教師特有の「不合理な信念」
こころの病の原因の1つともなっている「不合理な信念」。
端的に言うと「自責の念に駆られるネガテイブな発想」ぐらいに思っていたのだが、改めて調べてみるとなかなか奥が深いワードであった。
◆ところで、不合理な信念にはいろいろな種類があるが、代表的なのは現実を無視して本人が勝手に「・・・でなければならない」と決めているような信念である。
また、実際我慢しなければならない事態になれば我慢できるにもかかわらず「・・・は我慢ならない」とか、実際には不都合である程度であるのに「・・・ではやっていけない。」など、事態の評価が過度にひどく評価されているような信念も代表例である。
http://www.kokoronet.ne.jp/fukui/jibtr/mnl/jibtr01.html
◆よくある不合理な信念の例
(1)「ねばならない」という思いこみ
「約束は守らなければならない」「人には優しくしなければならない」など、
(2)悲観的な思いこみ
「ろくなことがない」「どうしようもない」「救いようがない」「同じことの繰り返しだ」「絶望的だ」など
(3)自己卑下と非難の思いこみ
「こんなこともできない、ダメな人間だ」
(4)「耐えられない」という思いこみ
「夫の態度には我慢できない」「今の会社は耐えられない」
http://wakayama-counseling.com/facilities3.html
・・・とりわけ教師は「不合理な信念」に陥りやすいそうで、教師専用の行動療法のカードがある。その解説の言葉がなかなか重い。
◆国際労働機関(ILO)は、かつて「教師は戦場並みのストレスにさらされている」と指摘しましたが、昨今、特にストレスフルな状況下にある教師という職業の特殊性は、随所で指摘されています。
ひとつは、自分の授業への評価が児童・生徒や保護者によってなされること、
二つ目に、教える対象が変わることにより過去の経験や身につけた技法が必ずしも通用しないこと、
三つ目は、仕事範囲や責任領域が際限なく拡張され、プライベートな領域にも入り込んでくること、があげられています。
また教師という職業の持つ特殊性に加え、教師自身には「理想的な児童・生徒像」「完璧な教師像」「力量不足」「自己犠牲的傾向」という教師特有の不合理な信念が存在することが明らかにされています。
http://www.saccess55.co.jp/untitled120.html
・・・先にも書いたが、教師は真面目だから自分で抱え込んでしまうし、自分を追い込んでしまう。
「なんとかなるさ」と思える個々の楽観性も大事だが、自分を追い込まないですむ職場環境の保持が大事だな。
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