自己啓発書にご用心!
◆日本で本屋に行くと、学生さんやサラリーマン向けの「仕事とは何か?」「ライフハック」「グローバル人材になるためには」という目がチカチカする様な題名の「自己啓発書」や、世界的に有名な企業の創業者の「自伝」(いや、自慢本)が山の様に並んでいます。ネットでも似た様な記事がてんこ盛りです。ラーメン二郎も負けています。
私はこれらのゴミ、いや、歯クソをキャリアポルノと呼んでいます。なんで歯クソでキャリアポルノかというと、「読んでる間に気分が良くなって俺って何か凄い」という気分になる物だからです。
https://wirelesswire.jp/london_wave/201211260725.html
というかなり下品な文章が、「この記事なぜか大人気のため、朝日新聞出版様が書籍化して下さることになりました」ということで、その朝日選書が市の図書館にあった。
ちなみに、以下が、元となる「フードポルノ」の意味。
◆見た人に食欲を惹起させるような、美味しそうな食べ物の写真や動画などを意味する語。
性欲を惹起させるポルノになぞらえた語である。
特に高脂肪、高カロリーの料理の写真がフードポルノとして言及されることが多く、そのような写真を頻繁に目にすることが肥満などの摂食障害に繋がるという意見もある。
「フードポルノ」の語は、ロザリンド・カワードの1984年の著書が初出とされているが、近年SNSなどで個人が料理の写真を投稿する行為が盛んになると、
特にその文脈でしばしば用いられるようになった。
」キャリアポルノ」は、書籍紹介によれば次の内容。
◆自己啓発書を「キャリアポルノ」と呼び、その依存症が日本の労働環境の特殊性からくることを、
欧米と比較しつつ毒舌とユーモア、実例たっぷりに論じ、疲れぎみの就活学生・若手ビジネスマンにエールを送る。
このところ「自己啓発書」を読み集めていたので、頭を冷やすきっかけになった。
ハーバードやMBAといった触れ込みにつられてしまう自分の安易さに警告になった。でも「スタンフォードのケリーマクゴニガル」まで含まれていて、そこは疑問であった。口コミにもあるように、胡散臭い自己啓発書とそうでないものが安易に混同している感がある(実証はできません)。
先日のサークル例会でメンバーと、次のような話をした。
「コーチングセミナー」なら、まだいいが「自己啓発セミナー」となると、高額の参加料を払ってマインドコントロールされることが多い。かなり胡散臭い。
自己啓発系の書物を読めばモチベーションは上がるが、肝心の「正しい努力」を行わない限り、何も変化は起こらない。1冊の本を読んだくらいで成功者になれるわけがない。
同様に「信じれば願いが叶う」「あきらめなければ願いはかなう」は、必要条件であって。十分条件ではない。
信じるだけ・あきらめないだけでは、何も起こらない。
そのことを大前提にしつつ、努力の大切さ・続けることややり抜くことの大切さの指導を体系化していきたい。
なんといっても「夢がかなう」ジャンルの書籍の中には「宇宙につながると夢はかなう」というものまである。
怪しい書籍との線引きには要注意なのだ。
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