「わたしのふつうはあなたと違う」
愛知県の人権啓発ポスターが、職員室の入り口扉に掲示してある。
いい内容だなと前から気になっていた。
漫画仕立てになっていて、教室内で次のような会話が交わされる。
「ひとりだけ丸がり頭だ~!」
「仲間外れだ~」
「でも、あなただってひとりだけ左利きよね」
「きみはひとりだけメガネだよね」
「そういうわたしは、太ってるわ」
「僕は背が低い」
「ほんとだ みんな違うじゃん!」
「わたしのふつうはあなたと違う
それをわたしたちのふつうにしよう」
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/225930.pdf
・・・「みんな違ってみんないい」という金子みすずの詩と共通する世界観だ(正確にはちょっと違うけど)。
わたしと小鳥と鈴と
わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。
鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。」
・・・ネットで検索してみると、人権啓発ポスターは、全部で7種類あることが分かったし、結構注目されていることが分かった。
中でも、このポスター(1)は、分かりやすくていいなあと思う。
君にはこんなマイナスがあるね。
そういうあなたにもこんなマイナスがあるね。
あれ? じゃあ、どれもちっともマイナスじゃないじゃん。
自分たちがひけめに感じていることが、何でもないことを笑いあえたら、すごく楽になるんじゃないか。
人権意識とは、他人の違いを受け入れることなんだと感じさせるポスターで、この1枚をきっかけに人権啓発の1時間授業を創ってみたい。
ただし、「無断転載はご遠慮ください」とのことです。
※関連サイト
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