「だから何?」と「それはなぜ?」
先週のサークル例会で「正しい言い回し」といった模擬授業の練習をした。
今週は、PTA約10人と給食試食を行い、最後に少し時間が余ったので、例会の復習代わりにお話をさせてもらった。
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皆さんのお子さんは、言葉が足りないということはありませんか?
うちの息子は大学生ですが、テレビを見ながら、よく「水」と言います。すると母親は「そうか、水が欲しいんだな」と水を用意してしまいます。世間では旦那さんが「飯・フロ・寝る」しか言わないなんて話題になりますね。これ、家族なら伝わりますが、社会では通じません。
給食の時に箸を忘れた子は、職員室にスプーンを借りに来ます。
「先生、箸を忘れました」っていう子には、 「だから何ですか?」と聞きます。
「スプーンを貸してください」と言う子には、 「なぜですか?」と聞きます。
(1) 名前を言って
(2) 「箸を忘れました」
(3) 「スプーンを貸してください」
この3つがそろわないと言葉足らずで相手に伝わらないのです。
これからは「伝え合う力」が求められます。
ご家庭でも「水がほしいんだね」みたいに子どもの言葉足らずの部分を先どりするのではなく、ちゃんと自分の言葉で説明する訓練をしていただきたいです。
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