優れた学級は「一億総活躍社会」の縮図!
「一億総活躍社会」という言葉には、冷淡な反応が多い。
しかし、直面する日本の課題を考えると、その理念は極めて重要である。
◆私たちはややもすると、企業のトップ、大物政治家、ノーベル賞級の学者といった人に飛びつきがちです。でも、そういう人たちが活躍する背景には、成果を見なかった基礎的研究、脚光を浴びることのない隅々での人の活躍というものが膨大にあるはずです。それなくして、頂点は成り立ちません。
http://systemincome.com/41107
・・・主役を演じる人だけが「活躍」ではない。
脇役や端役や裏方さんの活躍を含めての「一億総活躍」である。
にもかかわらず、「一億総活躍社会」への批判は、「一億総主役社会」と混同した論調が多い。
なお、この提言は突然飛び出した話題ではない。
平成25年4月19日安倍総理「成長戦略スピーチ」の延長上にある。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0419speech.html
以下、「教育」に関わる部分を抜粋する。
①若者には、まず、その能力をどんどん伸ばしてもらわねばなりません。
②すべての人が、意欲さえあれば、活躍できるような社会を創ることが、成長戦略です。
③一度や二度の失敗にへこたれることなく、何度でも、その能力を活かしてチャレンジできる社会をつくりあげます。
④すべての人材が、それぞれの持ち場で、持てる限りの能力を活かすことができる「全員参加」こそが、これからの「成長戦略」の鍵であると思います。
⑤今、必要なのは、「世界に勝てる若者」なのです。
⑥しかし、日本の若者たちは、むしろ内向きになっています。日本人の海外留学者数は、2004年の8万3千人をピークに減少に転じ、2010年は5万8千人まで、3割も減りました。
・・・現状を憂う⑥以外は、「学級経営の基本と同じ」というのが、私の実感だ。
快適な学級空間の体感が、「一億総活躍社会」の基盤になると思う。
◆能力を伸ばす。
◆すべての子が活躍できる場を創る。
◆失敗にへこたれることなく、何度でもチャレンジできる場を創る。
◆どの子も、それぞれの持ち場で、持てる限りの能力を活かすことができる「全員参加」をめざす。
◆意識を外に向ける。
とポイントを示してみると、「認知能力・非認知能力」をバランスよく育てる学級経営は、まさに「成長戦略」であることが分かる。
「教育」カテゴリの記事
- 行動を価値づけする(2024.09.12)
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
Comments