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April 29, 2015

コンフォートゾーンとメンタルエナジー

(1)馴染みの場所=コンフォートゾーン

 行きつけの店というのは、面倒がなくていい。
 食べ物屋さんでもそうだが、衣料品店や本屋も行きつけだと、どこに何があるか分かるし、変化がすぐわかるので時間のロスがない。

 自分には行きつけの喫茶店も居酒屋も床屋さんもないので、「お客さん、いつものでいいですよね」などと言われることはない。
 でも、そのような空間に心地よさを感じる人もいるに違いない。

 まさに「コンフォートゾーン」(心地よいゾーン)である。

 しかし、コンフォートゾーンは別名「ぬるま湯」である。居心地のよさは時に停滞を招く。


2)「現状維持」=「退化の始まり」


  『解決する脳の力』(角川書店)で林成之氏が、「ベテランほど発想が落ちる理由」との見出しで次のように述べている。

=========================
 自分が作ってきた物を守りたいという「自己保存」の本能が強く働くと、「現状維持」や「安泰」を望む気持ちが強くなってしまいます。
「現状維持」とは新たな発想を拒むのと同じことですから、これは見方を変えれば「衰退の始まり」なのです。(P90)
=========================

 回り道のススメ・寄り道のススメと聞いたことがある。
 マンネリ化の脱却のためには、ふだんと異なる刺激を求めることが大切だ。

 かつて、この箇所を読んだとき、自分を変えるなら、ふだんの食べ物が手っ取り早いと思った。
 久しぶりにミスタードーナツに行った時、たくさんの新商品があるのに、結局いつも通りのポンデリングを選んで後悔したことがある。
 たかがドーナツ1つの選択に自分のチャレンジ精神のなさを思い知らされたのだ。
 それから「いつも同じ食べ物を選んでしまうのは老化の始まりだ」と思うようになった。
 同様に「いつも同じ店を選んでしまうのは老化の始まりだ」とも思うようになった。
  チャレンジには失敗もつきものである。自分の環境を変えるのは面倒だし怖い。
 
  しかし、だからこそ、変えなくてはいけない。
  
  毎日のランチや嗜好品で新しい物にチャレンジするかどうか、その「微差」が「大差」になる。
  若いうちは、定番に安住してはいけないし、チャレンジを怠ってはいけない。
 「コンフォートゾーン(ぬるま湯)」に安住してはいけない。


(3)メンタルエナジー

 トップビジネスマンの中には、昼食をコンビニで済ませたり、同じスーツを何着もそろえる人がいる。
 なんと物草で非社交的かと思ったが、どうやらそうでもないらしい。
 オバマ大統領も同じスーツを何着も揃え、ステイーブジョブズも同じセーターとジーンズを何着も揃えていたという。

 その理由が「決断の数を徹底的に削減し『決断疲れ』を回避」することだった。


http://curazy.com/archives/57692

より引用

◆毎日同じ服を着る成功者は、スティーブ・ジョブズやアインシュタインに限った話ではありません。
米オバマ大統領は、ほぼ毎日同じスーツを着ることで知られています。その理由を、彼は以下のように語ります。

「私は常にグレーか青色のスーツを着用している。こうすることで私が下さなければならない決断の数が減るんだ。何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、他に決断しなくてはならないことが山のようにあるからね(Vanity Fair)」

http://www.vanityfair.com/news/2012/09/barack-obama-michael-lewis

またFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグは日々お決まりのグレーのTシャツや、黒のパーカー、ジーンズを身にまとっています。
ザッカーバーグは、Facebookの公開Q&Aセッションにて投げかけられた「なぜあなたは毎日同じシャツを着るのか?」という質問に対し、以下のように返答します。

「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。
実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。
日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。
最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。
ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ(vimeo)」

 成功者からの口から揃って出てくるのは「決断の数を減らす」という言葉。
その理由は、小さな決断でもその数を重ねることによって大きな決断の正確性が落ちてしまうため。
これは「決断疲れ」と呼ばれる心理的状態で、数々の決断により精神的な疲労が蓄積し、日々の生産性が下がってしまうことを指します。
「今日は何を着たら良いだろう」
「朝ごはんは何を食べたらいいだろう」
「次はどんな髪型にしてもらおうか」
 そんな些細な決断を日々繰り返すことで、私たちはより大切な決断の精度を下げてしまっているのかもしれません。
 もちろんファッションや身だしなみに気を使って生活することが一概に悪いと言えるわけではありません
。周囲のから良い印象を持ってもらうために、日々違った服装で歩く人もいるでしょう。
しかし、今回ご紹介した成功者たちはそうではありませんでした。

 徹底的に決断の数を減らし、シンプルに生きる。
そうすることで自分の目標により一層集中することができ、夢への近道を歩むことができるのではないでしょうか。

・・・上記の記事で、ザッカ―バーグ氏が言う「心理学的な理論」は、たとえば以下のものらしい。

http://www.cafeglobe.com/2014/12/042857men_clithes.html

 例えば、フロリダ大学の社会心理学者ロイ・バウマイスターは次のように言っています。
「決断というのは疲労を引き起こすものだ。(中略)成功を収める者が、良い決断を下すことができるのは、彼らの意思によるものだが、それだけでなく、そのほかの決断、つまりストレスを軽減する習慣を身につけているからでもある」。 『ル・モンド』紙2014年11月28 22面より翻訳引用


 「チャレンジ精神」とは、全く正反対だが、以下も、余分な決断にエネルギーを注がないことのススメである。

http://logmi.jp/52355

 自分の仕事に関係の無いことにはルールを定め、迷わない

 私達が意思決定をするメンタル・エナジーの容量は限られていると研究でも明らかになっています。
ことの大小に限らず、私達が意思決定を下す度にこの容量を減らすというのです。
問題は、大きな決定を下さなくてはならない時、人生の大きな結果に繋がるような決定をしなければならない時に、何を着るか、何を食べるか、何を買うか、何をテレビで見るかを決めることでものすごい労力を使ってしまっているのです。
その結果重要な決定を下さなくてはならない時に、最大限のメンタル・エナジーを使うことができない。

どうすればよいでしょうか? 
皆さんがやらなくてもよいこと、やりたくないことを排除するのです。

やらなくてはならないけれども、あまり重要視していないことは自動化するのです。
それについては毎回同じ決定を下す、または誰か他の人に決めてもらうのです。
自分があまり重要視していないことに対する意思決定で消耗されないので、自分の好きなことに最大限の力で取り組むことが出来るのです。
「退屈な人達」に共通する第2のことは必要最低限に留める、でした。


・・・・・・さて、その通りなのだが、とはいえ、自分が世界を動かすような重要な決断を迫られているわけではない。「メンタル・エナジー」を理由に、コンフォートゾーンに居座るのは好ましくないし、自分の服装や言動に注意を払わないのは自己弁護に過ぎない。
そもそも、オバマのスーツもジョブズのセーターもブランド品である。
 
◆仕事がたまってきたら、余分な決断は避け、仕事に専念する。
◆ただし「何でもいいや」という言動や態度が周囲の人を不快にさせないように最低限の配慮はする。服装や食事を「やらなくてはならないけれど、重要視していない」ジャンルのものと決めてしまうと、阻害されかねない。
◆余裕があるときは、余分な決断を含め、自分の見聞を広げる努力をする。
◆忙しさを理由に変化を求めない・新しい情報をインプットしないのは、自己改革のチャンスを逃すことになる

(4)アマゾンのすごさ

 「○○を購入したあなたにお薦めの商品」という形で案内が来る。余分な判断を削るすごいシステムである。
 むろん、昔から「外商」の担当者は、顧客に一番合った商品をお薦めするプロプロフェッショナルであった。

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April 25, 2015

「空の産業革命」「無人暗殺機」 と呼ばれている「ドローン」

「空の産業革命」「無人暗殺機」 と呼ばれているのが、今話題の「ドローン」である。
◆無人攻撃機としてのドローン。
◆危険な原発の敷地内内や、噴火口近くまで安全に偵察できるドローン。
◆アマゾンが配送手段として利用しようとしているドローン。

 ネットで検索すると、次のような記事がある。
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・2014年までは「エンターテイメント」と「記録」の分野
→おもちゃ・ホビーグッズ・航空写真

・2015年、2016年は「防衛」と「測定」の分野
→軍事・公共の安全・野生動物・油田掘削装置・風力発電所・携帯基地局・農業・採鉱・架橋

・2017年、2018年は「評価」と「管理」の分野
→状況認識・業務管理・資産管理・従業員管理・モデリング及びマッピング・環境モニタリング

・2019年からは「配達」と「輸送」の分野
→Eコマース・地域の小売業・レストラン・法律書類・医療

 ドローンにおける”空の産業革命”は、あらゆる分野に影響を広げていきます。ビジネスマンなら誰もが目をつけておかなければならない領域です。

http://social-design-net.com/archives/13377
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 当然、平和利用が促進されるドローンだが、そもそもが軍事目的使用から始まったことは、インターネットと同じ経緯だと言えるだろうか。
 以下の記事などは、軍事利用されてきたドローンの経緯である。

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ドローンを使った作戦は1990年代末、米軍がアフガンでアルカイダの行動を追跡したのが始まりだった。
2001年の米中枢同時テロ以降、ブッシュ大統領はドローンにミサイルを搭載してアルカイダ指導者を殺害するよう命じた。
ドローンは1機当たり約1050万ドル(約10億2600万円)で、有人の最新鋭ステルス戦闘機F22の14分の1。
しかも、ドローンは現場上空で旋回して狙いを定めることができるので正確な攻撃が可能になるといわれてきた。
米軍の場合、ドローンの操縦は遠く離れた米国内で行われている。
実際、ドローンのミサイル攻撃は、パキスタン・タリバン指導者、米欧のイスラム教徒に過激思想をまき散らしたイエメンのアンワル・アル=アウラキ師らを次々と殺害。
アフガンやパキスタン辺境部族地域のアルカイダは勢力を急速に失った。 (後略)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20131020-000...
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・・・「無人暗殺機 ドローンの誕生」(リチャード・ウィッテル 赤根洋子訳)を開設している佐藤優氏が、24日の中日新聞「本音のコラム」でコメントしている。

◆日本では、ドローンの軍事的、経済的、社会的意義は過小評価されている。米国の軍事ジャーナリスト、リチャード・ウィッテルが書いた「無人暗殺機 ドローンの誕生」(文藝春秋)を読むと
ドローンが戦争の仕組みを全面的に変える重要な兵器だと分かる。本国にある安全な基地から、人工衛星を用いて、ドローンによって標的を偵察したり、攻撃したりすることが可能だ。
日本が高性能のドローンを保有するようになれば、味方の人的被害を一切考慮せずに、航空母艦を沈めることができるようになる。
高度なドローンを持つ国が覇権を握ることになる。ドローンをテロリストが運営するようになると、国民生活に甚大な被害を及ぼす危険がある(後略)

・・・ダイナマイトや核を例示するまでもなく、科学技術の発展は諸刃の剣である。
 子どもたちが利用するインターネットや携帯電話の利用も功罪が混ざっている。
 だからこそ、開発する人間・利用する人間の「心の教育」が大切であるとつくづく思う。そのような「性善説」だけでは危機管理できないことはもちろん分かってはいるのだが。

参考サイト
「無人暗殺器 ドローンの誕生」
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902197

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO85858870Y5A410C1MZC00...

無人攻撃機ドローン、その秘密の開発史とは?
http://toyokeizai.net/articles/-/60803.
I01

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授業準備が最優先である

 本校の再任用の先生は半日勤務だが、午後も職員室にいることが多い。
  聞いてみると担当する家庭科の授業準備をしていると言う。

 「授業する前に、自分で一回作ってみないとね」
 「自分でやってみるから、子どもが失敗するところが分かるんだよね」

 その通りなのだ。ベテランの先生はよく分かっている。
 でも、1日勤務の教諭はなかなか授業準備の時間がない。
 とりわけ初任に近い先生は、余分な仕事に追われっぱなしだ。
 ノート点検やテスト採点のような事後処理をしている時間の方が多い。

①ぶっつけ本番でデジタル教科書(PC教材)を提示して、授業が中断したり。
②理科や図工の教材を子どもと一緒に作成して、途中で混乱したり。
③ついつい指導書を見ながら授業をしたり。

 子どもができない要因の1つが、教師の準備不足である。
 教師が事前に「つまづき」を把握できなければ、子どものつまづきに対応できないのは当たり前だ。
 時間内に授業が終わらないのは、教師の準備不足そのものである。

と愚痴るだけでは、何の解決にもならない。
 学校全体の業務を精選して、担任が授業準備に時間を割けるよう、時間確保の支援をすることだ。

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April 24, 2015

子どものやる気を促す言葉かけ

昨年の初任者指導のメモが出てきた。
ベテランの先生の授業を参観した感想である。

(1)子どもをのせる

 「すっごく難しいプリント。みんなできるかな」と、子どもの挑戦意欲をかきたてました。 
 「うん、できる」「やってみる」と、子どもやる気になりました。
 たった1枚プリントを配る場面でも、このような一言が言えるかどうかで、子どもの意欲や集中度がぐっと変わってきます。このような対応がベテランの「技」です。

(2)子どもをしつける

 配付する際に、「姿勢のいい列から配ろう」と言うと、子どもの姿勢が一瞬でよくなりました。
 その後、姿勢のよい列からプリントを配りました。姿勢をよくしようとがんばった列の子たちは、自
分たちのがんばりが報われたことになります。
 たった1枚プリントを配る場面でも、このような一言が言えるかどうかで、学習のしつけがぐっと変わってきます。このような対応がベテランの「技」です。

 そのような些細な技は、知らなければ、やりようもありません。
 また、自分に余裕がないと、授業中に、そこまで気が回りません。
 しかし、教室は、
①学習の場であり、
②しつけの場であり、
③人間関係づくりの場、です。

 ささいな冷やかしの言葉があったら「今、何と言った?」と問い詰める必要もあります。
 あたたかい言葉があったら「いいこと言ってくれたね」とほめる必要もあります。
「いい姿勢だね」
「きれいな字だね」
「手がまっすぐ上がっているね」
「いい返事だね」
といった言葉かけが教室の雰囲気を高めます。
 たとえ教科学習の時間でも、学級経営・生活指導の場であることを踏まえて、子どもに接してください。

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April 05, 2015

4月13日、春日井教え方セミナー開催します!

  TOSS高段者の伴先生は次のように言います。
=======================
 そもそも学級というのは、何もしなければ荒れるようになっているのです。学級だけではありません。ありとあらゆる組織がそうです。
ですから、それに対応する対応策というものを持っていなければ、荒れて当たり前です。
=======================

  学校・学級は放置すれば必ず荒れていきます。
 「なんとかなる」
 「しばらく様子を見て」
という程度の意識では、荒れは確実に増大します。

 だからこそ
◆「アドバルーンを叩け」
◆「荒れの始まりですばやく芽を摘んでしまえ」
という鉄則が有効になります。
 毅然とした態度を保ち、アドバルーンをたたくことで、本人も周囲の子も、
 「今年の先生はちょっと違うな!」
 「今年の先生、なかなかやるな!」
と思うからです。
 やんちゃ君がやんちゃしないように先手をうつことも大切な戦略になります。

 ところで、荒れに素早く対処しなければと気負うあまり、人間関係も不十分な状態で厳しく叱って効果はあるでしょうか。
「何が悪いかを知らない」子どもの場合は「厳しく叱る」ではなく「教えてほめる」必要があります。

 アリストテレスは (論理) (感情)(信頼)の3つのうち、信頼を最重要しています。
 アリストテレスはこう言いました。
 「人間はとても感情的な生き物である。
 人を説得しようとするとき、私がどんなに論理的でも、もし感情に訴えかけることができず、自分の味方についてくれるような感情を彼らにいだかせることができなければ、その説得内容が何であれ、すべては無駄」なのだと。

 注意が効果を上げるには、相手との信頼関係が大切です。
 信頼を築く前に、厳しく対峙するのは高段の技です。「うわべだけ高段者の先生のまねをすると火傷する」と言われる所以です。
 
 

 
~今年の教え方セミナーは、子どもが熱中する授業参観&保護者会講座を開催します。
 
 毎年行っている教え方セミナーでは、主に若手の先生を対象に、子どもに分かりやすい授業のコツや学級経営の基礎基本をお伝えしています。
 教師の視線や表情、授業のリズムとテンポなどは、本を読んだだけでは分かりません。
 4月12日のセミナーは、授業づくりのヒントをお伝えする予定です。
 授業の組み立てや、言葉のかけ方などをライブで学び、子どもと保護者の信頼を獲得しましょう。

 〈予定講座〉
◆授業参観までに身に付けさせておきたい学習ルール・学習スキル
◆授業参観で、どの子も活躍する授業のヒント(授業参観にお薦めの授業)
◆授業参観までに形成したい子どもの人間関係(対子ども・対教師)
◆授業参観までに演出したい教室の環境づくり
◆保護者と連携を図る保護者会の組み立て方
◆保護者会の対応 こんな質問されたらどうする?

日 時:2015年4月12日(日曜) 

午後1時~4時30分(午後12時30分受付開始)

会 場:春日井東部市民センター

  JR中央線高蔵寺駅より名鉄バス「高森台」下車徒歩5分 
  駐車場もあります。

資料代:1000円(学生500円)

主 催:TOSS春日井

後 援:春日井市教育委員会

※ 春日井市教育委員会の後援申請にあたり、教育長・指導主事より激励のお言葉をいただきました。
※ 講座担当は小・中・高校の教員です。例年、小・中学校の先生だけでなく、 高校の先生、塾講師や大学生など多彩な方々に参加いただいています。

 セミナーの申し込み先と当日日程の詳細(最新情報)は、下のHPからご覧いただけますので、ぜひご活用ください。

★教え方セミナーサイト
https://sites.google.com/a/toss2.com/kasugai/home/osiekata

★申し込みメールアドレス
vzb17067@nifty.ne.jp  

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学級経営・学習指導の基盤は「楽しいことをする」に尽きる

TOSSデー春日井2012(2012・4・15)の際に作成したレジメの一部をお見せする。

1、「楽しいことをする」が95% 
 ~『学級づくりー集団への対応Q&A事典』より~

【最初のQ】
向山先生は、学級経営で最も大切なことをたった1つあげるとしたら「楽しいことをすること」だと話されました。私の学級経営は「楽しいことをする」と「管理をする」の比率が3:7ぐらいだったと、とても反省しました。向山学級は、「楽しいことをする」と「管理する」の比率はどのくらいですか。

向山先生のA】
「私の精神としては95パーセントと5パーセントです。管理することが5パーセントで、楽しいことが95パーセントだと思います。」
「3:7だったというのは、実際はウソでしょう。子どもから言わせたら、管理100パーセントと感じられると思いますね。

2、「好き」という感情が「理解」「思考」「記憶」を促す
 ~『脳に悪い7つの習慣』より~

◆脳では、情報に対して最初に「好きだ」「嫌いだ」といった気持ちが発生する。
「嫌いだ」というマイナスのレッテルをはると、脳はその後に控える「理解」「思考」「記憶」という過程で、そのレッテルに引っ張られ、考えたり覚えたりする機能がしっかり働かなくなる。

◆一方自分が好きな事や自分のためになると感じることに対しては、頭がよく働いて、いいパフォーマンスを上げられる。
 第一印象の「好き・嫌い」が、その後の1年間の学級経営・教科経営を左右します。
 だからこそ、最初の出会いが大事なのだと脳科学が実証しています。
 「先生が好き」「授業が好き」という第一印象を与えることが大事です。


3、楽しいことをするとドーパミンが出て強化される 
~茂木健一郎『脳を活かす勉強法』他より~

◆何かをやっていて、うれしいとドーパミンが出る。
 ドーパミンによって快感が生み出される行動が次第にクセになり、繰り返していくうちにその行動が上達していく。 
→これが「強化学習」。

◆ ドーパミンが出て、喜びを感じると、人間は変わります。
だから、子どもはしかっているだけでは伸びないんです。
褒めてあげないといけないんです。

◆ドーパミンを放出させるコツは、「目標レベルの設定」
 簡単にできてしまうことをやり終えてもドーパミンは出ない。
 逆に難しすぎる目標でも途中で投げ出してしまう。
→「全力を出し尽くした時に、やっとできそうなレベルを目指す」ことが大切。


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脱:形式的な「話し合い」の指導

 多くの先生方が、「話し合い」のうまくいく学級に憧れる。
 しかし、「話し合いの指導」というと、すぐ次のような形式的な指導が話題になる。

①司会進行など役割分担や手順を決める。
②「○○だと思います。理由は~」などの話型を決める。
③ミニホワイトボードを活用する。

 2月にも、初任者の実践を聞かされる機会があったのだが話し合い活動の取組みとして上記の内容を語っていた。よくある実践だ。
 本市の教務主任会で「言語活動の充実」の研究をした時も、まずは
「話型の提示」
「声のものさしの提示」
などが挙がった。「ハンドサイン」も、やたら統一したがる。
 教務レベルでも、そういった形式から確定したがるのが現実だ。

 「話し合い」で一番大事なのは、「何を話し合わせるか」である。
   何を話し合わせるかという内容の吟味を不問にして、話し合いを活発にさせましょうと促しても結果は伴わない。

 一部の人しか意見を言わない学級の雰囲気を打破したい。
 話し合いを活性化させたい
と願うなら、全員が話し合いに臨めるような、全員が熱中するような話題の選定が第一である。
 「話し合いのテーマの吟味」は「発問の吟味」でもあり、まさに「教師の腕のみせどころ」である。
 イージーな話し合いのテーマからは、活発な話し合いは生じない。
 どんな切り口で話し合わせるかを追求しなければ、活発な話し合いは生じない。
 だからこそ、

①知覚語で問え
②選択語で問え
③「拡散」をねらうなら、多様な解を引き出せ
④「収束」をねらうなら、多様な解を絞り込んでいけ

といった原則がある。
 
 むろん、個々の意見が定まる前に話し合いを持たせるから、一部の子しか活躍できないのは、当然の結果である。
 話し合いをする前に、必ず個々の意見を持たせておくことなども、言うまでもない。
   
 「話型」や「話し合いのルール」に終始するような形式的な指導を打破したい。
 4月13日の教え方セミナーでも「話し合い」の極意を扱っていきたい。

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教育におけるソフトランデイングとハードランデイング

  授業の「詰め」を、厳しい指導という意味で「ハードランデイング」としてとらえたことがある。
 「まるの会通信」2000年3月ごろにまとめた文章を再構成してみる。

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 向山先生の「詰め」の指導の様子が次の文章に詳しい。
 
 『教育トークライン』「向山の授業理論第一巻4章(8)授業は『詰め』まで」

◆ぼやっとしている子にあてていく。
 何のことやらのみこめずに分からない子もいる。
 もう一度言ってやるなどということはしない。小さな親切、大きなお世話だ。
 こんな易しい問題を、何度もいってもらえるなどという教室にしてはならない。
 即座に次の問題に入ったので、とまどう子も最初はいる。
 しかし子どもはすぐに教師になれる。
勉強ができなくても、まじめに聞いている子もいる。
 その子に当てる。胸をはって答えるだろう。
 「正方形」。
 「よくできた。すごい。授業態度も立派だ。それにひきかえ、こんな簡単なことができない人もいる」
 このくらいは、言っておく。
 くやしい思いをする子もいるだろう。それでいい。次からは教師の問いをまじめに聞くようになる。
 子どもはお説教では直らない。このような授業の場面、場面で成長する。

◆易しい問題なので、すぐに指名する。
 クラスで何人か、ノートも開かないでもたもたしている子がいる。
 そんな時、「まだノートに書いていない子は、立ちなさい」という。
  私の場合、黒板に問題を書いて、三十秒後には、このように言う。
 これが、二分も三分も待っている教師がいる。小さな親切、大きなお世話だ。
 こんな簡単な問題をのんびり、ぐずぐずやらせてはいけないのだ。

=========

①明らかに聞いていない子に質問して答えられない状況を作る。
②まだできていない子を立たせる。
③できるまでやり直しをさせる。
④ノートの取り方や文房具の使い方まで指定する。

 ここまで徹底させようとしたら子どもが反発しないかな、というのが甘い私の感想であった。
 厳しいやり方を貫くには、指導方針と指導結果に強い自信がないとできない
 結果も出してあげられない教師が厳しい指導のまねだけしても反発を招くだけだ。

 言い直しややり直しにスンナリ応じない子も中にはいるだろう。
 だからといって、何でもソフトランデイングで子どもに迎合しようというつもりはない。
 そういう子をほかっておいて授業を成立させようというのがそもそも問題なのだ。
 それは、かつて有田和正氏が言われた「マラソンコース的授業(教師の学習コースに乗ってくる子どもだけを相手にする授業」や、かつて野口芳宏氏が言われた「上澄みの授業」と同じである。


 さて、向山先生のノートチェックの厳しさも、さすがである。

①一字一句間違えないように書き写す。
②ミニ定規をきちんと使う。
③途中の式もきちんと大きく書く。
④ノートはゆったりと「うっとりするほど美しく」 などなど。
 
  『教室ツーウエイ』「特集 学級王国の変革を迫るT・T」の向山論文では次のような記述がある。

◆さて、日付、ページ、問題、自分の考えを書かせた所で「ノートチェック」をした。
  「日付、ページ記入」の簡単なことでも、口で説明し、言葉で言っただけではできない子がいる。
 (中略)
 当然「やり直し」をさせる。
 こういう簡単なことを、きちんと徹底することが大切だ。

・・・この後、珠玉の言葉が並んでいる。

◆教室における、つまり現場における授業とは、こういうことのつみ重ねである。
  「支援」とか「個性化教育」などというのはずっと高級なことなのだ。
◆「フォーマット記入はきびしく。考え方はゆるやかに」
◆ひどい子はやり直しをさせる。上手な子は全員に紹介する。
 これだけで、ノートはずいぶんとていねいになってくる。
◆教えたことは、完全にできるまでやり直しをさせる。こうした所で妥協してはいけないのである。


  『教室ツーウエイ』「特集 本当の個別指導とは何をどうすることか」向山氏巻頭論文「個別指導三つのステージ」にも個別指導の「詰め」ということで、ノートチェックのことが書かれている。

◆ 必ず、全員のノートを見る。
 なぜ、こうするのか?
 それはクラスの中には「やったふりをしてやらない子」「のんびりかまえて出来ない子」「まちがっていても〇をつける子」がいるからである。
 こうした子を放っておくと、ザルに水を入れるようなものだ。
  熱心に教えても教えても成果があがらない。どこか、手ごたえに欠けるところが出てくる。
 くどいようだが、このチェックを一分以上かけてはならない。

・・・「詰め」というテーマで書かれた先の「教育トークライン」。
 長方形の公式を説明した後で、長方形の面積を出す公式を言わせる場面がある。

◆練習することによって、はじめて「分かり」「使える」ようになる子もいる。
 これを、教科書の公式を読ませ、赤線を引かせるぐらいで教えたつもりになっている教師がいる。
 はっきり言って甘い。
 そんなことぐらいで学力をつけられるのなら教師はいらない。
 ここまで「詰め」るのである。

・・・こうしたチェックも「詰め」もなしに、授業スタイルだけ確立させたって子どもの力はつかない。
「詰め」もないくせに、何度説明しても子どもはよく分かっていないと腹を立てる教師は、自分の力のなさを誇示しているにすぎない。

 向山先生の指導を単に「厳しい」と断じるのは、一面的である。
 向山先生は、誰でも分かる質問だから聞いていない子にあてたのである。
 全部 終わってからの書き直しでは子どもにも酷だから、何度も細分化してノートチェックしている。
 定規で線を引かせたり、赤鉛筆を使わえるために、余分に教師が用意している。

 これらは、いずれも出来ない子を救うための配慮と、やっているふりをしてサボっている子への指導である。

  繰り返すが、ハードランデイングは火傷する危険がある。
「 やっていない子を注意するのではなく、ちゃんとやっている子をほめる」ことが大事であるし、
「 放置はしないが、うんざりするほどしつこいのは逆効果である」
「 やり直しがきちんとできたら、大いにほめる」と言った配慮が必要である。

 しつこく注意して関係を悪くする失敗を私も経験してきた。
 多くの先生方が、熱心な指導のあまり子ども音の関係を歩くし、困惑していると思う。

 4月13日の教え方セミナーでは、そうした熱心な先生方の悩みに答えていきたいと思う。

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「授業の詰め」=「全員の原則」+「確認の原則」

 1月にC表検定を受ける前、スクリーンを見ないようにアドバイスを受けた。
 自分はいつも算数でデジタル教科書を使っているが、リモコンマウスの操作を画面を見ながら行っている。
そして、スクリーンを見ながら説明している。
 その癖が出てしまっているのだと分かった。
 鍛錬が足りない自分は、いちいちスクリーンを見ないと不安で授業できない。
 せめて一瞬のチラ見ができるよう修行したい。

 さて、自分はデジタル教科書やフラッシュ教材の操作には慣れたものの、並行して、視線を子どもから外すことにも慣れてしまっていた。
 しかも、PC操作を優先するために、机間巡視も減っていた。

○算数の問題を復唱させるとき
○フラッシュの答えを言わせるとき
○百玉そろばんの答えを言わせるとき

 手遊びしていたり、さぼっていたりする子も見かけるが、しつこく注意するのもどうかと思い、放置することが多かった。
 それは、近づいていないので、注意すべき子を確定できているか自信がなかったからでもあった。

①全員にきちんとやらせることが、「全員の原則」
②全員がきちんとやっているか見抜くことが、「確認の原則」
③やっていない子にやり直しさせたり、やらせるように仕向けるのが、「詰め」

 「詰め」の甘い授業は、だれるし、子どもも教師をなめてかかる。
 さぼってもばれないことを日々学び、さぼっても注意されないことを日々学ぶ。
 だから「放置」は、「誤学習」であり、「崩壊」の第一歩なのだ。

①きちんとやっている子をほめる。
②やっていない子にやり直しをさせる。
③そして、隣同志確認したり、ノートを持って来らせたりする「ごまかせないシステム」の確立。
④机間巡視して近づいて「圧」をかける。

 このような手を打たないのであれば、教師が負けるのは明らかである。
 子どもの荒れが「教師の責任」と言われるのも、こうした勝負どころの抑えが足りない場合である。

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April 04, 2015

学級づくりは「理念」ではなく「事実」で示すことが大事

 教師の態度と行動を一致させる。

いよいよ本年度の学級づくりがスタートする。

①子どもたちへの所信表明
②日々の授業や学級経営
③学級懇談会での所信表明

が一致しないと意味がない。

たとえば、

①「明るく元気なクラスにしたい」と子どもに宣言する。
②明るく元気になれる授業を行う。
③参観した授業を見た保護者に
 「今の授業でお見せしたように明るく元気なクラスにしたいです」と表明し
 「なるほど、あのような授業なら、明るく元気な1年になるに違いない」と理解してもらう。

と言う流れになる。

◆子どもに宣言した「願い」を、具体化すること
◆具体化した事実で、教師の「願い」を保護者に理解してもらうこと

理念だけなら、耳触りのよい言葉だけでなら、何とでも言える。

「理念で語るな、事実で語れ」と向山洋一氏も書いている。

 参観授業の内容が、所信表明の具現化であることが、保護者の信頼に直結する。

 
~今年の教え方セミナーは、子どもが熱中する授業参観&保護者会講座を開催します。
 
 毎年行っている教え方セミナーでは、主に若手の先生を対象に、子どもに分かりやすい授業のコツや学級経営の基礎基本をお伝えしています。
 教師の視線や表情、授業のリズムとテンポなどは、本を読んだだけでは分かりません。
 4月12日のセミナーは、授業づくりのヒントをお伝えする予定です。
 授業の組み立てや、言葉のかけ方などをライブで学び、子どもと保護者の信頼を獲得しましょう。

 〈予定講座〉
◆授業参観までに身に付けさせておきたい学習ルール・学習スキル
◆授業参観で、どの子も活躍する授業のヒント(授業参観にお薦めの授業)
◆授業参観までに形成したい子どもの人間関係(対子ども・対教師)
◆授業参観までに演出したい教室の環境づくり
◆保護者と連携を図る保護者会の組み立て方
◆保護者会の対応 こんな質問されたらどうする?

日 時:2015年4月12日(日曜) 

午後1時~4時30分(午後12時30分受付開始)

会 場:春日井東部市民センター

  JR中央線高蔵寺駅より名鉄バス「高森台」下車徒歩5分 
  駐車場もあります。

資料代:1000円(学生500円)

主 催:TOSS春日井

後 援:春日井市教育委員会

※ 春日井市教育委員会の後援申請にあたり、教育長・指導主事より激励のお言葉をいただきました。
※ 講座担当は小・中・高校の教員です。例年、小・中学校の先生だけでなく、 高校の先生、塾講師や大学生など多彩な方々に参加いただいています。

 セミナーの申し込み先と当日日程の詳細(最新情報)は、下のHPからご覧いただけますので、ぜひご活用ください。

★教え方セミナーサイト
https://sites.google.com/a/toss2.com/kasugai/home/osiekata

★申し込みメールアドレス
vzb17067@nifty.ne.jp                                  

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