« 脱:形式的な「話し合い」の指導 | Main | 4月13日、春日井教え方セミナー開催します! »

April 05, 2015

学級経営・学習指導の基盤は「楽しいことをする」に尽きる

TOSSデー春日井2012(2012・4・15)の際に作成したレジメの一部をお見せする。

1、「楽しいことをする」が95% 
 ~『学級づくりー集団への対応Q&A事典』より~

【最初のQ】
向山先生は、学級経営で最も大切なことをたった1つあげるとしたら「楽しいことをすること」だと話されました。私の学級経営は「楽しいことをする」と「管理をする」の比率が3:7ぐらいだったと、とても反省しました。向山学級は、「楽しいことをする」と「管理する」の比率はどのくらいですか。

向山先生のA】
「私の精神としては95パーセントと5パーセントです。管理することが5パーセントで、楽しいことが95パーセントだと思います。」
「3:7だったというのは、実際はウソでしょう。子どもから言わせたら、管理100パーセントと感じられると思いますね。

2、「好き」という感情が「理解」「思考」「記憶」を促す
 ~『脳に悪い7つの習慣』より~

◆脳では、情報に対して最初に「好きだ」「嫌いだ」といった気持ちが発生する。
「嫌いだ」というマイナスのレッテルをはると、脳はその後に控える「理解」「思考」「記憶」という過程で、そのレッテルに引っ張られ、考えたり覚えたりする機能がしっかり働かなくなる。

◆一方自分が好きな事や自分のためになると感じることに対しては、頭がよく働いて、いいパフォーマンスを上げられる。
 第一印象の「好き・嫌い」が、その後の1年間の学級経営・教科経営を左右します。
 だからこそ、最初の出会いが大事なのだと脳科学が実証しています。
 「先生が好き」「授業が好き」という第一印象を与えることが大事です。


3、楽しいことをするとドーパミンが出て強化される 
~茂木健一郎『脳を活かす勉強法』他より~

◆何かをやっていて、うれしいとドーパミンが出る。
 ドーパミンによって快感が生み出される行動が次第にクセになり、繰り返していくうちにその行動が上達していく。 
→これが「強化学習」。

◆ ドーパミンが出て、喜びを感じると、人間は変わります。
だから、子どもはしかっているだけでは伸びないんです。
褒めてあげないといけないんです。

◆ドーパミンを放出させるコツは、「目標レベルの設定」
 簡単にできてしまうことをやり終えてもドーパミンは出ない。
 逆に難しすぎる目標でも途中で投げ出してしまう。
→「全力を出し尽くした時に、やっとできそうなレベルを目指す」ことが大切。


|

« 脱:形式的な「話し合い」の指導 | Main | 4月13日、春日井教え方セミナー開催します! »

教育」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 学級経営・学習指導の基盤は「楽しいことをする」に尽きる:

« 脱:形式的な「話し合い」の指導 | Main | 4月13日、春日井教え方セミナー開催します! »