夏休みは気持ちがゆるんでしまうから・・「ちょっとした勉強のコツ」
外山滋比古氏の「ちょっとした勉強のコツ」(みくに出版→今はPHP)は読みやすく,、ヒントも多かった。
◆もっとも多く時間のあるのは夏休みである。いくらでも勉強ができるように思うけれども、実際には、毎日をぼんやりすごして、どうしてもしなくてはならない宿題すらロクにできないまま、休みあけを迎える。
その昔、イギリスのオックスフォード大学の学生たちは、長い休暇あけの月曜日のことをブラック・マンデーと呼んで、おそれた。休み中、時間があったのに、なにもできなかったと思うと世の中が真っ暗になる。(「集中」p17・18)
◆どうも、時間がある、という気持ちのゆるみがいけないようである。ゆったりかまえていると、ちょっとしたことがとび出してくる。(中略)しなくてはならない仕事はなんとなく気が重い。どうでもかまわないようなことに心をひかれる。(中略)長い人生においても、そういう、つまらないことばかりして、大事なことはし残してしまう。酔生夢死である。(「生活時間割」p133・134)
◆時間は必要だが、ありすぎると、よろしくない。すくなくとも、あると思うのがいけないのである。
時間はすこし足りなめなのがよろしい。時間と競争して仕事し、勉強する。緊張と集中のもとで行われるところから、立派な成果が生まれる。時間がたりないという気持ち、タイム・ハングリーである必要がある。(「時を選ぶ」p79・80)
◆勉強はどれくらい長い時間、机に向かっているかではなく、どれだけ集中しているかによって成果が決まってくる。だらだらした長時間勉強など、そもそも勉強の中に入らないと、言ってもよいくらいである(「注意」p96)
・・・やるべきことを書きだして、優先順位を決める。ここから始めよう!
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