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January 02, 2017

好きな言葉を聞かれたら「運がいい」

 1月1日の朝日新聞に、女優有村架純さんのインタビュー記事があった。
 見出しが気に入った。

◆好きな言葉を聞かれたら「運がいい」って答えます。

 記事の内容は、ここには書かないが、何度もオーデイションに落選した彼女が今のようにたくさんの役をもらえるようになったのは、自身の努力の結果であり、運のよさであったということが伝わってくる内容だった。

 努力だけでうまくいくほど、世の中は単純じゃない。
 とはいえ、学校教育では、なかなか「運のいい生き方」を推奨するのは難しい。
 運のよさを強調すれば、「じゃあ努力しなくてもいいじゃん」と極端に逆サイドにぶれてしまうからだ。

 「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって形成される」という『Planned Happenstance理論』=「偶キャリ」を提唱したクランボルツ博士が著した『その幸運は偶然ではないんです!』(ダイヤモンド社)。

あなた自身も、あなたを取り巻く環境も常に変化しているときに、ただひとつの道に人生を捧げようとすることはばかげています。
 自分の将来を今決めるよりも、積極的にチャンスを模索しながら、オープンマインドでいるほうがずっとよいのです。(裏表紙より)

 自分のやりたい方向を漠然とながらも定め、
 努力のスキルを高める努力を続けた上で、
 別の分野にも常に関心をもち、どんな分野にも積極的に関わってみる。自分から行動を起こしてみる。
 
 そのようなスタンスが、思わぬ幸運を呼び込むことになる。
 まさに「偶然は必然」であり、「幸運はたぐり寄せるもの」なのだ。

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 予期しない出来事をただ待つだけでなく、自ら創り出せるように積極的に行動したり、周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、偶然を意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきだというのが同理論の中心となる考え方です。

これを実践するために必要な行動指針として、クランボルツ教授は次の五つを掲げています。
(1)「好奇心」 ―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること
(2)「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること
(3)「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
(4)「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
(5)「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
https://allabout.co.jp/gm/gc/441716/
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 予測不能な時代だからこそ、たった一つの夢だけを追いかけるキャリアプランの立て方は要注意だということを教えていく必要がある。
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