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August 11, 2015

感動分岐点を超えろ

 「今までの経験で、これなら人の心を動かせると言うポイントがある」。

 「カンブリア宮殿」での村上龍氏のコメントである(4月30日の放送分)。HPの動画で視聴できる。
 http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20150430.htm...

 フラワーパーク館長である塚本こなみさんのキーワードとして挙げられたのが

◆「感動分岐点を超えろ」
◆「”いろいろある”でなく“圧倒的”を1つ作ればいい]

http://i.ytimg.com/vi/XqCICL7vkso/maxresdefault.jpg
 
 写真に示したのは、塚本さんがプロデュースした藤棚。
 そりゃあ、こんな藤棚があったら、それだけでお客さんは足を運ぶ。しかも期間限定。
 
 ちょっと多い・ちょっと少ない・ちょっと速い・ちょっときれいでは、当たり前すぎて評価もされない。
 掃除や片付けをするのに、「まずまず」「そこそこ」で終わってしまうと、何の感動も充実感もない。
 とりわけ妻には、「どうせ手伝うなら、最後まできちんとやっておいて。中途半端だと結局やり直さないといけないじゃない」と叱られる。

  授業コンテンツや指導案・実践レポートも、8割方終えて中断・休憩してしまったために、「最後の詰め」ができずに未完成に終わってしまうことがよくあった。
  日を置いて見直すと新たな視点で見られる。
 「熟成」するためにも期間をおくのはいいことだと思う。
 しかし、それでも8割で仕事を中断するのではなく、とりあえず完成させておき、その上で「日を置いて見直す」というスタイルに移行していこうと思う。
 
◆どうせやるなら全精力を注いで徹底してやる。
◆「一点突破」でいい、1つを極めれば他にも波及できる。
◆ささいなことにも全力を尽くせ。

などと、よく言われてきた。
 自分ができた上での「率先垂範」だ。
 子どもにも「どうせやるなら徹底してやれ」「ささいなことにも全力を尽くせ」と指導できるようになりたい。
.
 塚本さんは、不可能と言われた藤棚の移植(移動)するにあたり、ベテランの男性職人を牛耳る必要があった。
 そのような職人を黙らせたのは、圧倒的な事実(実績であり植物への知識)であったようだ。
 それにもまして感心したのが

 「成功させたら皆さんのおかげ。  失敗したら私の責任」

と言い切った塚本さんの潔さであった。

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脳は騙される

脳は騙される

①暑いときに頭や首筋に冷たい物を押し当てると気持ちよいが、これはよくない。
脳が体が急に冷やされたとだまされて、体温を上げようとしてしまう。

とラジオで聞いた。これは初耳のびっくり情報だった。

自分はこんなことをしてきたぞ、と自分の体験を想起してみた。
②サウナに入った後に、冷水風呂に入ったら体温が上がっていたのか?
③部活動の練習中に頭から水をかぶったら体温は上がっていたのか?
④あれ、アイスノンはどうなの?
⑤かき氷も同じかな?

 類推して疑問も浮かんできた。

⑥クーラーでしっかり体を冷やした後に、タイマーが切れると熱くて起きてしまう。
 それって、体温が上がってしまうのからなのか?

⑦逆に、急に体を温めたら、体温は下がってしまうのか?

 
⑧よく言われることだが、暑いときに冷たいものを食べるのはよくないということか。

別のジャンルのことも調べたくなってきた。

⑨急に血糖値が上がると、血糖値を下げよう作用が働くのも、脳がだまされる例の1つか?

過去に聞いた「脳は騙される」の例を思い出した。

⑩吊り橋効果・・橋の上で揺れると、相手を見てドキドキしていると脳が勘違いして恋に落ちる
⑪口に割り箸をくわえて口角を上げると、笑っていると勘違いして気分がよくなる。


さて、

「1を知って10を知る」
「1を聞いたら10列挙する」
「1のコードを学んだら、10の場面にあてはめてみる」

というのが、「生きる力を育む実践的な学びのスタイル」なのかなと思う。
それが「アクテイブラーニング」につながることは。想像に難くない。

「はてな帳」
「自学ノート」
「わ・き・お」の授業

などによって自分の思考や気付きを列挙を繰り返した子どもたちなら、
このような発展学習ができる。

◆そういえば・・
◆ということは・・
◆逆に考えると

という「つなぎ言葉」で、たくさんの発想を誘発したい。

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「海の命」の教材分析

 久しぶりにお会いした佐藤洋一先生(愛知教育大学)から、「海の命」の教材分析の新しい視点をいただいた。
 
➀冒頭部には、時・人・場の設定が書かれていない。
 現代小説の冒頭は、場面設定でなく、メッセージ性が高い。

 「父もその父も、その先ずっと顔も知らない父親たち」と男しか登場しないことに、まず疑問を持たせたい。
 このお話は、基本的に「男の話」なのだ。

 父親たちが住んでいた海に「住んでいた」というには特異な表現であるから、ここも疑問を持たせたい。

 たしかに、小学校教科書であったとしても、冒頭部で「いつ・どこで・だれが」が明確な作品なんでない。
 その代わりにあるのが「メッセ―ジ」か。意識して見てみよう。


②海の2面性は「めぐみ」と「脅威」

③「海の命」の2面性は「少年の成長」と「自然への畏怖」

④「村一番の評価」の2面性は、「クエを獲ること」と「クエを獲らないこと」

⑤結婚(子孫の繁栄)は、成長物語の結末の典型

⑥「思い込み」には邪悪な思い込みと好奇の思い込みがある。

⑦色にも意味がある。「緑の目」は邪悪、「青の目」は幸福や愛情。ロイヤルブルーはイギリスの高貴な色。

といった指摘の中でも、一番の収穫は、クライマックス場面の「クエをとらない」意味について

⑧本当に一人前になるとは、自分が判断を下すこと・自立すること
 お父や与吉じいさの教えに従うのではなく自分で意思決定することが真の自立。
 太一は迷った末に、自分としての決断を下した。
 それこそが、この作品の「太一の成長」なのだ。


そして
⑨現代小説である「海の命」は、複数の読みができる仕掛けがある。
 だから、教師の1つの読みを押し付けると、読みの鋭い子が納得しないことがある。

むろん、このような教材分析と授業の組み立ては別物。
こうしたヒントを元に、どう授業を展開するかを考えるには大学教授でなく、教師の仕事である。

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