自分はダメな人間だと思う高校生
平成27年8月に発行された「 高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較」(発行施設 国立青少年教育振興機構)の「自分について」の結果は、現代の日本の教育の問題を示している。
http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/98/
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/98/File/12.9.pdf
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9 自分について
日本の高校生は、「私は人並みの能力がある」「自分は、体力には自信がある」「自分は、勉強な得意な方だ」「自分の希望はいつか叶うと思う」という問いに対して、「とてもそう思う」「まあ₇そう思う」と回答した者の割合が4か国中で最も低い。一方、「自分はダメな人間だと思うことがある」の問いに対して、「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した者の割合が高く、米中韓を大きく上回っている。
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◆自信がない。
◆早々に自分の能力に見切りをつける。
◆チャレンジする前にあきらめる。
◆失敗を恐れる。
これが、日本の高校生の特質だとしたら、何と情けないことだろう。
控え目で謙虚なのは日本人の長所かもしれないが、それも限度がある。
大人にとって「無理」や「無駄」は、意味がないかもしれない。
しかし、若い世代にとっては「無理」「無駄」かどうかは、簡単には決まらない。簡単に決めてほしくない。
学校教育や家庭教育が「自信」を育てていない。
「自信」を「自己肯定感」「自尊感情」「と言い換えてもよい。
できることが増え、できそうなことが増え、自信をもって社会に出るための義務教育で、自分の限界を知り、見切りをつけ、将来への希望も与えられないようでは、何のための教育機関か。
自己肯定感を高めるためにも、
◆失敗を恐れずチャレンジする精神
◆他人のチャレンジを励ます風潮
◆他人の失敗をを許容する風潮
を育てていきたい。そのための具体的な道徳のプログラムを考えてみたい。
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