実させる指導と事例」の(1)に「児童の発達の段階に応じた指導の充実」の記述がある。
「つなぎ言葉」に関連する項目のみ抜粋すると・・
【低学年】
○判断と理由の関係を明確にして表現する。
○時系列(例えば,まず,次に,そして,など)で表現できる。
【中学年】
○判断と根拠,結果と原因の関係を明確にして表現する。
○条件文( 例えば,「もし,○○○ならば,△△△である)で表現する。
【高学年】
○演繹法や帰納法などの論理を用いて表現する。
○規則性やきまりなどを用いて表現する。
・・・演繹法や帰納法を導く言葉は自分でもよく分からない。
ただ、この一覧くらいの言葉が駆使できれば、かなりの表現ができる。
「表現ができる」ということは、「思考を鍛えられる」ということでもある。
ポスターにして貼っておきたいページである。
※27年度の教科書には、この図がありません!
さて、高杉尚孝氏の「論理接続詞マップ」というのをウエブで見かけた。
学校文法の接続詞の分類とは異なるが、カテゴリーがとても面白い。
番号等を付けて表示します。
○順接付加
①追加: また、かつ、さらに、加えて、のみならず、限らず、~は無論のこと、 ~の上、あわせて、しかも、特に、ましてや
②対比: 他方、一方、方や、同時に、以降、以来
③解説: つまり、要するに、具体的には、例えば、実は、そもそも、ちなみに、このように、要約すると、まとめると、すなわち、いいかえると、
④条件:もし、仮に、~ならば、~すれば、~でなければ、~を踏まえると、~のかぎりにおいて、尚、
⑤選択:あるいは、または、むしろ、もしくは、それとも
○順接論証
①理由:なぜなら、というのは、その理由は、原因は、そのわけは、~からだ
②帰結:従って、故に、であるからして、結果、これを受けて、~のため、~なので、~をきっかけに、~すると
③手段:することで、することにより
④目的:~するため、~するには、~させるには、そのためには
○逆接
①反転:~しかし、しかしながら、~あるものの、にもかかわらず
②制限:ただし、もっとも、とはいうものの、反面
③譲歩:もちろん、無論、たしかに、
④転換:ところで、さて、それでは
http://blog.goo.ne.jp/keisukeita/e/76461e02cd15fe3ebf681c6867ad9b73
高杉氏の講座資料PDFも参考になる。
http://market.bbt757.com/data/pdf/ls1314227526.pdf
ロジカルシンキングは、学校教育関連でなく、ビジネス関連で書籍・HPはたくさんある。
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