「計画的偶発性理論」(偶キャリ)その2
スタンフォード大学クランボルツ教授が提唱した「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって形成される」という「計画的偶発性理論」。
「偶キャリ」という言葉は聞いたことがあったが、「偶キャリ」の正式名称が、これだったとは知らなかった。
「キャリア・ブーム」の落とし穴は「挫折」「失敗」が想定されていないことで、「柔軟性」や「楽観性」があれば、
「人事を尽くして天命を待つ」つまり、納得できるだけの努力をしたら、結果がどう出ても後悔はしない」という平常心を維持できる。
確かに、自分の夢を決め、そこから逆算して今何をすべきかを綿密にスケジュール化していくことも大事な生きる力である。それを実現したイチローの卒業文集にもびっくりした。
ただし、そのキャリアプランを軌道修正できるだけの余裕がないと、うまくいかなかった場合の精神的なダメージから抜け出せない。
世の中は自分の努力次第で決定できることもあれば、何ともならないこともある。
自分の思い通りにならない人生を受け入れなければならないのだ。
「成功しなくてはならない・失敗してはならない」という強迫観念を捨て、結果にこだわらず挑戦できる子どもたちを育てたい。
例えば、選挙で2人が同じ票数の場合、戦後はくじで決まる。
「人生に運はつきもの」と思えるからこそ「くじ」による決定が受け入れられる。
「人間万事塞翁が馬」という通りである。
【偶キャリの5つのスキル」も納得である。
①好奇心 ②粘り強さ ③柔軟性
④楽観性 ⑤危険を冒す
Comments