学級経営・学習指導の基盤は「楽しいことをする」に尽きる
TOSSデー春日井2012(2012・4・15)の際に作成したレジメの一部をお見せする。
1、「楽しいことをする」が95%
~『学級づくりー集団への対応Q&A事典』より~
【最初のQ】
向山先生は、学級経営で最も大切なことをたった1つあげるとしたら「楽しいことをすること」だと話されました。私の学級経営は「楽しいことをする」と「管理をする」の比率が3:7ぐらいだったと、とても反省しました。向山学級は、「楽しいことをする」と「管理する」の比率はどのくらいですか。
向山先生のA】
「私の精神としては95パーセントと5パーセントです。管理することが5パーセントで、楽しいことが95パーセントだと思います。」
「3:7だったというのは、実際はウソでしょう。子どもから言わせたら、管理100パーセントと感じられると思いますね。
2、「好き」という感情が「理解」「思考」「記憶」を促す
~『脳に悪い7つの習慣』より~
◆脳では、情報に対して最初に「好きだ」「嫌いだ」といった気持ちが発生する。
「嫌いだ」というマイナスのレッテルをはると、脳はその後に控える「理解」「思考」「記憶」という過程で、そのレッテルに引っ張られ、考えたり覚えたりする機能がしっかり働かなくなる。
◆一方自分が好きな事や自分のためになると感じることに対しては、頭がよく働いて、いいパフォーマンスを上げられる。
第一印象の「好き・嫌い」が、その後の1年間の学級経営・教科経営を左右します。
だからこそ、最初の出会いが大事なのだと脳科学が実証しています。
「先生が好き」「授業が好き」という第一印象を与えることが大事です。
3、楽しいことをするとドーパミンが出て強化される
~茂木健一郎『脳を活かす勉強法』他より~
◆何かをやっていて、うれしいとドーパミンが出る。
ドーパミンによって快感が生み出される行動が次第にクセになり、繰り返していくうちにその行動が上達していく。
→これが「強化学習」。
◆ ドーパミンが出て、喜びを感じると、人間は変わります。
だから、子どもはしかっているだけでは伸びないんです。
褒めてあげないといけないんです。
◆ドーパミンを放出させるコツは、「目標レベルの設定」
簡単にできてしまうことをやり終えてもドーパミンは出ない。
逆に難しすぎる目標でも途中で投げ出してしまう。
→「全力を出し尽くした時に、やっとできそうなレベルを目指す」ことが大切。
「教育」カテゴリの記事
- 行動を価値づけする(2024.09.12)
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
Comments