国家を守る人たちに感謝したい
「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」
一言で言えば、プルトニウムを積んだ輸送船を乗っ取ったテロリストと対峙する警察・海上保安庁の映画。
プルトニウムの奪還は、この国の未来の奪還。
「この国は俺たちが守る」という気迫にあふれる映画だった。
架空の組織NPSを含め、4つの「S」が登場する。
➀SAT 特殊急襲部隊 (Special Assault Team)
②SIT 特殊捜査班(Special Investigation Team ) (Sousa Ikka Tokusyuhan)
③NPS 警察庁特殊急襲捜査班 (National Police Safetyrescue)
④SST 海上保安庁所属特殊警備隊(Special Security Team)
現在議論している安保法案(集団的自衛権)とは別の個別自衛権の問題になるが、
「国民の生命と平和な暮らしを守るために命を懸けている人たちがいる」
という認識を新たにする素晴らしい映画だった。
海上保安庁、防衛省、航空自衛隊の協力を得ており、迫力のあるシーンの連続であった。
映画を観た後、現存する組織の主な任務や過去の実績を調べてみた。
➀SAT
主な任務は、ハイジャック事件、重要施設占拠事案等の重大テロ事件、銃器等の武器を使用した事件等への対処。また、刑事部の特殊犯捜査係だけでは対処できない凶悪事件にも出動する。
②SIT
特殊犯捜査係は各都道府県警察の刑事部捜査第一課に編成されており、人質立て篭もり事件や誘拐事件、企業恐喝事件、業務上過失事件などに出動し、犯人を逮捕することを主要な任務としている。
④SST
海上保安庁所属特殊警備隊(Special Security Team)
海上テロ事案等への対処を任務とする。
プルトニウム輸送船護衛のために設置された「輸送船警乗隊」が前身となっている
1995年に「地下鉄サリン事件」などのテロ事件が発生したことを受け、海上保安庁は海上におけるテロ事件に対処するため、本格的な特殊部隊の創設を計画した。その結果、同種の部隊を統合して運用することが効率的であったことから、1996年に海上警備隊と輸送船警乗隊が統合され特殊警備隊(SST)となり、第五管区海上保安本部大阪特殊警備基地に配備された。
SSTはテロリストなどに占拠された船舶や、麻薬密輸船に対して、ヘリコプターからファストロープなどを用いて降下し、制圧を行う。また閉式潜水器具等を使用して、水中から船舶への突入、制圧を実施する。
ドラマは、警察庁の中に、国民の危機意識のなさを憂うグループがあるというのが布石になっている。
テロリストの脅威や、今すでに命を懸けて国民の安全を守ろうとしている人達の存在を考えさせてくれる映画だ。
SAT・SIT・SSTの「制圧」が「人殺し」になったとしても、それは自己防衛である。
テロリスト襲撃のような個別的自衛権については、多くの野党も「問題なし」としている。
少なくとも、自分自身の幸福やの家族との平穏な暮らしを後回しにして、日夜、国家の安全に努めている人達に感謝の念を抱く国家であってほしい。
そんな思いを強くした映画であった。
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