大事なのは「自信」
「オズの魔法使い」
白黒の映画を観たことがあるが、はっきりとストーリーを覚えていない。
異国に舞い込んだ主人公ドロシーが、様々な困難を乗り越えて自宅へ戻る。その間に、桃太郎の「猿・雉・犬」のごとく「ライオン・案山子・ブリキの木こり」がお供をするといったところだろうか。
この「ライオン・案山子・ブリキの木こり」について意識してなかったのか、忘れてしまっていたのか、たまたま詳しいストーリーを知って新鮮な驚きがあった。
ウィキに載ったあらすじから抜粋すると
◆魔女は一行をズタズタに切り裂くため狼たちを送るが、ブリキの木こりが斧で殺す。
魔女は一行の目を潰すため野生のカラスを送るが、カカシが彼らの首を折って殺す。
魔女は一行を刺すため黒い蜂の群れを集めるが、カカシのわらがドロシー、ライオン、トトを隠し、ブリキには刺さらずに蜂は死ぬ。
魔女はウィンキーの兵士たちを送るが、ライオンが直立すると恐れて引き返す。
ついに魔女は黄金の冠の力を使い飛ぶ猿を呼び集め、ドロシー、トト、ライオン、カカシを捕まえ、ブリキの木こりをへこませる。
魔女はドロシーの銀の靴を手に入れることを企て、ドロシーを自分の専属奴隷にしようとする。
悪い魔女はドロシーを騙して銀の靴の片方を脱がせることに成功する。
怒ったドロシーは魔女にバケツの水を思い切りかけると、魔女が溶けてドロシーは驚く。
(中略)
一行がオズの魔法使いに再会した時、トトが王座の隅のスクリーンを倒してしまうと魔法使いが現れる。
彼は平凡な老人の詐欺師で、だいぶ前にネブラスカ州オマハから気球でオズにやってきたと申し訳なさそうに語る。
魔法使いはカカシに糠、ピン、針を詰めた頭を、ブリキの木こりにはおがくずを詰めたハート型の絹の袋を、臆病なライオンには勇気が出る薬を与える。
彼らは魔法使いの力を信じているため、これらをもらって喜ぶ
・・・「ライオン・案山子・木こり」は、オズから魔法をもらう前に「勇気・知恵・ハート」を発揮している。
元々魔法を持たないオズは、この3人に偽物の魔法で自信を与えたにすぎない。まさに「プラシーボ効果」だ。
次のサイトでは、3人は既に「「勇気・知恵・ハート」を持っているのだが、自信を持たせるためにオズが手を打ったと説明している。
◆オズは、かかしが賢く、木こりに心があり、ライオンが勇敢なことを知っていたので、彼らの願いを聞く必要はないと思いましたが、3人は願いを叶えてくれと聞き入れません。
そこでオズは一計を案じ、彼らに作り物の脳みそや心を与えて、自信を持たせてあげました。
いまだオズの魔法を信じている3人は、オズが願いを叶えてくれたことに満足し、自分たちの脳みそ、心、勇気にすっかり自信を持つようになりました。
http://karakuchi-info.net/education/novels/oz/
◆しかし、オズの魔法使いはカカシ、ブリキのきこり、ライオンに、欲しがっているものは、もうすでに持っているということに気づかせてあげます
3人に足りないのは、知恵、心、勇気ではなく、それらを自分が持っているという自信でした。
オズの魔法使いはそれを目に見える形にして与えたことで、自信を与えたのです。
http://akinori-entame.net/wp/2016/08/15/oz/
・・・自分が持っている長所、自分が獲得した長所なのに「まだまだ自分には足りていない」と思えることは多い。
自分の長所に無自覚なのはもったいない。
だから、暗示的なアドバイスでもいいから、第三者がうまくその気にさせてあげたい。「オズの魔法使い」には、そんなメッセージもあったんだな。
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