「ポケモンGO」がもたらす未来
ポケモンGoに代表される「位置情報ゲーム」
自分は全く詳しくなかったのだが、ポケモン以前にも、こうした「位置ゲー」はたくさんあったことがウイキで分かる。少しだけ引用する。
・しろつく ケイブ mobage・GREE
・くにつく ケイブ GREE
・foursquare(フォースクエア) Foursquare Labs, Inc.
・ドリームオーナー 株式会社Tryden iOSアプリ
・ジコ駐 株式会社シーラス iOSアプリ
・ケータイ国盗り合戦 株式会社マピオン
・犬わんグランプリ NTTレゾナント株式会社)
・携帯戦国列伝 株式会社リッチマン
・ケートラ(2011年サービス終了) ホンダ
・しらべる 株式会社カヤック
・コロニーな生活 株式会社コロプラ
ポケモンを開発したナイアンテイックは「Ingress」で、すでに位置情報ゲームに参画し、ヒットを収めていた。
そのイングレスについて興味深い記事がある。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tokurikimotohiko/20160722-00060232/
イングレスは実は位置情報ゲームにおけるOSでありプラットフォームでありデーター収集装置なんですよね。
あれを単体のゲームとして評価することに意味がないわけです。
イングレスユーザーが日々足を棒にしてイングレスをプレイし、ポータルを申請し、位置情報ゲームにおける問題を見つけ、フィードバックしたことで、ナイアンティックは今から他の誰かが追いつこうと思っても永遠に追いつけないだろうと思えるほどの位置情報の具体的な生のデータを大量に収集することができているわけです。
あれだけのデータをアルバイトとかにお金を払って集めようと思っても、数千万円とかじゃきかないわけですよ。
ある意味イングレスは、ユーザーに毎日無料でボランティアでデータ収集に協力してもらったと思えば、その稼働コストだけでも相当な金額の貢献が生まれているはずです
・・・「位置ゲー」は、地点Aから地点Bに行くのに、人はどのルートを通るかのデータ収集につながる。
ゲームの参加者がアナログデータをせっせと提供しているわけだが、このようなアナログな作業がビッグデータとなることは、グーグルマップでもおなじみだ。
グーグルカーが地道に地球上をグルグル回ったから、ストリートビューができた。
そして、その膨大なデータは、「自動車の完全自動運転化」につながっていく。
完全自動運転化でグーグルが優位と言われるのは、膨大なグーグルカーのデータがあるからだ。
ちなみに、このポケモンGoを開発したナイアンティックは、米グーグルの社内ベンチャーが独立してできた企業で、ナイアンティックのCEO(最高経営責任者)であるジョン・ハンケ氏はグーグルに在籍中、「グーグルマップ」や「グーグルアース」など、地図サービスの責任者を務めていた人物である。
位置ゲームとして利益が上がらなかったと言われるイングレスも、データ収集としては、膨大な価値を生んだ。そのデータ収集が「ポケモンgo」により、さらに加速している。
データの精度がより高くなっている。
「たかがゲーム、されどゲーム」である。
さて、かつて、パスワード入力代わりに、不思議な文字を読み取って入力する作業があった。
あれがキャプチャ=CAPTCHA。
CAPTCHAは「Completely Automated Public Turing Test To Tell Computers and Humans Apar。
「コンピュータと人間を区別するための完全自動化された公開チューリングテスト)」の略だそうで、あの面倒な手入力が、ネットへの不法侵入を防いできた。
1日に2億回もCAPTCHAによる認証が行われているその労力を有効活用したのが、reCAPTCHA。
古い書籍をデジタル化するのに、コンピュータでは読み取れない単語をCAPTCHAの問題に使い、人間に解読してもらうアイデア。
カーネギーメロンで始め、創業したが、1年半後にグーグルがこの会社を買い取った。
さすがグーグル!
アナログ入力を無料でやらせて膨大な情報を得るという意味では、キャプチャも位置情報ゲームも同じ戦略であることが分かる。
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