「好きなことをやる」ことの価値
「好きなことをやる」
「好きなことだけやればいい」
と何度も書いてきた。
無論、懐疑的な意識を持ったうえでの見解だ。
さて、TEDのダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」の動画を見た。
https://www.youtube.com/watch?v=YcJJYQB0mY0
https://sites.google.com/site/tedjapaneseenglishnote/list/dan_pink_on_motivation
「内的な動機付けによるアプロ―チ」について、次の4つの項目を提示している。
①because they matter, 重要だからやる
②because we like it, 好きだからやる
③because they're interesting, 面白いからやる
④because they are part of something important. 何か重要なことの一部を担っているからやる
・・・「好きだからやる」は、4項目の内の1つに過ぎないことが分かる。
だから受験勉強のように、好きでなくても面白くなくても、その重要性を考えたらやらざるを得ないこともあると伝える必要がある。
「好きなことをやれ」は、「好きなことしかやらなくていい」という誤ったメッセージになりかねない。
さて、ダニエル・ピンクは、この後「ビジネスのための新しい運営システム」は、3つの要素を軸にして回ると述べている。
この3要素と、上記の4項目の意味の違いが十分理解できなくて、実は困っている。
①Autonomy: the urge to direct our own lives.
「自主性」は 自分の人生の方向は自分で決めたいという欲求です
②Mastery: the desire to get better and better at something that matters.
「成長」は 何か大切なことについて上達したいということです
③Purpose: the yearning to do what we do in the service of something larger than ourselves.
「目的」は 私たち自身よりも大きな何かのために やりたいという切望です
『日経アソシエ』のケリー・マクゴニガルの連載でも、モチベーションの説明の中で、この3つの要素が出てきた。
①Autonomyは、多く「自主性」と訳している。
②Masteryは、多く「熟達・精通」と訳している。
③Purposeは、「目的」が多いが、「決意」の方がよいのではと自分は思っている。
なお、ダニエル・ピンクの動画で驚いたのは、このところ読んだ本の内容と結構重なりがあったからだ。
「ロウソク問題」
「報酬の問題」
「ウイキペデイアの事例」
など、別の書籍でも目にした内容だったが、それ故、記憶が強化された。
◆思考が鋭くなり クリエイティビティが加速されるようにと インセンティブを用意したのに結果は反対になりました 。思考は鈍くクリエイティビティは阻害されたのです。
※単純な機械作業(単純なルールと 明確な答えがある場合)なら、アメとムチでうまくいく。
しかし、知的・創造的な課題では、機械的なご褒美と罰というアプローチは 機能せず うまくいかないか 害になる。
「外発的動機」より「内発的動機」が重要という主張が、その後のウイキの例につながっていく。
一方で、
◆ googleの「20%の時間」
◆ ROWE
などは初耳だった。
これを機に、しっかり調べなおしたい。
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