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July 30, 2015

「アクティブラーニング」の前に「総合」の理解を

 「『総合的な学習』は従来の教科の授業とはまったく違う『探求型の授業・協働的な授業』である。
 そのことを理解しないで、教科の授業と同じような教師主導の総合の授業をしていては、各教科のアクテイブ・ラーニングは無理だ!」

というのが、今の実感。
 そのことを知人に力説したら「当たり前じゃん」という顔をされた。
「総合ってそうでしょ?やってないの?」と聞かれて返す言葉がなかった。

 前任校も今の学校も、総合は極めて怪しい。

◆オリエーテーション的に講師の話を聞いた後、自分の興味にそって調べ学習をするとか
◆歴史の授業の延長上で調べ学習をして修学旅行のプランを立てるとか
◆身近な生き物や環境問題を調べて発表するとか

 きわめて「丸投げ(指導なき指導)」のような時間になっているケースが多い。

というわけで、文科省の総合の資料を再度読む。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/1300434.htm

「今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開」
総合的な学習の時間を核にした課題発見・解決能力、論理的思考力・コミュニケーション能力等向上に関する指導資料

 
  この資料をもとに前任校でも教務主任として資料配布したことがある。
 課題発見・解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力向上のヒントが書かれているからだ。
 教師主導の「習得」の授業に対して、『活用」の授業はどうあるべきか、B問題に対応するためにどんな手立てが必要かを考えてもらいたいという思いもあった。

 しかし、以前は気にならなかったのだが、アクテイブラーニングを必要とする社会状況の説明は、すでに「総合」のこの資料で主張されていたことが分かる。

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「まえがき」より

 総合的な学習の時間は、変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとすることから、思考力・判断力・表現力等が求められる「知識基盤社会」の時代においてますます重要な役割を果たすものです。

P4
○ 学校を離れた社会全体に目を向けてみると、知識基盤型社会化・グローバル化などの社会変化、フリーター・パラサイトシングル・ネットカフェ難民など新しい青少年問題、「失われた10 年」に
よる企業での即戦力に対する需要の高まりなどを背景に、基礎学力や専門知識はもちろん、コミュニケーション力、課題解決力、論理的思考力、創造力など、学校を離れ社会生活や職業生活を営んでいく上で必要とされる「力」の育成の重要性が各方面から指摘されている。

P7
○ ここまで見てきたとおり、学力を“単なる知識の量としてとらえるべきではなく、思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲なども含めて総合的にとらえるべきである”といった考え方は、決して新しいものではない。戦後教育改革時の“経験学習か系統学習か”という論争の中でも同様の議論があったように、今から60 年近くも認識されてきたと言えるものの、実際の学校現場では、そういった総合的な学力を指導・評価する手法の開発が間に合わず、また、上級学校への入学試験や社会人採用試験からのニーズなども背景として、どちらかというと、既存の知識・技能の習得に重点を置いた指導が余儀なくされてきたと言えるだろう。

○ しかし、近年のPISA や全国学力・学習状況調査の「活用」に関する問題(B 問題)などのように、総合的な学力に関する評価手法が確立されてくるに至り、改めて今、現実社会で求められる「課題
発見・解決能力」「論理的思考力」「コミュニケーション能力」などが、学校においても強く求められていると言える。
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・・・総合的な学習で求められる力の必要性が今に始まったものではないように、アクテイブラーニングに求められる力の必要性も今に始まったものではないのである(当たり前のことですみません)。

 まずは、ここがスタート地点。

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