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December 27, 2016

「確証バイアス」と、逆転現象の授業

 非認知スキルの重要性を説いているのが

 「『学力』の経済学」中室牧子
 「成功する子・失敗する子」ポール・タフ
 「幼児教育の経済学」ヘックマンなど。
 

 「成功する子・失敗する子」(ポール・タフ著)について、もう少し。
 チェスの上達に必要なスキルを究明する中で出てくるキーワードが「確証バイアス」(p113~114)
 簡単に言えば、自分の都合のよいデータだけを流用してしまう傾向だ。
 我々教師も都合のよいデータだけを引用して自説を補強することがないよう留意したい。

◆何かの理論を実証しようとするときに、人はその理論に反する証拠を探そうとはせずに、どうしても自分が正しいことを証明するデータを探してしまう。
「確証バイアス」として知られる傾向である。これを乗り越える能力がチェスの上達においてはきわめて重要な要素だった。

◆当然のことながら、ベテランのグループは初級者のグループよりも正確に状況を分析していた。
驚くべきは、どのようにちがったか、という部分である。ひとことでいえば、上級者のほうが悲観的だった。
初級者は気に入った手を見つけると確証バイアスの罠に陥りやすい。
勝利につながる可能性だけを見て、落とし穴は見過ごしてしまう。
これに比べ(中略)上級者は自分の仮説を反証することができ、その結果、致命的な罠を避けることができる。

・・・第三章「考える力」の一節だ。
 確証バイアスの罠に陥るのは、深く考えないことが原因だ。
 だからこそ、深く考えないと失敗する経験を意図的に仕組む必要がある、

 ※よく考えろ
 ※常識にとらわれるな
 ※他に手はないか

と聞いて、思いつくのが「逆転現象」の授業だ。
 多数決でも常識でも決まらない「逆転現象」の授業は、確証バイアスの罠に陥らない秘策であるとも言える。
 
 また、他人とつるまない一匹狼のたくましさを育むのは、自分の都合のよいデータだけに振り回されない強さと慎重さだも言える。
 
 ところで、『成功する子~』には、慎重さ(悲観的な見方)が大事だと書きつつも、一方で大胆さ(楽観的な見方)も大事だと述べている。

◆ダブリンの研究についてスピーゲルに尋ねると、どんな動きの結果についても少し悲観的であるくらいのほうがいいという考えには同意するといっていた。
ただし、チェスの能力全般については、楽観するほうがいいという。
演説のようなものだ、とスピーゲルは説明した。マイクのまえに立つときには少しばかり自信過剰なくらいでないと困ったことになる、というわけだ。
「どんなに上達しても、死にたくなるほど馬鹿げたまちがいをすることは絶対になくならない」。だから自分には勝てるだけの力があると自信を持つこともチェスの上達の一部なのだ、と。

・・・「慎重に、かつ大胆に」「悲観的に、かつ楽観的に」といったところか。
「繊細かつ大胆」で検索するとたくさんヒットする。
黒澤明監督の語録「天使のように大胆に、悪魔のように繊細に」という言葉とニュアンスが近い。
「大胆と繊細」「楽観と悲観」は相反する言葉ではあるが、両方を兼ね備えることが成功の秘訣のようだ。

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December 24, 2016

「幸せのメカニズム」

 アメリカ人は「人の目を気にしない傾向」が強い

  『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』に、野口桂子著『あなたの子どもを救えますか』からの引用の形で、アメリカの小学校で美術の先生が学期初めに児童に配った「許可証」の紹介がある。
 英語は省略して、訳文のみ。

何でも知らないことに挑戦してOKです。
・間違ってもOKです。
・じっくり時間をかけてもOKです。
・あなた自身のペースでやってOKです。
・あなた自身のやり方でやってもOKです。
・失敗してもOKです。次には失敗を恐れず成功するために。
・ばかげているように見えるリスクを冒してもOKです。
・独自のこと、人と違ったことをしてもOKです。
・心の準備ができるまで待っていてもOKです。
・安全に気をつければ実験をしてもOKです。
・「どうしてこんなことをすべきなのか」と疑問を持ってもOKです。
・あなたであること自体が特別なのです。
・あとできれいにするなら、周りを散らかしてもかまいません。創造的な仕事をするときにまわりが散らかるものです。

 前野氏は、幸せの第四因子を「あなたらしく」(独立とマイペース)だと言う。

==============
 アメリカ人は「人の目を気にしない傾向」が強く、日本人を含む東アジア人は「人の目を気にする傾向が強い」といわれます。
 東アジアは、調和を重んじる社会。目立たずと皆と同じようにふるまうことが、均一社会での秩序のために大事。だから、人と自分をよく比較し、人と同じように行動することを重視されてきた、といわれます。P187
===============
 
 上記の許可証通りの学級では、同じ進度で授業を行うことさえ難しい。自分のペースで立ち止まることや熟考することを許可しているからだ。
 ただ、そういう教育文化で育ったアメリカ人と渡り合っていかねばならない日本の子どもたちの将来を考えると、もっともっと「人の目を気にしない傾向」を許容する学校教育のあり方を考えないといけない。

 ちなみに、幸せの因子分析の4つは以下の通り。

(1)やってみよう分子(自己実現と成長)
・コンピテンス(私は有能である)
・社会の要請(私は社会の要請に応えている)
・個人的成長・自己実現

(2)ありがとう因子(つながりと感謝の因子)
・人を喜ばせる・愛情。感謝
親切

(3)なんとかなる因子(前向きと楽観の因子)
楽観性・気持ちの切り替え
・積極的な他者関係・自己受容

(4)あなたらしく因子(独立とマイペースの因子)
・社会的比較志向のなさ
・制約の近くのなさ(何ができて何ができないかは外部の制約のせいではない)
・自己概念の明確傾向(自分自身の信念は変化しない)
・最大効果の追求


◆「目標を持ち、頑張って、競争に打ち勝とう」は、一昔前の、西洋近代進歩主義的な考え方

という部分は、第一因子のマイナス面を語っている。

◆(うつ病になる人には)、「頑張れ」と言わないこと、というのは、「自己実現と成長」が大事だ、と言わないこと、と言い変えることができそうです。
つまり、うつ状態の人には、幸福の第一因子を無理に押し付けないほうがいいようなのです。頑張ることが負担になります。だから、平凡で、静かで、平穏なオンリーワンでもいいのです。P180

の部分も、幸せを「第一因子」中心で考えるのは、一面的にすぎないということを語っている。

 学校で幸福追求を授業で行う場合、第一因子の「努力」に偏っていないだろうか。
 他者との関わりも、楽観性も、あなたらしさの追求も、幸福につながるということを指導していけないだろうか。

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December 10, 2016

やる気をうばう秘訣

 昨晩読んだ「行動経済学」の本は、示唆に富んでいた(全部読んでません)。

 「不合理だからすべてがうまくいく」ダン・アリエリー (早川書房)

◆何かをするのが好きな人たちを集めて、意味のある仕事条件に置けば、仕事をすることの喜びに駆り立てられて、自ら進んで労力を費やすだろう。ところが、仕事に同じだけの情熱や意欲をもっていても、意味のない仕事条件に置かれると、仕事から得られるはずの本源的な喜びが、いとも簡単に失われることがあるのだ。
(中略)仕事の喜びをやる気に変えられるかどうかは、自分の仕事にどれだけ意味を見いだせるかに、大きくかかっているようだ。(P101~102)。

・・・高額の報酬よりも、仕事の達成感・社会への貢献度・他者からの承認度が大事だと「行動経済学」は説いている。
 「激励の原則」がいかに大事かがよく分かる。
 すると、次第に、子どもの学習意欲と重ねて読めてきた(P105)。

◆この実験からわかったことがある。仕事から意味を奪うのは、驚くほど簡単なことなのだ。あなたが管理職で、なんとしても部下のやる気をなくしたいのなら、部下が見ているその目の前で、かれらの労作を粉砕すればいい。もうちょっとさりげなくやるなら、部下を無視したり、がんばっている様子に気付かないふりをするだけでいい。逆に、同僚や部下のやる気を高めたいなら、かれらに気を配り、がんばりや骨折りの成果に関心を払うことだ。

・・・多くのクラスで音読カードやドリルの宿題が課されている。
 担任は朝から積み上げられた連絡帳や宿題点検に忙殺される。
 本当は1人1人のノートを丁寧にみてあげるとよいのだが、チェックカードや宿題ノートは「めくら印」になり、がんばりが適切に評価されないケースが多い。
 まちがえた漢字が書かれているのに適当に花マルをつけて返すようでは、保護者も落胆してしまう。
 
 授業で書かせた原稿用紙の作文や、ミニテストを返却せずに貯め込んでいる教師がいるのも事実なのだ。

 子どもの労作を粉砕し、がんばっている姿を適切に励ましてあげられなければ、子どもは担任から離れていく。
 子どもの努力を見てあげていないから、学習の意欲が失われ、学級への魅力(存在意義)が失われていく。

 今日、ネットでたまたま目にしたマザーテレサの言葉。
 これも、モチベーションの意義を強く示している。

◆この世で最大の不幸は、 戦争や貧困などでは ありません。
 人から見放され、「自分は誰からも必要とされていない」と感じる事なのです。

◆わたしたちの最大の敵は無関心です。

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行動が変われば習慣が変わる

マザーテレサの言葉で調べたかったのは、次のものだ。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

http://www.fesh.jp/detail_14763.html

松井選手の座右の銘ともよく似ている。

心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

もともとウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の言葉らしい。

野村克也著『野村ノート』(783.7-10247 野村/克也著 小学館)には次の言葉があるそうだ。

心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる 
運命が変われば人生が変わる

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December 06, 2016

「失敗の技術」マルコム・グラッドウエル・勝間和代訳(講談社)

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 「失敗の技術」マルコム・グラッドウエル・勝間和代訳(講談社)
 グラッドウエルの「天才!」も興味深く読んだので、期待値が大きかった。
  特に第12章「失敗の技術」を読んだ。
  サブタイトルは「なぜある人は緊張し、別の人はパニックになるのか?」

 「顕在学習」と「潜在学習」というワードが出てくるが、これが、なかなか難しい。

◆顕在学習・・・意識的に注意を払うことで身につける学習(パターンを教えられることで、最初は慎重だが、パターンを覚えて早くできるようになる)。
◆潜在学習・・・意識的に注意を払わずに身につける学習(教わらなくても、知らないうちにパターンを学び、早くできるようになる)

 最初に何かやり方を教わったときは、慎重に繰り返し習熟する「顕在学習」。
 しかし、うまくできるようになると、いちいち考えなくてすむ「潜在学習」に移行する。

ということは、潜在学習は「自動化」のことかな?

◆人は何らかのストレスを受けると、顕在的なシステムが潜在的なシステムに取って代わることがある。それが”緊張して固くなる”ということなのだ。

 (勝利を意識したテニスプレーヤーの)ノボトナがとつぜん崩れたのは、自分のショットを意識しはじめたからだ。
だからノボトナはいつもの滑らかな動きや自分のリズムを忘れた。(中略)まるで別人・・ゆっくりと慎重に考えながらプレイするビギナーのようだった。
 が、ある意味ではビギナーに戻っていたとも言える。グラフとの勝負でノボトナが頼っていたのは、子ども時代、テニスを習いはじめたころに使っていた学習システムだったのである。

・・・このラストの「習いはじめたころに使っていた学習システム」とは、「顕在学習」のことなのだろうと理解できる。

◆いっぽう、パニックは緊張とはまったく事情が異なる。
◆パニックは、心理学者の言う知覚の縮小をもたらす。
◆人間は緊張すると考えすぎ、パニックを起こすと思考が停止する。緊張で固くなると本能を失い、パニックに陥ると本能に戻る。

・・・緊張とパニックは反応のベクトルがまったく違うようだ。
したがって、「緊張してパニックになった」という表現はおかしいということになる。

 ただし、次の箇所は理解ができなかった。

◆パニックが”型にはまった失敗” であれば、緊張で固くなるのは”逆説的な失敗”だ。

 ここを飛ばして、続きを読む。

 スタンフォード大学クロード・ステイールが行った実験から導いた「ステレオタイプ脅威」についてだ。

◆学生のグループに標準テストを受けさせたのだが、その際、「このテストは知能を測定するものだ」と告げると、白人学生は黒人学生よりもずっとテストの成績が良かった。
ところが、「知能交差とは関係ない、単なる調査用の素材だ」として同じテストを受けさせると、両者の成績にほとんど差が出なかったのである。
 ステイールたちは、そのような違いの原因を”ステレオタイプ脅威”と呼んだ。黒人の学生は、自分たちのグループに関するステレオタイプ脅威に直面する状況下に置かれると、プレッシャーを感じてテストの成績が落ちる(この場合、「自分たちは白人よりも知能が劣る」という画一的な考えや思い込みが黒人学生たちに浸透している状態にあり、その思い込みが脅威となって黒人学生のテストに対する緊張を招いてしまう)。
 ステイールは、あるグループが否定的に捉えられる状況で、このステレオタイプ脅威を発見した。優秀な女性のグループに数学のテストを与え、「数学の能力を測定する」と伝えると、同等の能力を持った男性よりもずっと成績が劣る。だが「単なる調査」と告げて同じテストを与えると、男性と成績は変わらなかった。
(中略)もちろん、黒人は白人ほど成績が良くない、あるいは白人は黒人ほど高く飛べないというのは珍しい話ではない。問題は、プレッシャーを受けたがために生じたこの種の失敗を、私たちが一様にパニックと判断してきたことだ。

 実力が発揮できないアスリートや学生がいたら、私たちは普通、なんと言って励ますだろうか?おそらく新米のパイロットやスキューバダイバーを励ますのと同じように励ましてしまう。
 つまり「もっと努力し、もっと本気を出し、いっそう真剣にテストに取り組め」といった具合にだ。
 だが、ステイールは言う。「黒人学生や女子学生がステレオタイプ脅威を受けた様子を見れば、私たちは、彼らが成績の悪かった原因を『パニック』のせいだ、とは思わないだろう」と。
 「彼らに共通して見られるのは、慎重さ、そして、うまくやってやろうという気持ちなんです。
実際に学生たちに話を聞くと、ステレオタイプ脅威を感じているとき、彼らがこんなふうに自分に言い聞かせていることがわかる。『よし、慎重にいこう。しくじったりするもんか』と。
そして気持ちを落ち着けてからテストに臨みます。だけど、それでは標準テストではいい成績が取れない。慎重にやればやるほど、直感から離れ、素早い処理ができなくなる。自分はうまくやれたと思うし、うまくやろうとする。だけど、そうはいかないんです。」
 彼らは、緊張によって固くなったのであって、パニックではない。(中略)
 ノボーナが失敗したのは、その行為に秀でていたからだ。「自分がいかにうまくやれるか」を気にする人間だけが、プレッシャーやステレオタイプ脅威を感じる。失敗を防ぐための一般的な処方箋ーーもっと努力し、いっそう真剣にテストに取り組めーーはノボトナの問題をますます悪化させるだけだ。
(中略)我々は、成績の悪さが、ときには生来の能力ではなく、「観客が見ているから」という状態を反映したものであることを知っておく必要がある。」

・・・「ステレオタイプ脅威」と「緊張」「パニック」の関連が書かれている。
 だが、心底理解できたとが言えない。
 じっくり読んでみたし、こうして文字入力しているのだが、かなり難解なのだ。
 というのも、そもそも緊張して失敗したテニスプレーヤーと、ステレオタイプ脅威で実力が発揮できなかった被験者たちとを同一視できないからだ(実際の書籍には、セスナで墜落事故を起こしたケネデイまで出てくる)。
 あえて、自分勝手に再構成してみる。

======================
 緊張して、あるいは極度のプレッシャーを受けて普段の実力を発揮できない人は、実力が足りないわけでも努力が足りないわけでもない。
 「ステレオタイプ脅威」によって、普段の実力をが発揮できない人も、実力や努力が足りないわけではない。
 
 ただ、緊張して「慎重にやろう」「いい結果を残そう」と言い聞かすことで、ふだんなら、体が勝手に動き出す「潜在学習レベル」でできることが、「顕在学習レベル」になってしまったのだ。
顕在学習レベルは、意識を働かせる分だけ処理に時間がかかる。スポーツの大会やテストなど瞬時の判断が求められる場面では有効に機能しないのだ。
緊張によって「顕在学習レベル」になってしまった状態は、パニックになって頭が真っ白になった「思考停止」状態とは別である。
======================

 自信はないが、自分の解釈でよしとしよう!

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ユニクロ柳井社長の「努力論」は、「失敗論」

 ユニクロの柳井正社長

 2012年の世界長者番付で推定資産100億米ドル、世界ランク88位で日本富豪ランク1位。
 2013年は133億米ドルで世界66位、日本人1位。
 2014年は179億米ドルで世界45位、日本人2位。
 2015年は202億米ドルで世界ランク41位、日本人1位。

 それでも、柳井社長は、「ユニクロも失敗ばかりだった」と言います。
 
 NYデザイナーのデザインが合わなかった。
 スポクロ・ファミクロを撤退した。
 ロンドンに進出したが、一部撤退
 創業当初は品質のクレームがあった。
 フリースが売れ残った。
などなど。

 柳井氏の本。「〇勝〇敗」というタイトルです。
 10戦して、「何勝何敗」の人生だと言ってると思いますか?

 1勝九敗 です。
 
 でも柳井氏は落ち込みません。
  失敗を受け入れ、失敗を生かす気持ちが大事なんですね。
  「一勝九敗」の本の中には、たくさんのアドバイスがありました。
  声に出して読んでみましょう。

◆致命的にならない限り、失敗はしてもいいと思っていました。
やってみないと分からない。行動してみる前に考えても無駄です。
行動して考えて修正すればいい。

◆失敗を恐れてはいけない。失敗にこそ成功の芽は潜んでいる。
◆そこで何回も失敗して、また懲りずに挑戦する。その繰り返しの中で経営者として育っていくんです。
◆十回新しいことを始めれば九回は失敗する。
◆競争相手と差をつけるには人と違ったことを考えるということですよね。そしてもっと重要なことはそれを実行するということなんですね。
99%の人は、自分で他の人と違うことを考えているつもり。でも考えられてない。で、1%の人も考えていてもそれを実行しない。それでは起業は上手くいかないと思います。
◆人生でいちばん悔いが残るのは、挑戦しなかったことです。新しい可能性に挑んで、失敗したことではありません。
◆行動してみる前に考えても無駄です。行動して修正すればいい。致命的にならない限り失敗してもいい。やってみないとわからない。
◆どれだけ良いアイデアがあっても、実行しなければ成功もしないし、失敗もしない。それは時間のムダでしかないでしょう。
◆スピードがない限り、商売をやって成功することはない。だから、失敗するのであれば、できるだけ早く失敗するほうがよい。
◆小さな失敗を積み重ねることによって、成功が見えてきます。
◆新しい事業は、そもそも失敗することが多いのである。やってみないと分からないことが多いからだ。
事業計画をきちっと作っても、ほとんどその通りに進まないことのほうが多い。
しかし、この失敗を生かすも殺すも経営姿勢次第である。
失敗は誰でも嫌なものだ。目の前につきつけられる結果から目を逸らし、あるいは蓋をして葬り去りたい気持ちにもなるだろう。
しかし、蓋をしたら最後、必ず同じ種類の失敗を繰り返すことになる。
失敗は単なる傷ではない。失敗には次につながる成功の目が潜んでいるものだ。したがって、実行しながら考えて、修正していけばよい。P73

 なお、次のサイトも参考になります。
https://matome.naver.jp/odai/2137172601684705401

柳井社長に限らず、いろんな人の成功談・失敗談を調べたり、名言・格言を調べたりしてみるといいですね。

Uni


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マイクロソフトのAII開発原則

 11/29付日本経済新聞 朝刊に「米マイクロソフトCEOに聞く」という記事があった。

◆人間中心のAIめざす 「代替」より「能力拡張」◆

という見出しで、特に注目したのは、AI開発原則の表であった。
 とりわけ、「人間に求められるもの」については、意義深いと思った。
 人間にしかできない能力にさらに磨きをかけることでしか、AI時代を生きられない。
 そのヒントが書いてある。

【人間に求められるもの】
〇共感力
 他者に共感する力をAIが身につけるのは極めて難しい。
だからこそ、AIと人間が共生する社会において価値を持つ。

〇教育
AIの普及には必要な知識とスキルを兼ね備えた人材の育成が欠かせない。

〇創造力
AIは人間の創造力をより豊かにし、拡張するが、創造力そのものは人間だれもが望む能力であり、それはこれからも変わらない。

〇結果に対する責任
様々な分野ではAIの判断を受け入れることはあっても、その結果に対する最終的な責任は人間が負う。

 なお、インタビュー記事の一部は以下の通り。
 知らないことが多すぎて、自分の考察など入れられない。
 引用ばかりですが、日経新聞さんには、どうかご理解いただきたい。

①AIはパソコンや携帯電話、インターネットに匹敵する『ネクスト・ビッグ・シング』だ。
すべての人々、あらゆる産業を大きく変える力がある。
だが、社内には技術や応用例に関する資料はあっても、AIをどうとらえるべきかといった高い次元で書かれたものがなかった。

②「AIの研究者は人間の『置き換え』を目指すのか、それとも『能力の拡張』を目指すのかを選択しなければならない。
我々は後者にすべてを懸ける。能力を拡張するといっても、あらゆるシステムを動かすのにいちいち人間が関わるという意味ではない。
自律型のシステムは今後ますます増えていく。人間の幸福とは何かを考え、その増進に役立つ『人間中心』の発想を核に設計するという意味だ」

③「ある仕事が機械に置き換わり、コストが削減された場合、そこには余剰が生まれる。
一つの解決策はその余剰に課税し、最低収入保障として再配分する方法がある。
一方で、新たに生まれる仕事や、機械には簡単には置き換えられない仕事もある。
医療の世界でいえば、“医師”の仕事は自動化できたとしても、看護師や介護福祉士などは人が足りない。
AIが普及した社会で一番希少になるのは、他者に共感する力を持つ人間だ」

④「いつの時代も、新技術が登場すると雇用への影響が議論されてきた。
今回は2つの点でこれまでと違う。
一つは対象がホワイトカラーであること。
もう一つは変化が次の世代ではなく、いまの世代が現役の間に起きることだ。
どの国も企業も抽象論ではない雇用対策や職業訓練の議論を今から始める必要がある」

⑤ ――AIのリスクを強調するほど一般人の恐怖心は増幅します。AIはやはり潜在的に危険な技術なのですか。
 「そうではない。こういう話を声高にするのは、我々の技術が使われる場所や場面が昔に比べて格段に増えたからだ。
以前は一家に1台あるパソコンぐらいだったが、今は自動車の安全にも自分の健康にも学校を卒業できるかにも我々の技術が関わっている。
ITが主流になり責任も増えたからこそ早め早めに考えておこうということだ」

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO10049350Z21C16A1FFB000/

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