「ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果
「THE ONE THING 一点集中がもたらす驚きの効果」2014/1/22
ゲアリー・ケラー(SBクリエイティブ)
・・・授業検定を受けるために手にした1冊
◆やるべき仕事は、常に「1つ」だ!
日々、膨大な仕事量に追われ、右から左にこなしていく・・そんなやり方では大きな成功は望めない。
「ココ!」という1点を見つけ、そこに集中すれば、あとはドミノ倒しのように目覚ましい成果がもたらされる。
という表紙裏のコピーも目を引いた。
◆並外れた成功物語の裏側には、常に「一つのこと」がある。P25
とあり、ビル・ゲイツやマイク・フェルプスの例がされている。
「マシュマロテスト」「1万時間のルール」など、非認知スキルの関連書籍で目にした内容と重なってきて、読みやすかった。
○同時処理(マルチタスク)に憧れた自分の仕事の仕方の誤りで
○重要度を考慮しない「やることリスト」が役立たずである
と指摘され、仕事の仕方を考えるきっかけになった。
◆大成功するには少数のことに首尾よくやるだけでよいのに、あまりに多くのことをしようして、結局は何もできない。やがて多くのことをしようとして結局は何もできない。P12
という1か所は、授業づくりの心得にもなった、
「難解すぎる」「詰め込み過ぎる」という悪い癖があることは自覚している。
今回もシンプルな授業を意識して、修正を繰り返した。
◆情熱とスキルは簡単には切り離せない。この二つはほとんど常につながっているからだ。P25
・・・このあたりは、「熱中のすすめ」をテーマにした自分の授業と密接につながっていた。
「ココ!」という1点で授業を組めないので、ぐずぐずとあれこれ手を出さざるを得なくなる。
「ココ」と決めきれないから、本を読んでいても、たくさんのページをコピーする。
要約指導も同じだ。「ココ!」と決めきれないから、トピックセンテンスが決まらず、端的な要約文がつくれない。
「決める勇気」は、「捨てる勇気」と一体である。
「断捨離」も「ワン・シング」とつながる。
成功している事業にも、成功者にもそれはある。
個人の情熱やスキルをめぐってもある。
情熱とスキルは簡単には切り離せない。
この二つはほとんど常につながっているからだ。P25
◆正しい規律は役に立つし、習慣づけるのも大変なのは最初だけだ。時とともにしだいに簡単に維持できるようになる。習慣はつらいことを楽にしてくれる(中略)
新しい習慣を身につけるには平均66日が必要だった。P64.65
という記述も、大切な指摘だ。
「習慣はつらいことを楽にしてくれる」
教師修行も同じである。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「天地明察」から、保科正之へ(2022.11.15)
- 『龍馬とともに幕末を生きた52人のその後』(洋泉社MOOK)(2022.10.10)
- 優れた読み手は、抽象化して本質をつかむ(2022.10.05)
- 和久田学先生の『科学的に考える子育て』(2022.05.11)
- 伊坂幸太郎 「逆ソクラテス」(2022.02.20)
「努力」カテゴリの記事
- 「逆境のときに、どう生きるかで人間の真価は決まる」(2023.03.03)
- やる気を奪う秘訣(2022.10.21)
- 身体の「超回復」と、心の「トラウマ後成長」(2022.10.21)
- 努力はスキルアップを保証する(2022.10.06)
- 努力プラスFUN(2022.10.06)
Comments