子どものやる気を促す言葉かけ
昨年の初任者指導のメモが出てきた。
ベテランの先生の授業を参観した感想である。
(1)子どもをのせる
「すっごく難しいプリント。みんなできるかな」と、子どもの挑戦意欲をかきたてました。
「うん、できる」「やってみる」と、子どもやる気になりました。
たった1枚プリントを配る場面でも、このような一言が言えるかどうかで、子どもの意欲や集中度がぐっと変わってきます。このような対応がベテランの「技」です。
(2)子どもをしつける
配付する際に、「姿勢のいい列から配ろう」と言うと、子どもの姿勢が一瞬でよくなりました。
その後、姿勢のよい列からプリントを配りました。姿勢をよくしようとがんばった列の子たちは、自
分たちのがんばりが報われたことになります。
たった1枚プリントを配る場面でも、このような一言が言えるかどうかで、学習のしつけがぐっと変わってきます。このような対応がベテランの「技」です。
そのような些細な技は、知らなければ、やりようもありません。
また、自分に余裕がないと、授業中に、そこまで気が回りません。
しかし、教室は、
①学習の場であり、
②しつけの場であり、
③人間関係づくりの場、です。
ささいな冷やかしの言葉があったら「今、何と言った?」と問い詰める必要もあります。
あたたかい言葉があったら「いいこと言ってくれたね」とほめる必要もあります。
「いい姿勢だね」
「きれいな字だね」
「手がまっすぐ上がっているね」
「いい返事だね」
といった言葉かけが教室の雰囲気を高めます。
たとえ教科学習の時間でも、学級経営・生活指導の場であることを踏まえて、子どもに接してください。
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