« 説得の2方向~ダブルスタンダード~ | Main | 「レジリエンス」について理解を深めよう »

January 02, 2016

「コツコツやる」態度は、達成率を落とす!

Nou_3


 『脳に悪い7つの習慣』(林成之著)は持っていたが、図解版も購入した。
 図解の方がすんなり入ってくる。
 以下のサイトなどの詳細にまとめているが、自分の理解を深めるために、自分でもまとめてみる。

http://matome.naver.jp/odai/2133861837603008701

 7つの習慣の3つは、何となく分かる。
(1)「興味がない」と物事を避ける
(2)「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
(5)やりたくないのに我慢して勉強する

 これらは、重なりがあって、
◆A10神経群で「嫌い」というレッテルがはられてしまうと、脳はその情報に関して積極的に働かなくなります。
脳の理解力や思考力、記憶力を高めるには、まず「おもしろい「好きだ」というレッテルをはらなければなりません。(P24)
◆「面白くない「嫌い」「役に立たない」と思っていると、記憶するのが難しくなるとある(P70)
◆好きなこと、感動したこと、主体的に取り組んだこと、心を込めたことは、記憶に深く残せます。一方「我慢して勉強している」という状態では、どんなにがんばっても、脳がもつ記憶力は働かないのです。(P70)
 
・・・とあるように、「興味をもつこと」「好きなことをやる」「好きになる」が、脳にプラスの作用を与えることは、およそ分かる。 意外だったのが、(3)の「言われたことをコツコツやる」が、脳に悪い習慣という指摘だ。

◆一般に「コツコツとやること」「一歩一歩。着実に進めること」は、ほめられこそすれ、否定されることはないでしょう。しかし、「コツコツ」や「一歩一歩」には、「失敗しないように慎重に進めよう」という「自己保存」のクセが隠れています。(中略)ですから、自己報酬神経群をよく動かすためには、決断・実行を早くし、達成に向って一気に駆け上がることが必要です。P44
◆全力投球することと「コツコツ」は、まったく別のもの。脳の達成率を上げ、集中してことを成し遂げるためには、「コツコツ」は間違いです。(P45)

・・・ 「がんばります」も、具体性がないので、脳は力を発揮できないともある(P46)。 にもかかわらず、苦手なこともあきらめずにこうこつ頑張っている姿は、日本人の好みそうな姿だ。
  「好きなことをやる」は、「好きなことしかやらない」「わがまま」「自分勝手」というマイナスイメージが伴うので、なかなか高評価を得られない。
 「好きなことを続けていれば、少々困難なことがあっても、乗り越えられる」というのが、脳によい習慣なのだということをオーソドックスにしたい。
 教師が「こつこつ努力」を、推奨しているうちは、一億総活躍社会の実現は難しい。

|

« 説得の2方向~ダブルスタンダード~ | Main | 「レジリエンス」について理解を深めよう »

努力」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「コツコツやる」態度は、達成率を落とす!:

« 説得の2方向~ダブルスタンダード~ | Main | 「レジリエンス」について理解を深めよう »