偉大な教師は・・・
アメリカの教育者ウイリアムアーサーワードという人の格言がある。
The mediocre teacher tells.
The good teacher explains.
The superior teacher demonstrates.
The great teacher inspires.
凡庸な教師はただしゃべる。
良い教師は説明する。
優れた教師は自らやってみせる。
しかし偉大な教師は心に火をつける。
面白い4つの対比である。
ただし、teacherの本来の仕事は、まさに「teach」である。
teach以外の動詞で、teacherの仕事をあれこれ言うのはどうかとも思う。
しかも、tell/explain/demonstrate に比べて、
最後の、inspire は、すごく抽象的な感じがする。
何をどう指導するとinspireなのか、さらに言及してもらわないと何とも言えない。どうするとインスピレーションを掻き立てられるかな。
むろん「inspire」の具体的な内容を考えることこそが教師の本業であって、そこを人に尋ねるなどもってのほかと言われれば、
これは「参りました」と言うしかない。
ところで、この格言は、山本五十六の
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」と
explain /demonstrate /inspire
が似ていると思う。人を動かす原理原則は万国共通か。
なお、山本の言葉は、上杉鷹山の言葉に影響を受けたとも言われている。
「してみせて 言って聞かせて させてみる」
こちらは、explain /demonstrate の意味合いが強い。
ウイリアムアーサーワードには、別の格言もあるらしい。
Flatter me, and I may not believe you.
Criticize me, and I may not like you.
Ignore me, and I may not forgive you.
Encourage me, and I will not forget you.
お世辞を言われたら、あなたのことは信じない。
批判されれば、嫌いになる。
無視されれば、許さない。
勇気づけてくれれば、忘れない。
先の「inspire」と「encourage」は、よく似た感じがする。
「ほめてやらねば、人は動かじ」との共通点も感じる。
さらに別の格言
The pessimist complains about the wind;
the optimist expects it to change;
the realist adjusts the sails.
悲観主義者は風にうらみを言う。
楽観主義者は風が変わるのを待つ。
現実主義者は、帆を動かす。
すばらしい3者の対比構造だ。
念のため英単語を確認する・
complain・・不平を言う,ぐちをこぼす・泣き事を言う
expect ・・・期待する・ 望む・要求する
adjust・・・・調整する・順応する
現実に対応しようとしている与党に対して、野党が代案を示さず、文句ばかり言い、ないものねだりばかりしている姿とだぶってくる。
我々は、しっかりリアリストの道を歩んでいきたい。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q...
よりインスパイアされたブログでした。
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